CX-30 vs CX-5を徹底比較!マツダの人気SUVは新車と中古車どっちがいい?

マツダのSUVは、新車、中古車問わず人気だ。マツダ中古車SUVの魅力は、新車価格と同様の値段で1クラス上の車種が選べるという選択肢の広さだ。今回は購入で迷いやすいCX-30とCX-5について、燃費性能、価格、機能、デザインを徹底比較した。

POINT

CX-30とCX-5について本記事のポイント

  • CX-30はコンパクトSUV。CX-5はミディアムサイズSUV。
  • CX-30の新車価格とCX-5の高年式中古車価格は同程度。
  • コンパクトなサイズ重視ならCX-30だがそれ以外ならCX-5も中古車で検討の視野に入る。

CX-30の新車価格で、1クラス上の中古車2代目CX-5が買える!

CX-30 vs CX-5を徹底比較!マツダの人気SUVは新車と中古車どっちがいい?

CX-30とCX-5は、マツダのSUVだ。この2台の大きな違いは、ボディサイズだ。CX-5の方がひと回り大きいクラスになっている。

車種

ボディサイズ(全長)

CX-30

4,395mm

CX-5

4,575mm

新車価格は、CX-30よりCX-5の方が、やや高価だ。しかし、中古車と新車の価格差は小さい。中古車のCX-5と新車のCX-30を比べると、CX-30はリーズナブル感がかなり際立っている。同じ予算なら、1クラス上であるCX-5の高年式車に乗ることが可能だ。

そこで今回は、新車CX-30と中古車CX-5を徹底比較する。新車と中古車、どちらがよいか検証する。クルマ選びに失敗・後悔しないために参考にして欲しい。

CX-30は機動性にこだわった都会派SUVで悪路も得意

マツダCX-30の特徴

CX-30の全景

※上図:CX-30の全景

マツダCX-30は、2019年に登場したコンパクトSUVだ。基本骨格やパワーユニットなどは、同じクラスのコンパクトカーであるマツダ3を採用している。しかし、インパネデザインはそれぞれ異なるものが採用されているため、全く異なるモデルのように見える。

CX-30は、オフロード走行やアウトドアで使うSUVというよりも、日常での使いやすさにこだわった都会派SUVだ。ボディサイズは全幅1,795mm、全高1,540mmである。そのため、都市部のマンションや商業施設に多い、立体駐車場の入庫制限である全幅1,800mm以下、全高1,550mm以下をクリアしている。今まで、立体駐車場制限で購入を断念していた人でもSUVを手に入れることが可能だ。

都会派SUVながら、CX-30の最低地上高は175mmだ。4WDなら悪路での走破性も高いレベルにあるため、アウトドアユーザーも十分に満足できる。

さらに、世界初となる革新的な燃焼制御技術「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用した2.0Lガソリンエンジンが搭載された。

CX-5は内外装デザインに上質感のあるラグジュアリーSUV

マツダCX-5の特徴

CX-5の全景

※上図:CX-5の全景

マツダCX-5は2017年に登場したミディアムサイズのSUVだ。プラットフォーム(車台)やパワーユニットなどは、初代CX-5の改良版を使用している。しかし、デザインや走行性能などは、初代CX-5と全くの別物となった。

2代目CX-5のデザインは、初代CX-5のややカジュアル系SUVから、正統派ラグジュアリー系SUVへと舵を切った。内外装デザインの上質感は、クラストップレベルの実力だ。

パワーユニットは、人気の2.2Lディーゼルの他に、2.0L、2.5L、2.5Lターボと計4タイプがある。4タイプのパワーユニットをもつSUVは、このクラスではCX-5のみで、選択肢が豊富だ。

2代目CX-5は、オフロード走行も得意だ。最低地上高は210mmもある。4WD車の全グレードに、オフロード・トラクション・アシストを装備し、悪路での走破性を高めている。

燃費優先ならCX-30、しかしCX-5も優秀

1.燃費比較

CX-30の評価は 4.0

中古車CX-5の評価は 4.0 

 

