日産セレナのグレード比較|内外装や装備の違い、おすすめは?

セレナはX/XV/ハイウェイスターV/AUTECH/LUXIONの5グレード構成です。種類が多くて悩みそうですが、パワートレイン、外観、装備レベルを基準に考えれば自分に合うグレードを選びやすいでしょう。

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セレナのグレード選びのポイント

セレナのグレード車両一覧の画像

セレナのグレード選びは、大まかな考え方として以下のように選ぶと良いでしょう。

  • 安さ第一、スライドドアも手動で良い→X
  • 程々に装備は重視→XV
  • 程々の装備+カッコいい外観→ハイウェイスターV
  • 程々の装備+高級感ある内外装→AUTECH
  • 最先端装備+カッコいい外観→LUXION

ただし実際には、装備と見た目以外にも駆動方式やパワートレイン(ガソリン/e-POWER)、防水シートの搭載などグレード選びに影響する要素があります。ここでは各グレードの特徴、選び方、おすすめグレードをご紹介します。

各グレードの価格と特徴

グレード パワートレイン
(駆動方式)
新車時価格 燃費
(WLTCモード)
X ガソリン(2WD/4WD) 276万8,700円~ 11.6~13.4㎞/L
e-POWER(2WD) 319万8.800円 20.6㎞/L
XV ガソリン(2WD/4WD) 308万8,800円~ 11.6~13.0㎞/L
e-POWER(2WD) 349万9,100円~ 19.3㎞/L
ハイウェイスターV ガソリン(2WD/4WD) 326万9,200円~ 11.6~13.0㎞/L
e-POWER(2WD) 368万6,100円~ 19.3㎞/L
AUTECH ガソリン(2WD/4WD) 373万3,400円~ 11.8㎞/L
e-POWER(2WD) 415万0,300円 18.0㎞/L 
LUXION e-POWER(2WD) 479万8,200円 18.4㎞/L

エントリーグレードのX(ガソリン、2WD)と最上位グレードLUXIONでは、200万円以上の価格差があります。また同じグレードを選んだ場合、ガソリン車とe-POWER搭載車の価格差は約40万円です。

エントリーグレードの「X」

セレナの車両、後ろの小窓が空いている状態

  • スライドドアは手動
  • ボディカーラは7色(2トーンなし)展開
  • 快適装備も最低限
  • Nissan Connectの利用不可

Xグレードはスライドドアが手動(助手席側はオプションでオート式に変更可)の他、上位グレードに標準装備されているロールサンシェードやパーソナルテーブルといった便利な装備がありません。装備は最低限と考えましょう。

Nissan Connectは日産の通信サービス機能で、アプリを通じたスマートフォンとの連携(乗る前エアコン、オーディオ機能など)や、SOSコールなどの安全性支援など各種機能との連動性が高いです。XではNissan Connectの利用条件となるNissan Connectナビを装着できません。

売れ筋グレードの「XV」

  • 両側ハンズフリーオートスライドドア装備
  • ボディカラーは14色展開
  • LEDフォグランプ装備
  • 全ドア連動ロック機能装備
  • 防水シート車選択可
  • 快適機能も充実
  • Nissan Connectはオプションで使用可能

XVグレード以上では、機能性が大幅に向上します。ハンズフリー機能付きの電動スライドドアや2列目のロールサンシェード、2-3列目のパーソナルテーブル、リヤオートエアコンなどが標準装備されます。Nissan Connectナビもメーカーオプションで装備可能です。

防水シート車は、XVグレードとハイウェイスターVのみ選択できます。そのためアウトドアに使いたい人は、このどちらかを選ぶと良いでしょう。

不動の人気「ハイウェイスターV」

セレナのグレード、ハイフェイスターVの車両

  • XVをベースにデザイン性向上
  • 3ナンバー車(標準モデルは5ナンバー)
  • 機能性はXVと同等
  • ボディカラーは13色展開

先代モデルから登場したハイウェイスターは、セレナの中で最も人気の高いモデルです。機能性や基本的な装備はXVと変わらず、異なるのはほぼ外観のみ。フロントグリルやバンパーなどのデザインが、よりスタイリッシュに仕上がっています。

エアロパーツの飛び出しがあるためサイズが標準モデルより大きく、3ナンバー車となります。 ボディカラーはホワイトのみ選択できませんが、プリズムホワイトがあるので選択肢への影響は少ないでしょう。

高級感ある内外装の「AUTECH」

セレナのグレードAUTECHの車両

※上記画像は先代モデル(C27)のAUTECH

  • ベースはハイウェイスターV
  • 内外装に専用パーツを多く採用
  • 顔つきから独自性がある
  • ボディカラーは7色展開
  • e-POWERモデルは7人乗り

AUTECHは日産のカスタム車を手掛けてきたオーテックがデザインしたモデルです。「ハイウェイスターVより高級感のあるカスタム車」と考えると良いでしょう。

顔つきはセレナの各モデルの中で最も個性的で、ドットパターンを強調したフロントグリルが特徴です。フロントグリル以外にも専用パーツが多く採用されており、内装も他のモデルとは異なります。機能性はハイウェイスターVより「わずかに上」程度で、ほとんど変わりません。また防水シート車は選択できません。

