この記事の目次 CONTENTS
ペットに優しいクルマとは?
具体例① ダイハツ「ムーブキャンバス」
具体例② トヨタ「シエンタ」
具体例③ ルノー「カングー」

ペットに優しいクルマとは?

今や20%以上の世帯が飼っているというペット。犬や猫を「家族の一員」だと思い、一緒に出掛ける人も多いでしょう。ペット用のキャリーやカートに入れれば新幹線や電車に乗ることもできるが、何時間も閉じ込めておくのも可哀そうなもの。そのため「ペットを乗せて車で出掛けたい」という話もよく聞きます。

ペットと一緒に出掛けたい人は、どのようなクルマを選べばいいのでしょうか。ペットに優しいクルマの条件と、具体的な例をご紹介します。

ケージを置けるラゲッジスペース

ペットと出掛ける時にぜひ持っていきたいのが、ペット用のケージやキャリーバッグ。万が一の事故の時、ケージやキャリーに入っていると、ペットの身体への衝撃が少なくて済み、結果として命を守ってくれることが多いそうです。

またそうでなくても、ちょっとした機会に必要になることもあるキャリーやケージ。ペットと出掛けるなら、クルマに一台置いておけると何かと便利です。

とはいえ、ペットのキャリーバッグというのはかなりの大きさ。大型犬を飼っている家や、複数のペットを飼っている場合などは、かなりのスペースが必要になります。ペットが中に入っている時にガタガタ揺れるとかわいそうなので、フロア面がフラットだと安心です。

フロア高にも注目

もう一つチェックしたいのが、フロアの高さ。犬が自分でクルマに乗る場合は、できるだけフロアが低いクルマがおすすめです。フロアが高いと、乗り降りする際に膝に負担が掛かりますし、乗る時に足を踏み外したらケガをするリスクもあります。特に抱えきれないような大型犬がいる家庭の場合は、フロアは低めのクルマがおすすめです。

一方で、自分では乗り降りさせたくないという場合は、フロアが高いクルマを選びましょう。犬や猫が勝手にクルマから乗り降りをするのは、危険なもの。「自分では乗り降りできない」と思わせるためにも、フロアがそれなりに高い方が良いでしょう。もちろん、フロアが高いからと言って過信せずに、犬や猫が飛びさないようドアを開ける時には注意をしてください。

具体例① ダイハツ「ムーブキャンバス」

「そんなに大きなペットがいる訳ではない」「大きなクルマはちょっと…」そんな人におすすめしたいのが、ダイハツの軽自動車「ムーブキャンバス」です。フロアが低いため、小型犬でも楽に飛び乗ることができる一台です。

軽自動車なのでサイズは限られていますが、それでも他の軽と比べて広々とした後部座席が第一の魅力。通常だと50センチに満たないくらいの座面ですが、このムーブキャンバスの座面は54センチ。犬や猫が丸まって寝るのはもちろん、キャリーバッグを置くにも充分な広さがあり、キャリーが安定するので安心です。

また前後のヘッドレストで固定するドッグキャリー、丸洗いができて着脱も簡単なシートカバーなど、飼い主に嬉しい純正アクセサリーも用意されています。

ラゲッジスペースは狭いので注意が必要

軽自動車なので仕方がないことですが、スペースに限りがあるので大きなペットを飼っている家庭などは注意が必要です。後部座席を倒すことで荷物スペースは広がりますが、それでも大型犬が乗るにはかなり狭いです。

またラゲージスペースはフラットとは言い難く、ペットがケージの中で寝るには安定性に不安が残ります。大型のペットや複数飼いをしている人には、軽自動車は小さすぎるでしょう。

具体例② トヨタ「シエンタ」

子どもも複数いて、みんなでお出掛けをする。人もペットも荷物ものせてお出掛けしたい。そんな人は室内が広いミニバンがおすすめで、中でもトヨタのシエンタはフロア高、シートアレンジなどペット連れに嬉しい工夫が満載のクルマです。

まずはミニバンだと高いことも多いフロア高。33センチという低床フロアなので、小型犬やシニア犬でもラクラク乗り降りができます。荷物スペース側のフロア高も50センチに満たない程度で、こちらも猫や中型犬なら自力で乗り降りできるでしょう。

多彩なシートアレンジは圧巻

シエンタで何より注目なのは、その多彩なシートアレンジ。2列目を立てて格納することができ、そうすると3列目の足元に広大なスペースが出現。犬や猫がここで寝転び、人は3列目に座ってくつろぐことができます。

3列目シートを2列目シートの下に格納すれば、広々としたラゲージスペースに早変わり。スペースもフラットなので、ペットが入ったキャリーバッグを置いても安心です。

具体例③ ルノー「カングー」

あまり見かける機会はない、しかし大型犬を飼っている人や複数のペットを飼っている人に根強い評価を受けているのが、ルノーのカングーです。ディズニーランドの中でも使われていたといわれても納得の、どこか現実離れした個性的なフォルムを備えた一台です。

このフォルムを見て分かるようにラゲッジスペースは奥行きが最大180センチ、室内高が110センチとかなり広々。ラゲージスペースがフラットで、59センチと低いフロア高も手伝って、大型犬が自分で乗ったり降りたりするときに引っかかる場所がないのも魅力です。

ペットを飼っている人に人気ということをルノーも人気しており、飼い主に嬉しい「ドッグネット」や「空気清浄機」などの純正アクセサリーも充実しています。

輸入車の割には手頃な値段

最近、人気が急上昇しているというルノー。輸入車の販売台数のトップはドイツ車やMINIが上位を占めているものの、販売台数の上昇率だけで見るとルノーが大きく上回っています。

その人気の理由の一つが、国産車ともドイツ車とも異なるそのデザイン。人も荷物も多く乗せられる実用性を備えながら、平凡なデザインに終わらないその遊び心が多くの人を引きつけています。それでいて輸入車にしては手頃な値段なので、検討しやすいというのもペットの飼い主に評価されているポイントです。