マツダCX-30燃費(WLTCモード、AT車以下同)は下記の通りだ。

種類

4WD

FF

2.0Lガソリンマイルドハイブリッド

15.5km/L

16.2km/L

マツダCX-5燃費は下記の通りだ。

マツダCX-30とCX-5は、ボディサイズが異なるため、車重も大きく異なる。ディーゼルエンジン搭載モデルのXD系を比較すると、FF(前輪駆動)車で200kg弱も重いグレードがある。そのため、どのエンジンでも燃費は、CX-5がCX-30を上回っていない。燃費最優先ならば、CX-30という選択になる。

しかし、CX-30の2.0LマイルドハイブリッドとCX-5の2.0Lガソリン車の燃費差は、1.5~1.6km/L差だ。これくらいの差なら、CX-5の2.0Lガソリン車も悪くない。ディーゼル車も似た傾向があるので、CX-5の燃費も優秀といえる。

2.0Lガソリンe-SKYACTIV Xは、2.5Lクラスの出力を誇りながら、16.6~17.4km/Lという優れた燃費値を達成している。しかし、このエンジンは、ハイオクガソリン仕様だ。レギュラーガソリンより、10円/L前後ほど燃料費が高いのである。そのため、燃費が少し良くても燃料が高いので経済性でメリットが出にくいエンジンだ。

高年式ながら、優れたコストパフォーマンスを発揮するCX-5

2.価格比較

CX-30の評価は 3.0

中古車CX-5の評価は 4.0

*中古車相場は、2023年5月調べ

 

最上級グレード(ディーゼル車)の新車価格と中古車相場は以下の通りだ。(特別仕様車などを除く)

種類

FF

4WD

マツダCX-30 XDプロアクティブ ツーリングセレクション

3,074,500円

3,311,000円

マツダCX-5 XD Lパッケージ

3,608,000円

3,839,000円

2020年式マツダCX-5 XD Lパッケージ

(中古車相場)

240~290万円

260~300万円

CX-30には、昼夜の歩行者と昼間の自転車に対応する自動ブレーキが装着されているが、CX-5は自転車には対応していない。そのため、予防安全装備での大きな差になっている。

装備面では、1クラス上のCX-5が充実している。CX-5 XD Lパッケージには、標準装備でCX-30 XDプロアクティブツーリングセレクションには標準装備されていない大きな装備差は以下の通りだ。

  • 360°ビューモニター
  • リヤシートヒーター
  • レザーシート

CX-30 XDプロアクティブツーリングセレクション標準で、CX-5 XD Lパッケージに標準装備されていない大きな装備差は以下の通りだ。

  • パワーリフトゲート

CX-30とCX-5とでは、装備差が少ないことが分かる。新車価格は、1クラス上のCX-5が高価だ。装備差や1クラス上のボディサイズであることを加味すると、意外とお買い得な印象が強くなる。

その差は、中古車になるとより顕著にあらわれる。3年落ち程度の高年式CX-5は、CX-30より大幅に安価なため、かなり買い得感がある。さらに、レザーシートなど豪華装備もプラスされるので、コストパフォーマンスに優れている。

中古車とはいえ、新車CX-30の予算よりもかなり安価に買えるのは大きな魅力だ。大きくて豪華なクルマが好きならば、高年式CX-5の中古車をお勧めする。

CX-5の中古車在庫情報をチェックする>

CX-30の中古車在庫情報をチェックする>

ライバル車と競合せることが値引き額アップの第1歩

3.購入時の値引き術

CX-30の評価は 3.0

中古車CX-5の評価は 2.5

 

マツダは、値引きを抑制しているため、大幅値引きはあまり期待できない。ただ、レクサスのように本当に値引きゼロという訳ではないので、しっかりと商談することが必要だ。

そのためには、必ずCX-30のライバル車となるスバル クロストレックやトヨタ カローラクロスなどと競合させることが重要である。先にライバル車の見積りを取り、後からCX-30の見積りを取りに行くことがポイントだ。CX-30もついでに見に来たくらいの感じで商談を始め、あくまで本命はライバル車であると思ってもらうことが重要だ。支払総額次第ではCX-30もありと何気なく伝えて、相手が自ら値引きしてくるように誘導するとよい。