最先端装備を備えた「LUXION」

セレナのメーター

  • 外観はハイウェイスターVとほぼ同じ
  • e-POWERの7人乗りモデルのみ
  • 唯一プロパイロット2.0装備
  • 各種運転支援機能を標準装備
  • ボディカラーは13色展開

諸費用も含めれば500万円コースのLUXION。パワートレインはe-POWERのみで、ガソリン車は選択できません。また7人乗りです。

高価な分だけ装備は充実しており、例えばプロパイロット2.0は世界初の最先端技術です。追い越しや分岐を含めて高速道路の入口から出口まで運転を支援するだけでなく、状況に応じて同一車線内でのハンズオフ走行ができます。この他にもプロパイロットリモートパーキングなど最新の運転支援機能を標準装備しています。

セレナの具体的なグレードの選び方

グレードを絞り込む時にはパワートレイン、外観、装備のレベルを基準に考えるのがおすすめです。

パワートレイン

セレナの外観

セレナのパワートレインは、ガソリンかe-POWERの2択です。以下のような基準で選びましょう。

  • 四輪駆動にしたい→ガソリン
  • 操作感を味わいたい→ガソリン
  • 8~10万キロ以上走る予定→e-POWER
  • 運転は楽な方が良い→e-POWER

四輪駆動はガソリン車のみ選択可能です。またガソリン車の方が車重が軽く、パドルシフトも装備しているので、「自分で運転」という感覚を求めるならガソリン車がおすすめです。

一方で走行距離が長い人や運転で楽をしたい人には、e-POWERがおすすめです。同じグレードの場合、ガソリン車とe-POWER搭載車で燃費は約7㎞/L異なります。またe-POWER搭載車では、アクセルペダルから足を離すだけで緩やかに減速するe-Pedal Stepを搭載。ワンペダル感覚で運転ができます。

ガソリン車とe-POWER搭載車はどっちがお得?
同じグレードの場合、ガソリン車とe-POWER搭載車の価格差は約40万円です。例えばガソリン価格160円/Lで年間1万キロ走行する場合、ガソリン代はe-POWERの方が4万円ほど安く済みます。つまり約10年間(=10万キロ)で40万円の価格差を埋められる計算です。
ただしe-Pedal Stepなど他の装備で異なる点もあるので、一概にガソリン代だけで「どちらが得」とは言えません。

外観

外観は標準モデル(X、XV)、ハイウェイスターV(またはLUXION)、AUTECHの3択です。それぞれで価格差が大きく、また装備の内容も異なるので、外観に対してどれだけお金を払うかも踏まえて検討しましょう。

  • 少しでも小さい方がいい→標準モデル
  • 王道のカッコよさがいい→ハイウェイスターV
  • こだわりのあるデザインがいい→AUTECH

装備のレベル

セレナのインパネデザイン

装備のレベルは最低限(X)、ある程度快適(XV、ハイウェイスターV、AUTECH)、最先端モデル(LUXION)の3択です。この点も価格差とのバランスを考えて選びましょう。

セレナのおすすめはXVまたはハイウェイスターV

セレナに乗る人は、ある程度大人数で動くケースが多いです。そのため後部座席の快適性も踏まえて選択するのが望ましいでしょう。Xでは装備が心もとなく、かといってAUTECHやLUXIONはかなり高価格です。予算が限られるのであれば、中間グレードのXVかハイウェイスターVをお勧めします。

XVとハイウェイスターVの価格差は約20万円。将来的な乗り換えを考えるなら、リセールバリューの高いハイウェイスターVが良いでしょう。乗り潰すつもりで安く抑えるならXVがおすすめです。

中古でセレナを選ぶ時のポイント

セレナの新型、旧型のデザイン違い

先代(C27)と現行型(C28)のハイウェイスターV

2022年11月にモデルチェンジしたセレナは、新車時価格がアップしています。そのため敢えて型落ちした先代モデル(C27)を狙うのも一つです。

例えばe-POWER搭載車の場合、2019年式以降で250~270万円程度ならお買い得といえます。グレードはハイウェイスターVもしくはハイウェイスターG系で、特にインテリジェントアラウンドビューモニターと純正ナビを装着しているモデルがおすすめです。

なお先代モデルと現行モデルの違いは、以下の記事で詳しく解説しています。

2019年式以降のセレナの中古車をチェック

現在は登録済み未使用車が多い

2023年5月現在、セレナでは現行型の登録済み未使用車も多く出回っています。「新型でも納期を短くしたい」「新車に近い状態で車を早く手に入れたい」という人は、登録済み未使用車も検討してみましょう。

セレナの登録済み未使用車をチェック

セレナのカタログ情報

日産,セレナ
現行モデル
令和4年12月(2022年12月)〜現在
新車時価格
276.9万円〜479.8万円

セレナの在庫が現在805件あります

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。