- この記事の目次 CONTENTS
- 2020年モデルの登場と同時に、50周年記念車も投入
- 出力に変化は無いが、ターボのレスポンスを向上した2020年GT-R
- 2020年モデルのGT-R NISMOは、GT3マシンに近い仕様へ
- 更なる軽量化で運動性能を向上
- 50周年記念車には、往年の日産レースチームカラーをイメージ
- 日産GT-R価格、燃費、スペックなどまとめ
2020年モデルの登場と同時に、50周年記念車も投入
日産は、スーパースポーツーカーであるGT-Rの2020年モデルを投入。
同時に、GT-R生誕50周年を記念した期間限定モデル「GT-R 50th Anniversary」を設定し発売を開始した。
日産GT-Rは、スカイラインGT-R時代から通算すると6代目となるモデルで2007年に登場した。
すでに、13年目を迎えるロングセラーモデルで、日産だけでなく日本が誇るスーパースポーツカーだ。
スカイラインGT-Rの登場は1969年。50周年を迎えたことから、記念車が投入されている。
出力に変化は無いが、ターボのレスポンスを向上した2020年GT-R
毎年のように進化し続けてきた日産GT-R。
2020年モデルでは、「速さの質」を追求した。
GT-Rの心臓でもあるVR38DETT型V6 3.8Lツインターボエンジンの出力は570ps&637Nm。
従来モデルから、とくにパワーアップはしていない。
しかし、2020年モデルには「GT-R NISMO(ニスモ)」に採用したターボ高効率化技術「アブレダブルシール」が採用されている。
この技術は、吸入した空気の漏れを最小限にする効果がある。
ターボラグと言われる悪癖を無くし、ドライバーのアクセル操作に、より忠実に反応するエンジンとしている。
エンジンだけでなく、ミッション、ブレーキも再チューニングされた。
ミッションは、制御も変更され街乗りからサーキットまで、より最適なギア段を選択。
Rモード専用アダプティブシフトコントロール(ASC)のシフトスケジュールを最適化する。
コーナー進入時のブレーキングでは、積極的に低いギア段を選択し、より鋭いコーナー進入と同時に、再加速時の駆動レスポンスを向上させている。
ボディカラーには、ワンガンブルー(4RPM)が新設定された。鮮やかなブルーが特長だ。
また、リヤビューには、青く輝くチタン製のエキゾーストフィニッシャを採用した。
2020年モデルのGT-R NISMOは、GT3マシンに近い仕様へ
2020年モデルの「GT-R NISMO(ニスモ)」は、GT3マシンのノウハウが投入されている。
エンジンの出力など詳細は不明だが、現在の600psを超える可能性も十分に考えられる。
「GT-R NISMO(ニスモ)」には、2018年GT3レーシングカーから使用されている新型のターボチャージャーが採用された。
この新タービンブレードは、ブレードの枚数を減らし、最新の流体・応力解析を用いて形状を徹底的に見直した。
その結果、出力を落とすことなく、レスポンスを約20%向上。コーナー立ち上がり時の加速性能を高めている。
更なる軽量化で運動性能を向上
日産GT-Rは、車重の重さがネガティブな要素のひとつとされおり、従来のGT-R NISMOもカーボンパーツを多く使用し軽量化に挑戦していた。
今回も、GT-R NISMOは新開発のカーボンセラミックブレーキと、カーボン製の外装部品やレカロシートなどを合わせて、合計で約30kgの軽量化が施されている。
低重心化も視野に入れながら、車両重心点から遠いルーフ、エンジンフード、フロントフェンダーにカーボン素材を使用。
軽量化によって、運動性能も向上した。
また、ルーフには新技術を投入。
ルーフのカーボン素材の間に、より低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を採用した。
こうした外装部品によって、約10.5kgの軽量化を達成している。
外観部分は、GT3をイメージさせるフロントフェンダーのエアダクト装備。
エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げる効果を持つ。
エアダクトの排出風でフェンダー外表面の流速を下げ、表面リフトを減少させることによって、フロントタイヤのダウンフォースを増やしている。
こうしたデザイン変更もレーシングマシンからの応用だ。
RECARO(レカロ)シートとカーボンセラミックブレーキを新開発
こだわりのレカロシートも新開発された。
車両とドライバーの一体感を一段と高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹、骨盤を安定して支えるタイプへ変更。
さらに、シート単体でも軽量化した。
ブレーキも新開発された。
世界最大級サイズを誇るカーボンセラミックブレーキとなり、世界トップクラスの制動性能を発揮。