 

中古車CX-5の現金値引きは、なかなか難しい。値引き要求してもなかなか応じない場合、中古車検索サイトなどで、より安い車両を見つけて比較してみるのもよい。

「他の人も商談している」、「すぐ売れてしまう」、「早い者勝ち」などと、即決を求めてくるケースは要注意だ。焦って購入させようとする典型的なセールストークだからだ。こうしたトークが飛び出したら、「即決させたいなら値引き要求に応じてほしい」と、逆に「値引き即決」を要求してみるのもよいだろう。

また、値引きが拡大するのは、9月の半期決算や2~3月の決算時期だ。相手がとにかく売りたいと思っている時期に商談すると値引きは拡大しやすい。 

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両車共にデザインの方向性は同じでも異なる美しさを表現

4.デザイン比較

CX-30の評価は 4.0

中古車CX-5の評価は 4.0

 

マツダCX-30とCX-5は、マツダのデザイン哲学でもある「魂動デザイン」を採用している。CX-30では「引き算の美学」の考え方のもとデザインされた。色々な要素を削ぎ落とし、シンプルで強いフォルムだ。周囲の陰影がボディに映り込むときも、美しく移り変わる「移ろい」の表現で、自然で生命感あるスタイルを生み出した。

CX-30はシンプルなシルエットが特徴

CX-30の全景<

※上図:CX-30の全景

マツダCX-30のデザインコンセプトは「Sleek & Bold」だ。伸びやかな美しさと、SUVらしい力強さが融合したプロポーションとしている。

CX-30のフロントフェイス<

※上図:CX-30のフロントフェイス

CX-30のリヤエンド

※上図:CX-30のリヤエンド

特徴は、とてもシンプルなシルエットだ。キャラクターラインなどで、エモーショナルな個性を主張するのではなく、柔らかな面の表情で「引き算の美学」を表現した。

CX-5は大人の感性を刺激する美しさを追求

CX-5の全景

※上図:CX-5の全景

マツダCX-5のデザインは、「魂動デザイン」のコンセプトを、より高い次元に昇華させるため、大人の感性を刺激する美しさの表現を追求した。「日本の美意識」に注目し、CX-30同様に「引き算の美学」を追求している。

CX-5のフロントフェイス

※上図:CX-5のフロントフェイス

「REFINED TOUGHNESS=洗練された力強さ」をコンセプトに、「成熟した骨格」「品格のあるフォルム」「仕立ての良い質感」の3つを軸としてデザインされている。

CX-5もCX-30同様に、キャラクターラインの使用を極力抑えた。ボディ面の映り込む光の陰影による美しさにこだわっている。

CX-5のリヤエンド

※上図:CX-5のリヤエンド

2021年の改良では、顧客の多様化に対応するために、3つの個性をプラスした。より好みの仕様が選べるようになっている。

追加された仕様は下記の通りだ。

  • オフローダーのようなテイストを強めた「フィールドジャーニ」
  • スポーツテイストをアップした「スポーツアピアランス」
  • 贅を尽くした「エクスクルーシブモード」

CX-30とCX-5は、基本的なデザインの方向性は同じだ。しかし、CX-30は軽快感あふれるテイストとなり、CX-5は重厚感と高級感をシンプルにアピールするモデルになった。どちらも美しいSUVだ。どちらが良い、というよりも好みの問題だろう。

広さではCX-5だが、扱いやすさではCX-30が上回る

5.室内空間と使い勝手

CX-30の評価は 4.0

中古車CX-5の評価は 4.0

 

