人気中古車 コンパクト国産車 おすすめランキング2017冬

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬中古車でおすすめのコンパクトカー(国産車)を聞きました。

  • RANKING BEST 1先代トヨタ プリウス

    トヨタ プリウス

    先代の30型プリウスは、2009年に登場した。先々代の20型プリウスがモデル末期にガソリン高騰によりヒットした流れを受け、30型プリウスも大ヒットモデルとなった。ホンダのハイブリッド車インサイトとの価格競争もあり、デビュー前から話題となる。フルモデルチェンジする2015年まで、毎月のように販売台数ナンバー1となった。そんな先代プリウスの燃費は、最終モデルの量販グレードで30.4㎞/L。中古車となった現在でも、この燃費値はトップレベル。中古車としての価値も高い。さらに、先代プリウスは売れに売れただけあり、中古車の流通量も多い。あまりに多い流通量のため、人気モデルとはいえ価格は徐々に下がってきており、非常に魅力的な価格になってきている。価格、燃費という面ではお勧めな1台だ。

  • RANKING BEST 2トヨタ アクア

    トヨタ アクア

    アクアは2011年にデビューした。2014年にマイナーチェンジを施していて、すでにモデル後期に入ってきている。アクアの魅力は、なんといっても35.4㎞/Lという世界トップレベルの低燃費性能だ。価格も200万円を切っていたこともあり、新型プリウスが登場するまで、毎月日本一売れているクルマだった。アクアも超ヒットモデルだけあり、中古車の流通量も豊富で選びやすい。先代プリウスがリーズナブルな価格になってきたことを受け、アクアも同様に価格を下げていて、最近ではかなり買い得感が出てきている。あまりに売れたため、中古車の需要より供給が上回っている状態だ。3年落ちの高年式モデルで、もはや新車の軽自動車並みになっており、先進のハイブリッド車が、まさにバーゲン状態になっている。

  • RANKING BEST 3日産 ノート

    日産 ノート

    ノートは2016年に一部改良を施すと同時に、シリーズハイブリッドシステムを搭載したノートe-POWERが登場。ホンダやトヨタと異なるEV(電気自動車)感覚のシリーズハイブリッドシステムが評価されて、ノートe-POWERは2016年11月に日産車として30年ぶりに新車販売台数ナンバー1に輝いた。ノートは、ガソリン車しかない時でも善戦しており良く売れていた。ノートe-POWERが登場したことで、多くのガソリン車ノートが下取りに入り、それが中古車となり流通量がドンドン増えてきている。ガソリン車しか無かったため、中古車ノートの価格は安めで買いやすかったが、さらに買い得感が出てきている。ノートには、このクラスで唯一歩行者検知式自動ブレーキが用意されていることもあり、リーズナブルに安全なクルマが買えるという点ではお勧めだ。

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・価格
  • プリウス

    先代プリウスは、1.8Lのハイブリッドシステムを搭載し、燃費は30.4㎞/Lとなっている。この燃費値は、今でもトップレベルのものとなっている。3年落ちの2013年式で、150~170万円くらの予算があれば上質な中古車が見つけられる。新車価格からは、100万円以上安くなっている計算だ。さらに、5年落ちになると2011年式になると、程度の良いもので100~130万円くらいにまで価格が下がる。この価格で先進のハイブリッド車で、30.4㎞/Lという低燃費車が手に入る。普段の足として使うには、価格や燃費などの経済性はとても高い。

  • アクア

    アクアの燃費は、デビュー当時35.4㎞/Lでマイナーチェンジ後の最新モデルでは37.0㎞/Lまで燃費を向上させている。新車のアクアは200万円を切った価格設定がされているが、何かしらのオプションを装着しない装備が物足りない設定だ。オプションなどを装備すると新車価格は軽く200万円を超える。しかし、中古車になると、中古車の流通量がかなり多いため、価格が下がっておりかなりお買い得だ。2013年式で、110~130万円前後の予算があれば、上質な中古車が選べる。2013年式という高年式で、もはや新車の軽自動車以下ともいえる価格で手に入る。現行モデルで、それも世界トップレベルの低燃費を誇るハイブリッド車が、この価格というのはお買い得だ。

  • ノート

    ノートは、ガソリン車ながら、なかなか優れた燃費値を誇る。デビュー直後の燃費は24.0㎞/Lだったが、何度か改良やマイナーチェンジが施され、現在では26.2㎞/Lまで燃費を向上させている。ノートは現行車ということもあり、燃費値はガソリン車の中でクラストップレベルの実力。現在の中古車マーケットでは、ハイブリッドのアクアが安くなっていることもあり、ガソリン車のノートがハイブリッド車と同等の価格では売れないので、ノートの価格は随分安い。2013年式で、80~100万円の予算があれば上質な中古車が手に入る。ノートは未だ現行車なので、100万円を切る価格で高年式の現行車を手に入れることができるのはお買い得だ。