サーキットから一般道まで、シーンを問わないコントロール性を両立している。
ホイールデザインも変更され、9本スポークの軽量・高剛性な鍛造アルミホイールを採用。
このホイールに、新開発ハイグリップゴムを採用したタイヤを装着。
タイヤが変更されたことにより、サスペンションのリセッティングされた。
電子制御サスペンションは、タイヤのグリップを最大限活用。
コーナリング時の旋回Gが向上している。
50周年記念車には、往年の日産レースチームカラーをイメージ
2020年モデルには、NISMO仕様の他、GT-R生誕50周年を記念した「GT-R 50th Anniversary」も投入されている。
このモデルは、2020年3月末までの期間限定モデルだ。
「GT-R 50th Anniversary」は、2020年モデルのGT-R Premium editionをベースとしている。
日本グランプリシリーズで活躍したGT-Rレーシングカーのエクステリアをモチーフとした、ツートンカラーの外観色を設定。
新色として用意された「ワンガンブルー(4RPM)」には、往年の日産のレースチームカラーを再現した高品質の専用ホワイトステッカーとの組み合わされ、際立ったコントラストで個性をアピール。
その他、ブリリアントホワイトパール(3P)のボディカラーにレッドステッカー、アルティメイトメタルシルバー(4M)にホワイトステッカーの計3種類のカラーバリエーションを設定。
各モデルともリヤにGT-R 50th Anniversaryの文字をあしらったバッジとステッカーを装着している。
また、「GT-R 50th Anniversary」のインテリアには、上品なスポーティさを表現。
ミディアムグレーの専用内装色を採用し、明るいインテリアにまとめられた。
シート素材は、上質なセミアニリンレザーを使用。
シートサイド部には、わずかに明るいグレーを配色し、ラグジュアリークーペ的高級感をアピールしている。
その他、センターコンソールやメーター内、またシートやキッキングプレートなどにも50周年を記念のロゴが装着されている。
日産GT-R 50th Anniversary Anniversary の主な専用装備
50周年記念車の専用装備は以下の通り。
- 専用ミディアムグレー内装色
- 専用ステッチ付アルカンターラルーフトリム
- 50周年記念バッジ(センターコンソール)
- 50周年記念ロゴ入りメーター
- 50周年記念ロゴ入りキッキングプレート
- 前席・ 後席セミアニリン本革シート(専用色、 1 前席50周年記念刺繍入り)+ナッパレザーインストパネル
- アルカンターラ前席サンバイザー
- 専用ステッカー
- 50周年記念バッジ(リヤ)
- 50周年記念ステッカー(リヤ)
- 専用ホイールカラー
- 50周年記念ロゴ入りホイールリム
日産GT-R 50th Anniversary Anniversary価格
価格はカラーバリエーションごとの設定されている。
ワンガンブルー | 13,516,200円 |
アルティメイトメタルシルバー | 13,473,000円 |
ブリリアントホワイトパール | 13,192,200円 |
日産GT-R価格、燃費、スペックなどまとめ
それぞれの項目は以下の通り。
価格
日産GT-R Pure edition | 10,631,520円 |
日産GT-R Premium edition | 12,105,720円 |
日産GT-R Black edition | 12,539,880円 |
燃費とスペック
代表グレードは、GT-R Pure edition
- 全長 4710mm、全幅 1895mm、全高 1370mm
- ホイールベース 2780mm
- トレッド 前/後 1590/1600mm
- 車両重量 1760kg
- 車両総重量 1980kg
- 燃料消費率(WLTCモード) 7.8km/L
- サスペンション 前:独立懸架ダブルウィッシュボーン式 後:独立懸架マルチリンク式
- タイヤ 前:255/40ZRF20 後:285/35ZRF20
- エンジン型式 VR38DETT DOHC・V型6気筒ターボ
- 総排気量 3.799L
- 最高出力 419kW(570PS)/6800rpm
- 最大トルク 637N・m(65.0kgf・m)/3300-5800rpm
- トランスミッション GR6型デュアルクラッチトランスミッション
GT-Rのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成19年12月(2007年12月)〜現在
- 新車時価格
- 777.0万円〜3061.3万円
GT-Rの在庫が現在4件あります
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