ボディサイズ・室内サイズ・荷室容量を比較した。

種類

ボディサイズ

マツダCX-30

全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mm

マツダCX-5

全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690mm

種類

ホイールベース

マツダCX-30

2,655mm

マツダCX-5

2,700mm

種類

室内サイズ

マツダCX-30

室内長1,830mm×室内幅1,490mm×室内高1,210mm

マツダCX-5

室内長1,890mm×室内幅1,540mm×室内高1,265mm

種類

荷室容量

マツダCX-30

430L

マツダCX-5

522L

*荷室容量は両社ともサブトランク含む

CX-5の運転席

※上図:CX-5の運転席

CX-5の後席

※上図:CX-5の後席

室内スペースは、CX-5の方が広い。単純にスペースの広さを求めるなら、CX-5がよい。

CX-30の運転席

※上図:CX-30の運転席

CX-30の後席

※上図:CX-30の後席

ただ、CX-30は小さいからメリットは無いのかというと、それは違う。CX-30のボディサイズは、マンションなど集合住宅に多い立体駐車場入庫制限を考慮されている。多くのSUVがこの入庫制限以上のボディサイズで、車庫証明が取れずSUVが買えないというデメリットがあった。こうした人であってもCX-30なら買えるのだ。

また、都市部の立体駐車場にも入庫制限があるところが多い。出先で駐車場に困るという不便さも解消できるメリットがある。

小回り性能は、CX-30が上回る。CX-30の最小回転半径は5.3m、CX-5は5.5mだ。狭い駐車場では、小回りが利き全幅が狭いCX-30の方が扱いやすい。

CX-5の荷室

※上図:CX-5の荷室

CX-30の荷室

※上図:CX-30の荷室

装備面では、360°ビューモニターがCX-30では一部グレードを除きオプション設定だ。360°ビューモニターは、カメラ映像を加工し車両を俯瞰から360°見渡せる映像に変換する機能だ。死角が無くなるので、うっかり衝突リスクを大幅に低減してくれる。積極的に装備したいオプションである。

最新のCX-5では、360°ビューモニターは、1部グレードを除きほぼ標準装備だ。中古車の場合は、安全面でお勧めなので装備されているかしっかり確認したい。

予防安全装備はほぼ差がないが、運転支援機能に少し差がある

6.安全装備&運転支援機能の比較

CX-30の評価は 4.0

中古車CX-5の評価は 4.0

CX-30のインパネデザイン<

※上図:CX-30のインパネデザイン

マツダCX-30とCX-5の予防安全装備は、それほど大きな差は無い。CX-30の自動ブレーキは、昼間の自転車に対応するが、CX-5は自転車検知機能が無い程度だ。

CX-5のメーター

※上図:CX-5のメーター

マツダの予防安全装備は、他メーカーではオプション設定になるような機能も標準装備化されているので安心できる。例えば、離接する車線から接近してくる車両を検知して警報を発する後側方車両接近警報は、車線変更時などの接触リスクを軽減してくれる機能だ。

また、後退時車両接近警報は、バックで出庫時など、後方左右から接近する車両を検知し警報を発する機能だ。日常で使う頻度の高い予防安全装備が標準装備されているのは、とても頼りになる。

CX-5のインパネデザイン

※上図:CX-5のインパネデザイン

CX-30のメーター

※上図:CX-30のメーター

運転支援機能では、先行車に全車速で追従し車線を維持するクルージング&トラフィック・サポートがある。渋滞時などでは、ドライバーの疲労を大幅に軽減してくれる機能だ。

CX-30では、グレードにより標準装備化か非装着という状況だ。オプション選択ができないところが、やや物足りない。最新のCX-5では、1グレードを除き、オプションもしくは標準装備だ。便利でお勧めの運転支援機能なので、中古車の場合、装備の有無を確認する必要がある。

車の安全装備の基本・中古車購入ガイド|中古車のガリバー

乗り心地で上回るCX-5

7.走行性能の比較

CX-30の評価は 3.0

中古車CX-5の評価は 4.0

 

