フォルクスワーゲンは、SUVのティグアンに2.0LディーゼルターボエンジンであるTDIを搭載。TDI搭載車には、4WD機能である4MOTIONを組み合わせ発売を開始した。
- この記事の目次 CONTENTS
- コンパクトだが、かなりワイドなボディサイズをもつティグアン
- 初代ティグアンはなぜFF車ばかりが売れたのたのか?
- やや遅れてきたディーゼルエンジンTDIと4WDの4モーション
- 路面状況に応じて多くの選択肢をもつ4WD機能4モーション
- 導入記念限定車、Rライン ブラックスタイルも登場!
- フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4MOTIONの選び方
- フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4MOTION価格
コンパクトだが、かなりワイドなボディサイズをもつティグアン
フォルクスワーゲン ティグアンは、2017年にフルモデルチェンジしたコンパクトSUV。現行モデルは2代目となる。2代目ティグアンの全長は4,500mmと全長は短いものの、全幅は1,860mmとかなりワイドだ。
最近の輸入コンパクトSUVのトレンドは、全幅1,800㎜を楽々超えるモデルが当たり前になってきている。SUVは背が高いため、全幅を広くすると、よりどっしりとした安定感のあるスタイリングになる。また、全幅を広げたことでトレッドも広くなるので、カーブでの安定感もより向上する。
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機能やスタイリング面で、全幅を広げることによるメリットは大きいが、さすがに狭い道が多い日本では少々扱いにくい。ただ、他の輸入コンパクトSUVと比べると、ティグアンの最小回転半径は5.4mと小さく、比較的小回りが利く。こうした仕様は、実用性を重視するフォルクスワーゲンらしい設定だ。
初代ティグアンはなぜFF車ばかりが売れたのたのか?
ティグアンがデビューした直後のモデルに搭載されていたのは、150ps&250Nmを発揮する1.4LターボのTSIのみだった。燃費は16.3㎞/L。この時期、すでに国内の輸入車は、ディーゼルエンジンが話題になっていて、各社続々と投入中だった。しかし、ティグアンにはディーゼルエンジンの設定が無かった。その理由は、アメリカ初のディーゼル不正の影響を受けて、導入したくてもできなかったのだ。
2代目もFFのみという判断に至った理由
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なんとティグアンには、FF(前輪駆動)のみという設定だった。クルマ好きから見れば、SUVのようなクルマは走破性が重要なので、4WDが当たり前に感じる。しかし、最近のSUVトレンドでは、もはやこうした考え方が古いようだ。もはや、SUVは飽きられてしまったセダンやワゴンの代りなのだ。背が高いので、見晴らしも良く運転がしやすいのも人気の理由だ。
実際、先代ティグアンには、4WD機能である4モーション(4MOTION)を用意されていた。だが、売れたのはほとんどFF車だったという。こうした理由もあり、2代目ティグアンは大胆にもFFのみという設定となったのだ。
やや遅れてきたディーゼルエンジンTDIと4WDの4モーション
2代目ティグアンは、デビュー時、FFでガソリンエンジンのみという、割り切った設定だった。しかし、フォルクスワーゲンファンなどからは、ディーゼエンジンのTDIと4モーションを要望する声が一定数あったようだ。また、ディーゼル不正問題も喪が明けたこともあり、やや遅れてティグアンの本命ともいえるTDI 4モーションが本格導入された。
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ティグアンに新設定された2.0LディーゼルターボのTDIは、150ps&340Nmという出力をもつ。注目したいのは、340Nmという大トルクを誇る点だ。ティグアンのような大きく重いSUVと、大トルクのディーゼルとの相性は抜群。低回転域から力強く加速し、運転もしやすい。ガソリン車と比べると、TDIは90Nmもトルクが増えている。
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ただ、車重はTDIが190㎏ほど重い。この重さをカバーする意味もあり、ミッションはガソリン車の6速DSGから、TDIは7速DSGに変更されている。ギヤが1速増えたことで、よりスムースな走りとなる。また、ハイギヤード化により、高速域でのエンジン回転数を下げることができるので、実用燃費面でも有利になる。
TDI4モーションの燃費は17.2㎞/L
そんなティグアンTDI4モーションの燃費性能は17.2㎞/L。この燃費値は、ライバルに対して物足りない結果となった。ライバル車であるBMW X1ディーゼル車の燃費は、19.6㎞/L。ティグアンは、やや引き離された数値になっている。
路面状況に応じて多くの選択肢をもつ4WD機能4モーション
ティグアンTDI 4モーションの4モーションとは、4WD機能の呼称。この4モーションは、第5世代のハルデックスカップリングを採用している。制御ユニットが、理想的な駆動トルクを常に高速処理。瞬時にして、前後輪のトルク配分を最適にコントロール。前後輪の駆動トルクを100:0~50:50の範囲で配分する。
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シフトノブ付近には、4モーションアクティブコントロールのセレクターが設置された。ダイヤルを回すと「オンロード」「スノー」「オフロード」「オフロードカスタム」から選択が可能。
また「オンロード」プロファイルの中からは、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」「カスタム」「コンフォート」を選択することができる。走行状況によって、より快適で高効率なドライブができる。
導入記念限定車、Rライン ブラックスタイルも登場!
