![トヨタ ハリアー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921122536.jpg)
<関連記事>
「スタイリッシュなインテリアの特別仕様車Style ASH(アッシュ)登場」トヨタ ハリアー購入ガイド
ハリアーは国産高級SUVの代名詞
初代ハリアーは、1997年にデビューした。初代ハリアーは、まだ日本に導入されていなかったレクサスブランドのSUVとして、北米ではRXとして販売されていた。そのため、国内でも高級SUVとしての認知され人気モデルとなる。レクサスRXのブランド力が強く、ハリアーのオーナーの中には、北米から輸入されたレクサスRXのエンブレムに貼りかえていたほどだ。
当然のように、2代目ハリアーもヒットモデルとなる。2003年に登場し、モデル途中からハイブリッド車も追加された。このハイブリッド車がなかなかパワフルで静粛性も高く、より高級SUV感をアピールした。
姉妹車関係にあったレクサスRXとハリアーだったが、2009年にレクサスRXがデビュー。この3代目レクサスRXは、トヨタブランドとは決別。ハリアーとは異なる独自路線を歩んでいくことになる。完全にレクサス専用モデルとなった。
<関連記事>
「2.0Lターボとハイブリッドの価格差がなんと100万円超!」レクサスRX購入ガイド
ハリアーの代わりに投入されたヴァンガードは販売不振に
レクサスとの関係が無くなったハリアー。その代わりとしてヴァンガードが投入された。このタイミングで、ハリアーは姿を消す予定だった。ところが、ヴァンガードは販売不振が続き、トヨタはハリアーを継続生産する。なんと、3代目ハリアーが出るまで約10年間も販売が継続された。ハリアーブランドを無くしてはならないと気が付いたトヨタ
ハリアーブランドを無くしてはならないと気が付いたトヨタは、2013年12月に3代目ハリアーを発売。ほぼ国内専用車として登場した。レクサスとの関係がなくなったことから、販売面で少々心配されたが、発売1か月での受注は20,000台と絶好調。販売台数は好調なのだが、ハイブリッド車比率は約40%とデビュー直後にしては低水準となった。これは、ハイブリッド車は売れると判断したトヨタが、やや高めの価格設定としたことが原因。ハイブリッド車の価格は、当時3,610,000円からで上級グレードは400万を超える高級車となったためだ。ガソリン車は2,720,000円からとなっており、価格差があまりにも大きかったこともあり、ガソリン車中心の売れ行きとなったようだ。マイナーチェンジは最もスポーティなグレードを設定するも、中途半端感が漂う
![トヨタ ハリアー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921122539.jpg)
このエンジンは、レクサスNXやクラウンなどにも搭載されているダウンサイジングターボエンジン。2.0Lながらターボを装着することで、V6 3.5L並みの最大トルクを誇る。出力は、231ps&350Nmとなる。
現在、自然吸気の2.0Lエンジンが用意されているハリアーだが、1,600㎏級の重量級ボディには少々非力感を感じる。とくに、高速道路などは、そうした印象が強かった。より力強いモデルを望むと、高額なハイブリッド車になり、しかも4WDしか選択できない状況だった。こうした2.0Lガソリン車とハイブリッド車の間を埋めるモデルといえるだろう。
<関連記事>
「ターボとハイブリッド、2つの個性で勝負するSUV」レクサスNX購入ガイド
実用域での力強さはあるものの、スポーツモデル用ではない
トヨタは、この2.0Lターボ車をスポーティグレードとして位置付けた。より優れた走行性能を得るために、フロントとリヤにパフォーマンスダンパーを搭載。車両のロール剛性を上げることで、高速走行時における優れた直進安定性や操縦安定性を確保した。また、走行制御モードスイッチにスポーツモードを追加し、力強い加速感とスポーティ感あふれるハンドリングを両立した。<関連記事>
「スポーティになったが、高級感は失った?」トヨタ ハリアーG's購入ガイド
![トヨタ ハリアー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921122542.jpg)
ただ、単に現在ある少々パワフルなエンジンを載せたという感じだ。この2.0Lターボは、実用域での力強さはあるものの、スポーツモデル用ではない。燃費性能もエコカー減税にも対応できない程度の燃費性能なので、どうせならチューニングにより、もっとパワフル仕様にするなどすればいいのに、といった印象だ。
レギュラーガソリン仕様はなし
しかも、このエンジンはハイオク仕様。ランニングコストは、やや高めになる。日本メーカーなのだから、せめてレギュラーガソリン仕様にするくらいの配慮があってもいい。 同じトヨタのC-HRは、オーリスなどに搭載されていたハイオク仕様の1.2Lターボをレギュラーガソリン仕様に変更して搭載しているくらいだ。<関連記事>
「超低燃費を実現したプリウスベースのハイブリッドSUV」トヨタC-HR購入ガイド
トヨタ セーフティセンスPをようやく標準装備化
![トヨタ ハリアー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921122551.jpg)
衝突被害軽減機能は最上級グレードのみ標準装備
そして、高齢者に多いアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故にも対応。こうした衝突被害軽減に効果があるインテリジェントクリアランスソナーの機能が強化された。超音波センサーを8個に増やし、右左折時やハンドルが切れている状態でも衝突緩和が可能となった。ただし、このインテリジェントクリアランスソナーは、最上級グレードのみに標準装備化。他のグレードは28,080円のオプションとなった。よりよい安全装備であるのと同時に、ハリアーは高級SUVなのだから、わずか28,080円程度なら積極的に標準装備化すべきだ。ライバル車との差別化にもなる。