CX-30とCX-5の最新搭載エンジンスペックは以下の通り。

■CX-30

種類

最大出力

最大トルク

モーター最大出力

最大トルク

2.0Lガソリンマイルドハイブリッド

156ps

199Nm

6.9ps

49Nm

2.0Lガソリンe-SKYACTIV X

190ps

240Nm

6.5ps

61Nm

1.8Lディーゼルターボ

130ps

270Nm

-

-

■マツダCX-5

種類

最大出力

最大トルク

2.0Lガソリン

156ps

199Nm

2.5Lガソリン(FF)

190ps

252Nm

2.5Lガソリンターボ※

230ps

420Nm

2.2Lディーゼルターボ

200ps

450Nm

※最新モデルには設定なし

CX-30、パワフルさは無いがバランスの取れたエンジン

CX-30のエンジンルーム<

※上図:CX-30のエンジンルーム

マツダCX-30のエンジンの特徴は、エンジンを選択しても、それほど大きな差が無い。最も気持ちよく走るのは、2.0Lガソリンe-SKYACTIV Xだ。ただし、このエンジン搭載車は、非常に高価なうえにハイオクガソリン仕様なので、経済的には少々微妙だ。

バランスが良いのは、1.8Lディーゼルターボだ。CX-5の2.2Lディーゼルターボのような豪快な加速感こそないが、十分な最大トルクを誇り高速道路を使ったロングドライブでも疲れない。車両価格は少し高めだが、お勧めのエンジンだ。

街中中心で、あまりクルマに乗らないならば、コストパフォーマンスに優れた2.0Lガソリンマイルドハイブリッドもよい。マイルドハイブリッドシステムは、小さなモーターを組み合わせていて、エンジンをアシストしてくれる。わずかだが、アクセルレスポンスがよくなっていて、気持ちよく走れる。

CX-5のおすすめエンジンは2.2Lディーゼルターボ

CX-5のエンジンは、2.2Lディーゼルターボと、2.5Lガソリンターボが他を圧倒するパワフルさをみせる。ただし、2.5Lガソリンターボは最新モデルのラインナップから姿を消している。この力強さは、このクラスのSUVの中でもトップレベルだ。さらに、ディーゼル車はレギュラーガソリンより20円/L前後も安価な軽油を使うため、経済的だ。燃費も良いのでお勧めは、2.2Lディーゼルターボになる。

2.5Lガソリンでも十分だが、とても非凡である。2.0Lガソリン車は、4WDモデルになると、高速道路などでは少々非力感があるため、街乗り中心のエンジンだ。

乗り心地はCX-5が圧倒!

CX-5のエンジンルーム

※上図:CX-5のエンジンルーム

乗り心地面を比べると、圧倒的にCX-5が勝る。CX-30のリヤサスは、トーションビーム式を使っている。メカニズム的にゴトゴトとした乗り味になりやすい。とくに、デビュー時のCX-30は、サスペンションも硬めだ。路面の凹凸をしっかりと乗員に伝えてくる。しかしその後、改良が行われ、若干乗り心地は改善されているものの、CX-5並みとは言えない。

トーションビーム式をリヤサスに使うCX-30に対して、CX-5のリヤサスはマルチリンク式を採用している。一般的に、トーションビーム式より乗り心地は向上するメカニズムを持っている。

CX-5の乗り心地は、デビュー時から快適だった。2021年11月の改良では、ボディ剛性のアップも施され、大きな凹凸の角を取り、衝撃にいなすなど、よりしなやかさをもつ乗り心地になっている。

両車、高リセールバリューを維持。中古車CX-5のお得感が際立つ

8.リセールバリュー比較

CX-30の評価は 4.0

中古車CX-5の評価は 4.0

 

マツダCX-30の2020年式中古車相場は、約180~280万円だ。新車価格が約239~371万円だったので、新車価格の約75%まで落ちている。CX-5の2020年式中古車相場は、約210~300万円だ。新車価格が約262~398万円だったので、新車価格の約75~80%まで落ちている。両車、ほぼ互角のリセールバリューである。また、人気SUVということもあり、両車共にリセールバリューの高いモデルということが分かる。

