フォルクスワーゲンは、コンパクトカーのポロに日本初導入の新エンジン「1.5TSI Evo」を搭載した、ポロ TSI R-Lineの発売を開始した。
この記事では、ポロTSI R-Lineの新エンジン「1.5TSI Evo」についてや、エクステリア・インテリアの専用装備といった点について詳しく解説している。
また、フルモデルチェンジ後に3ナンバーとなった、ポロの使い勝手についても記載している。

この記事の目次 CONTENTS
1.あのポロが3ナンバーサイズになって登場!
2.6代目ポロは1.0L直3ダウンサイジングターボのみの設定
3.日本初のエンジンを搭載した新グレードポロTSI R-Line
4.専用装備でスタイリッシュなポロTSI R-Line
5.フォルクスワーゲン ポロの価格

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

1.あのポロが3ナンバーサイズになって登場!

フォルクスワーゲン ポロは、2018年3月にフルモデルチェンジしたばかりのモデルだ。
今回のフルモデルチェンジで、ポロは6世代目となった。

ボディサイズが年々拡大していくポロ

ボディサイズは年々拡大しており、6代目は全長4,060x、全幅1,750x、全高1,450mmとなった。
Bセグメントのコンパクトカーだが、全幅は5ナンバーサイズである1,695mmをイッキに超え1,750mmへ拡大。ついに、3ナンバーになった。

コンパクトボディが魅力なだけに残念な思いも

今時、1,695mm以下というボディサイズに大きなメリットがある訳ではない。
ただ、コンパクトカーの代名詞で小ささを魅力としていたポロが、ついに3ナンバーになったということに少々残念な想いをもつ顧客も多いだろう。

2.6代目ポロは1.0L直3ダウンサイジングターボのみの設定

デビュー直後の6代目ポロに搭載されたエンジンは、1.0Lの直3ダウンサイジングターボのみの設定だった。
このエンジンは、95ps&175Nmをアウトプット。
1.0Lながら、自然吸気1.7Lクラス並みの最大トルクを誇る。
1.0Lまでダウンサイジングされたこともあり、燃費値はJC08で19.1㎞/Lだ。

Bセグコンパクトカーとしてはやや大きめの小回り

コンパクトカーの扱いやすさの指標となる最小回転半径は5.1m。
全長4m前後のBセグメントコンパクトカーとしては、やや大きめとなったのは残念なポイント。
国産コンパクトカーの相場は、4m台後半だ。

3.日本初のエンジンを搭載した新グレードポロTSI R-Line

新たなエンジンを搭載した新グレードポロTSI R-Line。
日本初導入となる1.5TSI Evoエンジンは、気筒休止システム付き1.5L直4ターボとなり、出力は150ps250Nmとなった。

スムースに作動し燃費を向上するACTを採用

1.5TSI Evoエンジンは、高出力と低燃費を両立する気筒休止システムであるアクティブシリンダーマネジメント(ACT)を採用。
この機能はエンジン負荷が大きくない場合、4気筒のうち2気筒を休止させて燃費の向上を図るシステムで、エンジン回転数が1,400rpm~4,000rpmの範囲内で作動する。
一般的に、2気筒になると振動といった点が気になったり、4気筒から2気筒へ移行するときに違和感を感じる。
しかし、ACTはほとんど違和感なくスムースに作動する。

余裕のある走りを可能にした1.5TSI Evoエンジン

1.0Lターボは、3気筒ゆえにやや振動が気になる部分があった。
しかし、4気筒になったことで、そうした部分を感じさせなくなり、より快適性は増した。
また最大出力、最大トルク共に大幅アップされているので、より余裕ある走りが可能になっている。
小さなボディながら、ロングツーリングでも疲労の少ない走りが期待できる。

4.専用装備でスタイリッシュなポロTSI R-Line

ポロTSI R-Lineには、従来のポロに新1.5Lターボエンジンを搭載しただけではない。
フォルクスワーゲン車のR-Lineとは、スポーティグレードの名称でもある。
そのため、スポーティなエアロパーツ類や大径ホイールなどが装備される。

存在感抜群のエアロパーツ類を装備

今回投入されたポロTSI R-Lineは、専用17インチアルミホイールやツインエキゾーストフィニッシャー、リップスポイラーやリヤスポイラー、ブラックサイドスカートなどを装備。
スタイリッシュな外観となった。
この17インチホイールはなかなか大きく見えるユニークなデザインで、抜群の存在感を誇る。

一部インテリアにはボディカラーと同色を使用

インテリアは、オプションカラーのリーフブルーメタリックもしくはエナジェティックオレンジメタリックを選んだ場合、ダッシュパッド及びセンターコンソールがボディカラーと同色になる。
これは、TSI Highlineでも同様だ。
また、シートファブリックにもボディカラーと同色のラインがデザインされる。

5.フォルクスワーゲン ポロの価格

フォルクスワーゲン ポロの価格は以下の通り。

グレード名 金額
Polo TSI Trendline 2,119,000円
Polo TSI Comfortline 2,320,000円
Polo TSI Highline 2,679,000円
Polo TSI R-Line 2,980,000円
Polo GTI 3,480,000円