ホンダは、大型ミニバンであるオデッセイをマイナーチェンジして発売を開始した。
- この記事の目次 CONTENTS
- ハイブリッドの投入が遅れたオデッセイ
- ホンダセンシング 全車に標準装備!
- より精悍でスポーティなフロントフェイスに変更!
- ホンダ オデッセイ価格
ハイブリッドの投入が遅れたオデッセイ
ホンダ オデッセイは、2013年にデビューし、現行モデルが5代目となる。このモデルから、エリシオンと統合され、両側スライドドアの大型ミニバンとなった。4代目以前のロールーフ&ヒンジドアだったオデッセイは姿を消した。
5代目オデッセイは、デビュー時からハイブリッド車の存在が噂されていた。アコードハイブリッドの2.0Lハイブリッドシステムを流用するとされていた。当時は、ガソリン車からやや遅れて登場するとのことだったが、なんとオデッセイハイブリッドが投入されたのは、大きく遅れて2016年となった。
当時のホンダは、ハイブリッドシステムの品質問題もあった。さらに、ホンダの中では、ハイブリッド化すると価格が上昇し売れないかもしれないという考えがあり、投入が大きく遅れた。
しかし消費者はハイブリッドを求めていた!
しかし、ガソリン車だけのオデッセイは販売面で不振が続いた。ここで、マーケットがホンダに望んでいるものは何か? と、いうことに、ホンダは気が付かないままだった。
販売面で不振が続いたことで、ハイブリッド車の投入をホンダは決心する。当初、リスクが高いとされたハイブリッド車だったが、投入されるといっきにオデッセイ販売台数は好転。しばらくの間、新車販売台数ベスト30入りするほど売れた。
この時に、オデッセイには歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備であるホンダセンシングを用意。圧倒的な人気を誇るライバルのトヨタ アルファード/ヴェルファイアには、歩行者検知式自動ブレーキは用意されておらず、安全性能面で差別化に成功。
価格をライバルであるアルファード/ヴェルファイアと比較しても、かなり買い得感もある設定となったことも売れ始めた要因だ。
ホンダセンシング 全車に標準装備!
今回のマイナーチェンジでは、一部改良程度の小さな変更に止まっている。変更点が少ないということは、ホンダが手を抜いているというのではなく、総じてマーケット好評をであるということも意味している。
まず、今回の改良で最も注目したいのは、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備である「ホンダセンシング」が、ガソリン車、ハイブリッド車ともに全車標準装備となった。従来のモデルは、一部グレードで非装着だった。
ホンダセンシングとは、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたもので、衝突軽減ブレーキ<CMBS>や誤発進抑制機能、ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>、LKAS<車線維持支援システム>、先行車発進お知らせ機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、標識認識機能をもつ。
先進予防安全装備化に積極的!
また、使用頻度の高いACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、ハイブリッド車のみに渋滞追従機能が追加された。この機能は、高速道路などの渋滞時に、先行車が停止すると自動停止できる機能。発進&停止を繰り返す渋滞時に、利便性が高くドライバーの疲労軽減にも役立つ。うっかり追突などのリスクも軽減してくれる。従来のモデルでは、渋滞追従機能が無く、この高級ミニバンの装備としては少々物足りない状態だった。ただし、ガソリン車には、相変わらず装備されていない。
最近のホンダ車は、こうした歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備の標準装備化に積極的だ。軽自動車のN-BOXにも標準装備化されているが、車種によってまちまち。標準装備の有無が車種の責任者で決まる傾向が強いのが難点でもある。とはい、ホンダの掲げる安全思想である「Safety for Everyone」に近付いていることは高く評価できる。
アルファードやヴェルファイアの上を行く安全装備
こうした先進予防安全装備の強化は、ライバル車であるトヨタ アルファード/ヴェルファイアとの大きな差別化にもなった。アルファード/ヴェルファイアには、歩行者検知式自動ブレーキが用意されていない。より安全に対する意識が強くなっている現在において、それでは物足りない仕様と感じるはずだ。アルファード/ヴェルファイアのような2トンに近いミニバンに衝突されれば、歩行者などひとたまりもない。
また、クルマの安全性を重視する顧客にとって、アルファード/ヴェルファイアには追突被害軽減ブレーキは用意されているものの、ほぼオプション設定という状況はトヨタのイメージダウンにもなる。
予防安全装備が物足りないアルファード/ヴェルファイアと、最新の先進予防安全装備を標準装備したオデッセイとでは、安全性に対するイメージは雲泥の差となるのは確実だろう。
より精悍でスポーティなフロントフェイスに変更!
オデッセイのエクステリアデザインは、フロントバンパーとグリルのデザインが変更された。マイナーチェンジ前のモデルと比べて、それほど大きく変更された衣装はない。バンパーボトム部のデザインが、よりワイド感を強調。さらに、ボリュームがアップされ、全体的により精悍で迫力のあるフェイスになった。
また、上級ミニバンらしくLEDフォグライトを標準装備し高級感をアップ。アルミホイールも新デザインとなった。
インテリアにも変更が
インテリアの変更点は、高級仕様の2列目プレミアムクレードルシートに、大型ヘッドレストを装備。後席で寝る場合には、左右の頭の揺れを防いでくれる。そのため、2列目シートの乗員は、より快適に移動ができるようになった。さらに、足元にはスマートフォンやペットボトルなどが収納可能な小物入れを採用している。
装備面では、純正ナビゲーション「Gathers(ギャザズ)」が9インチナビゲーションに対応。
ホンダ オデッセイ価格
■ホンダ オデッセイ ハイブリッド価格
・HYBRID Honda SENSING FF 8名 3,750,000円/7名 3,836,400円
・HYBRID ABSOLUTE Honda SENSING 8名 3,850,000円/7名 3,936,400円
・HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING 7名 4,150,000円
■ホンダ オデッセイ価格
・G・AERO Honda SENSING FF 8名 2,980,000円/7名 3,066,400円 4WD 8名 3,180,000円
・ABSOLUTE Honda SENSING FF 7名 3,326,400円/8名 3,240,000円 4WD 8名 3,440,000円
・ABSOLUTE・EX Honda SENSING FF 7名 3,540,000円 4WD 8名 3,653,600円
オデッセイのカタログ情報
- 平成25年11月(2013年11月)〜令和4年9月(2022年9月)
- 新車時価格
- 249.0万円〜392.9万円
オデッセイの在庫が現在115件あります
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