スポーティさを強調したデザインに変更
外観デザインは、好評のため微小の変更となった。まず、アッパーグリルを薄くしロアグリルをよりワイドにすることで、トヨタ独自のアンダープライオリティをよりダイナミックに演出。タフなSUVというよりは、スポーティな精悍さを強調。リヤビューは、リヤコンビネーションランプを赤色の面発光とし、こちらも精悍さをアピールする。
トヨタ ハリアーの選び方
![トヨタ ハリアー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921122548.jpg)
<関連記事>
エコカー減税どう変わる?|自動車税2017
速さを求めるなら2.0Lターボがおすすめ
ガソリン車は、2.0Lか2.0Lターボという選択になる。前述した通り、2.0Lターボはやや中途半端感が漂う。とにかくハリアーで一番速いグレード! と、いうのが好みであれば、2.0Lターボ車になる。そんなに飛ばさないから、多少非力感があってもいいというのであれば、2.0L車となる。全体的にコストパフォーマンスは高い。
インテリジェントクリアランスソナーは必須オプション
![トヨタ ハリアー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921122544.jpg)
ハイブリッド車が賢い選択
ハリアーを選ぶ場合、乗りつぶすという人以外は多少無理をしてでもハイブリッド車を選択したほうがいいだろう。エコカー減税も適用されるため、多少価格的なメリットもある。そして、短期で乗り換える場合、リセールバリューが重要になる。クルマの電動化の波は、今後さらに大きくなる。そうなると、もはや単なるガソリン車のニーズはどんどんと下がる。こうした傾向は、ガソリン車のリセールバリューを下げる方向に働く。5年後に乗り換えるときに、ハイブリッド車はより高いリセールバリューになると予想できるからだ。▶︎リセールバリューとは?
トヨタ ハリアー価格
トヨタ ハリアーの車両価格は以下の通り。
ELEGANCE
・ELEGANCE 2.0L 2WD 2,949,480円/4WD 3,143,880円・ELEGANCE 2.0Lターボ 2WD 3,380,400円/4WD 3,574,800円
・ELEGANCE 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動) 3,774,600円
PREMIUM
・PREMIUM 2.0L 2WD 3,249,720円/4WD 3,444,120円・PREMIUM 2.0Lターボ 2WD 3,519,720円/4WD 3,714,120円
・PREMIUM 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動) 4,074,840円
・PREMIUM 2.0L “Metal and Leather Package” 2WD 3,599,640円/4WD 3,794,040円
・PREMIUM 2.0Lターボ “Metal and Leather Package” 2WD 3,850,200円/4WD 4,044,600円
・PREMIUM 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動)“Metal and Leather Package” 4,424,760円
PROGRESS
・PROGRESS 2.0L 2WD 3,780,000円/4WD 3,974,400円・PROGRESS 2.0Lターボ 2WD 4,050,000円/4WD 4,244,400円
・PROGRESS 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動) 4,604,040円
・PROGRESS 2.0L “Metal and Leather Package” 2WD 4,129,920円/4WD 4,324,320円
・PROGRESS 2.0Lターボ “Metal and Leather Package” 2WD 4,380,480円/4WD 4,574,880円
・PROGRESS 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動)“Metal and Leather Package” 4,953,960円
▶︎▶︎ハリアーを最大限に値引く方法は?新車値引き攻略法はこちら
-
執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。
こちらの記事もよく読まれています
-
安全な車ランキング2017 SUV編
SUVで最も安全な車TOP3の安全装備を比較。安全なSUVの選び方と注意点をまとめました…
-
SUV 人気オススメランキング 2017年冬【中古車編】
車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬中古車でおすすめのSU…
-
SUV 人気オススメランキング 2017年冬【新車編】
車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬新車でおすすめのSUV…
-
7人乗り、8人乗りのおすすめSUV!家族で乗るならやっぱり・・・!
「大人数で乗れる車が欲しいけど、ぼてっとしたミニバンはちょっと…
-
新車と中古車どっち?!メリットとデメリットを徹底比較
「新車と中古車、どっちにすればいいの?!」好みに合わせるなら?エコカー減税は?選択肢の豊富さは?それぞれのメリット・デメリット…
ハリアーのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年6月(2020年6月)〜現在
- 新車時価格
- 299.0万円〜453.8万円
ハリアーの在庫が現在338件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。