注目したいのは、価格だ。CX-30の新車価格で、2020年式CX-5が中古で買える。安価な価格帯では、CX-30との価格差は30万円だ。高価な価格帯では、なんと20万円まで差が詰まっている。グレードや年式、走行距離などを少し調整すると、中古車CX-30の予算で1クラス上の中古車CX-5が購入することが可能だ。装備や質感、広さなどはCX-5が上回るだけに、悩ましい選択になりそうだ。

今の愛車の相場はいくら?|ガリバーの買取相場表>

サイズ、使い勝手が重要ならCX-30。より豪華でコスパ重視ならCX-5

9.まとめ・総合評価

CX-30の評価は 4.0

中古車CX-5の評価は 4.0

 

新車CX-30と中古車CX-5の比較では、ボディサイズが重要になってくる。CX-30のように、全幅1,800mm&全高1,550mm以下の制限付き立体駐車場にも入庫可能という条件や、ボディサイズは小さい方がよいというのであれば、無条件にCX-30になる。

しかし、ボディサイズが最優先ではなく、より大きく豪華な仕様が好みであるのならば、中古車CX-5がお勧めだ。乗り心地や居住性、豪華装備などは1クラス上のCX-5が勝る。

3年落ちの高年式中古車CX-5は、新車CX-30と同等価格で買えるため、なかなかコストパフォーマンスに優れると言えるだろう。

CX-5の中古車在庫情報をチェックする>

CX-30の中古車在庫情報をチェックする>

 

CX-30

CX-5

総合得点(40点満点)

29.0

30.5

1.燃費

4.0

4.0

2.価格

3.0

4.0

3.購入時の値引きしやすさ

3.0

2.5

4.デザイン

4.0

4.0

5.室内空間と使い勝手

4.0

4.0

6.安全装備

4.0

4.0

7.走行性能

3.0

4.0

8.リセールバリュー

4.0

4.0

マツダCX-30価格

種類

価格

20S FF 6速AT

2,458,500円

X Lパッケージ 4WD 6速AT

3,915,980円

マツダCX-5価格(2019年12月改良後モデル)

種類

価格

20S FF 6速AT

2,618,000円

XDエクスクルーシブモード 4WD 6速AT

3,976,500円

マツダCX-30スペック

代表グレード

XD ツーリングセレクションFF 6速AT

ボディサイズ[mm]

4,395mm×1,795mm×1,540mm

ホイールベース[mm]

2,655mm

最低地上高[mm]

175mm

車両重量[kg]

1,460kg

エンジン型式

S8-DPTS

エンジンタイプ

直列4気筒DOHC16バルブターボ

総排気量[cc]

1,756cc

最高出力[ps(kw)/rpm]

130ps(95kw)/4,000rpm

最大トルク[N・m(kgm)/rpm]

270N・m(27.5kgm)/1,600~2,600rpm

燃費(WLTCモード km/L)

19.5km/L

駆動方式

前輪駆動(FF)

トランスミッション

6速AT

サスペンション形式

前:ストラット 後:トーションビーム

タイヤサイズ前後

215/55R18

最小回転半径[m]

5.3m

マツダCX-5スペック(2019年12月改良後モデル)

代表グレード

XD Lパッケージ FF 6速AT

ボディサイズ[mm]

4,545mm×1,840mm×1,690mm

ホイールベース[mm]

2,700mm

最低地上高[mm]

210mm

車両重量[kg]

1,630kg

エンジン型式

3DA-KF2P

エンジンタイプ

直列4気筒DOHC16バルブターボ

総排気量[cc]

2,188cc

最高出力[ps(kw)/rpm]

190ps(140kw)/4,500rpm

最大トルク[N・m(kgm)/rpm]

450N・m(45.9kgm)/2,000rpm

燃費(WLTCモード km/L)

17.4km/L

駆動方式

前輪駆動(FF)

トランスミッション

6速AT

サスペンション形式

前:ストラット 後:マルチリンク

タイヤサイズ前後

225/55R19

最小回転半径[m]

5.5m

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員