ティグアンTDI4モーションは、3グレード設定となった。エントリーグレードのコンフォートライン、上級グレードのハイライン、スポーツグレードのRラインだ。
同時に、導入記念限定車Rラインブラックスタイルが用意された。Rラインブラックスタイルは、スポーツグレードのRラインをベースに、ブラックにペイントされた専用エクステリア(フロントグリル中央、フロントバンパー、ドアミラーハウジング、ウインドフレーム、サイドストリップ、リヤスポイラー、リヤストラップ)、ブラックルーフレールに加え、専用の19インチアルミホイール(ブラック)を装着。全体的に精悍さがプラスされている。
インテリアには専用レザーシートを装備
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インテリアには、Rラインロゴが入った特別感のある 専用レザーシートを標準装備している。
機能面では、ダンバー減衰力を瞬時にコントロールする、アダプティブシャシーコントロールDCCを標準装備した。
カラー展開は2色
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Rラインブラックスタイルのボディカラーは2色で、450台限定となっている。ボディカラーは、ディープブラックパールエフェクトが300台。オリックスマザーオブパールエフェクトが150台となっている。
フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4MOTIONの選び方
フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4MOTIONの選び方。まず、エントリーグレードのコンフォートラインとハイラインの価格差が約84万円と大きいことをチェックしておきたい。コンフォートラインは、歩行者検知式自動ブレーキこそ装備されているものの、レーンキープアシストなど、その他の予防安全・運転支援装備が物足りない。そこで、オプションでセーフティーパッケージや、ナビなどのオプションもプラスする必要がある。こうしたオプションを選択すると、約40万円の価格アップとなる。まぁ、これくらいのオプションを装備すれば、それなりに満足できる仕様になる。
おすすめグレードはRライン
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おすすめグレードとなると、やはりRラインになる。Rライン専用となったスポーティな外観などをもつグレード。装備もハイラインと、ほぼ同等で十分満できるレベルにある。
Rラインの価格は少々高価になっているが、3グレード中、最もリセールバリューが高くなると予想できる。日本マーケットでは、こうしたスタイリッシュなスポーツグレードの人気が非常に高いからだ。こうしたグレードを選んでおけば、次のクルマに乗り換えるときには、とくに買取り店で高額査定が期待できるからだ。
ガソリン車は選択肢から外すこと
また、ティグアンにはガソリン車という選択肢があるが、これはあまりおすすめできない。ティグアンのガソリン車は、ハイオクガソリン仕様。昨今のガソリン価格の高騰が続けば、ランニングコストは高くなる。ディーゼルのTDIなら、燃費も良く軽油を燃料に使うので、ハイオクガソリンと比べると30円/L前後価格が安くランニングコストを下げることができる。
フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4MOTION価格
価格は、ガソリン車に比べディーゼル車の価格は約45万円アップとなっている。約45万円アップとなるが、ガソリン車はFFなのに対してディーゼル車は4モーションになる。この付加価値分も含めれば、かなり買い得感がある。しかも、エコカー減税は免税レベルになるので、実際の価格差はもっと小さくなる。
グレード | 価格 |
---|---|
TDI 4MOTION コンフォートライン | 4,086,000円 |
TDI 4MOTION ハイライン | 4,940,000円 |
TDI 4MOTION R-Line | 5,240,000円 |
TDI 4MOTION R-Line ブラックスタイル | 5,540,000円 |
ティグアンのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成29年1月(2017年1月)〜現在
- 新車時価格
- 360.0万円〜776.4万円
ティグアンの在庫が現在17件あります
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