- この記事の目次 CONTENTS
- 新しいBクラスは背の高いAクラス?
- 上質感と先進性が融合したインテリア(内装)
- 荷室の広さが新型Bクラスのウリ
- AIを駆使した話題のMBUXも採用
- 2タイプのエンジンを用意
- まさかのレーダーセーフティパッケージがオプション設定
- メルセデス・ベンツBクラス価格
- メルセデス・ベンツBクラスのスペック・仕様
メルセデス・ベンツは、マルチパーパスモデルであるBクラスを7年振りにフルモデルチェンジし発売を開始した。
新しいBクラスは背の高いAクラス?
新型メルセデス・ベンツBクラスは、メーカー側にとって非常に効率的といえるようなモデルになった。
新型Bクラスのボディサイズは、全長4419×全幅1796×全高1562mm。
これに対して、すでに発売されているAクラスのボディサイズが、全長4419×全幅1796×全高1440mmだ。
なんと、BクラスとAクラスの全長と全幅、ホイールベースは全く同じなのだ。
全高が若干異なるくらいで、Bクラスの方がやや高くなっている。
Bクラスの全高は1562mmなのだが、これがまた微妙で、都市部に多い立体駐車場の全高制限1550mmをわずかに超えてしまっている。
1550mm制限の立体駐車場を使っている人は車庫証明を取れないことから、Bクラスの購入ができない。
マルチパーパス系とはいえ、顧客を選ぶことはマイナス要因のひとつだ。
ただ面白いのは、オプション設定されているAMGラインを装着すると、専用サスペンションによりローダウンされ、全高が1541mmになることだ。
これなら1550mm制限の立体駐車場利用も可能になる。
1550mm制限の立体駐車場を使いたい人にとって、AMGラインは必須だ。
新型Bクラスの外装・デザイン
新型メルセデス・ベンツBクラスの外観デザインは、ヘッドライトが異なる程度でほとんどAクラスと同じだ。
よくここまで割り切れたなぁ、と思うくらいだ。
全体的な印象は、先代Bクラスのコッテリとした顔から、随分スッキリサッパリ系に変身した。
先代Bクラスにあった強烈なキャラクターラインも、新型では随分控えめになっている。
こうしたスッキリ系デザインは、先代のコッテリ系Bクラスを好んでいた人にとって少々物足りないかもしれない。
ただ、全体的に隙のないデザインで、完成度も高い。
味気ないがカッチリとまとまっているフォルクスワーゲン ゴルフ系のデザインテイストを感じる。
そうは言っても、グリル内に大きく入れられたスリーポインテッドスターの存在感は強烈だ。
また空気抵抗を表すCd値が0.24と小さいのは、Bクラスのデザインが機能面でも優れている証拠だろう。
上質感と先進性が融合したインテリア(内装)
新型Bクラスの内装もほとんどAクラスと同じだ。
ダッシュボードは、インパネ・クラスター上方のカウルを廃止した。
ダッシュボード上部にワイドスクリーンのディスプレーを配置し独特の先進感を生み出している。
視認性も良いのが特徴だ。
そして、エアコンのダクトは、CLSあたりから採用されているジェットエンジンのタービンを連想させるデザインを採用した。
一般的に、こうしたエアコンのダクトは存在感を主張しないクルマが多い。
しかし、新型Bクラスは操作系のスイッチより、存在感を主張している。
そして、室内を独特な雰囲気にしてくれるアンビエントライト(オプション設定)を用意した。
全64色の設定が可能で、先代モデルの5倍に相当する。
荷室の広さが新型Bクラスのウリ
新型メルセデス・ベンツBクラスでは、先代よりも室内スペースが拡大された。
先代モデル同様に大人4人が快適に過ごせる広い室内空間を目指し、前席の室内幅は33mm拡大されて1456mmとなった。
フロントのヘッドルームも5mm拡大されて1052mmになっている。
リヤシートのバックレストは、4:2:4分割可倒式を採用した。
また、ほとんどAクラス感がある新型Bクラスだが、もっともユニークなポイントは荷室だ。
荷室容量は通常時455Lを確保され、Aクラスの370Lと比べるとかなり大きくなっている。
このクラスではトップレベルの荷室容量だ。
また、テールゲートを自動で開閉できる「フットトランクオープナー」の使い勝手もよい。
AIを駆使した話題のMBUXも採用
新型メルセデス・ベンツBクラスには、Aクラスで話題になった対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)も装備されている。
「ハイ・メルセデス」でシステムが起動し、発話による各操作を可能にする。
たとえば、「暑い」という曖昧な言葉でも理解してエアコンの温度を下げてくれる。
MBUXは、AIを使った学習機能を持っているのが特徴で、オーナーの特性に合わせて進化していくため、使い込むほど使い勝手が良くなる。
2タイプのエンジンを用意
新型メルセデス・ベンツBクラスには2タイプのエンジンが用意された。
B180は1.3Lのガソリン直4ターボエンジンで、136ps&200Nmを発揮する。
このエンジンは、7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)と組み合わされる。
そして、B200dには直4のディーゼルターボが搭載される。
150ps&320Nmという出力を誇り、8速DCTと組み合わされている。
全車FF(前輪駆動)の設定で4WDはない。
まさかのレーダーセーフティパッケージがオプション設定
新型メルセデス・ベンツBクラスには、自動運転を見据えた、先進の予防安全装備が用意された。
レーダーセーフティパッケージと呼ばれる運転支援システムは、Sクラスとほぼ同等レベルのものが装備される。
歩行者検知式自動ブレーキなど各種予防安全装備に加え、高速道路でウインカーを出すと後続車がいないことをシステムが確認したあと、車線変更支援を行う機能もある。
さらに、走行中にドライバーが気を失った場合などには、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載している。
こうした機能は世界トップレベルだが、予防安全装備「レーダーセーフティパッケージ」をオプション設定としているところは残念だ。
しかも、メルセデス・ベンツは高級ブランドで安全性をウリにしているメーカーのひとつでもある。
これでは、メルセデス・ベンツの看板に泥を塗るようなものだろう。
輸入元のメルセデス・ベンツ・ジャパンは、仕様を考え直す必要がある。
とくに、日本は軽自動車にも歩行者検知式自動ブレーキの標準装備化が進んでいる国だ。
メルセデス・ベンツBクラス価格
価格は以下の通り。
- B180:3,840,000円
- B200d:4,220,000円
メルセデス・ベンツBクラスのスペック・仕様
代表グレードはメルセデス・ベンツBクラス B200dだ。
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4419×1796×1562 |
ホイールベース[mm] | 2729 |
エンジン総排気量[cc] | 1,756 |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 110(150)/3400~4400rpm |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 320(32.6)/1400~3200rpm |
燃料 | 軽油 |
ミッション | 8速AT |
WLTCモード燃費 | - |
定員[人] | 5 |
Bクラスのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和1年6月(2019年6月)〜現在
- 新車時価格
- 384.0万円〜642.0万円
Bクラスの在庫が現在31件あります
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