装備・使い勝手
  • プリウス

    2009年にデビューしたクルマなので、さすがに歩行者検知式自動ブレーキなどは用意されていない。ただ、Gグレードにはプリクラッシュセーフティシステム(追突被害軽減ブレーキ)が、オプション(一部グレードは標準)で用意されていた。この装備には、前走車追従式クルーズコントロールもセットになっている。数は少ないが、より安全性と高速道路での利便性を重視するのなら、こうした装備がある中古車を選ぶといい。使い勝手面では、ツーリングセレクションには17インチホイールが装備されるが、最小回転半径が5.5mになる。5.5mという数値は、ヴォクシーやノアといった5ナンバーミニバン並み。狭いところでの使い勝手は良いとは言えない。それ以外の15インチホイール装着車は5.2mとまずまずの小回り性能となる。

  • アクア

    アクアは、2011年にデビューで比較的新しいクルマなのだが、マイナーチェンジ前のモデルには自動ブレーキがない。自動ブレーキ関連の安全装備「トヨタセーフティセンスC」が、ほぼ標準装備されたのは、2015年末のマイナーチェンジ後。それも、歩行者検知式の自動ブレーキではないので、安全装備面ではかなり物足りない。トヨタ セーフティセンスCの性能面は今ひとつだが、ないよりはましなので、安全性能を重視するのであればマイナーチェンジ前それ以前のアクアには、自動ブレーキが用意されていないのだ。こうした安全装備を望むのであれば、かなり高年式になるがマイナーチェンジ後のモデルを選ぶことになる。アクアの場合、とくに使い勝手面で注意しなくてはならないのは、ツーリングパッケージ(16インチホイール)装着車だ。この装備が装着されている車両は、最小回転半径が4.8mから、なんと5.7m! この5.7mという数値は、大型ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアと同等。もはや、コンパクトカーと呼べる最小回転半径ではなくなるのだ。そもそも、コンパクトカーのメリットは、狭い場所や道で小回りが得意であるということだ。そのコンパクトカーの最小回転半径が5.7mもあるのでは本末転倒だ。狭い駐車場や道でクルマを使う機会が多い人、クルマの運転が苦手な初心者や高齢者は、16インチホイール装着車を選ばない方がいい。

  • ノート

    ノートは、今でこそ歩行者検知式自動ブレーキをほぼ標準装備化しているが、初期のモデルは安全装備面で気を付けて欲しい。デビュー直後の2012~2014年式あたりのモデルは、横滑り防止装置(VDC)が標準装備化されていないのだ。横滑り防止装置は、クルマがスピンするなどしてしまいそうなときに、事前に察知して4輪別々にブレーキをかけ、横滑りを防止してくれる。滑りやすい路面などでも有効な機能。安全面で非常に高い効果を発揮することから、今ではすべてのクルマに標準装備化が法令で義務付けられている重要な装備なのだ。この年式付近の車両は、必ず横滑り防止装置(VDC)が装備されているか確認したい。その後、日産はハイブリッド車が無かったため、安全装備面で差別化し勝負に出た。モデル途中から、このクラスでは珍しい歩行者検知式自動ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」をオプション設定とした。直近では標準装備されている。古めの年式車は、エマージェンシーブレーキ装着を探して選びたい。

走行性能・乗り心地
  • プリウス

    新型プリウスと比べると、さすがに見劣りするが、先代プリウスでも十分な走行性能をもつ。前期型はややゴツゴツとした乗り心地を示していたが、後期型は随分マイルドになっている。また、17インチホイール車は、見た目はよいものの、多少乗り心地にゴツゴツ感がある。乗り心地重視ということなら、15インチホイール車がよい。燃費をアップさせるコツは、アクセルワーク。アクセルをジワッと踏みEV走行でなるべく走りたい。エンジンが始動したら、チョンとアクセルを抜けばエンジンはすぐに停止するので、そこからまたジワッとアクセルを踏み増しなるべくEV走行するような走りを繰り返せば、驚くほどの低燃費性能が楽しめる。

  • アクア

    アクアは、運動性能は高い。その秘密は、ハイブリッド用バッテリーの搭載位置だ。ハイブリッド用バッテリーは、大きく重い。その重いバッテリーをアクアはリヤシート下に設置している。その結果、前後の重量配分が適正化された。さらに、アクアは優れた燃費性能を得るために、全高を下げ空気抵抗を少なくしている。全高を下げたことで、重心高が下がり低重心化されている。このバランスの良さが、スポーティな走りを可能としているが、マイナーチェンジ前のモデルは、サスペンションのセッティングがイマイチで、乗り心地もゴツゴツ感が目立ち褒められたものではない。トヨタも十分理解していたようで、マイナーチェンジ後は、乗り心地性能の向上や、空力特性なども含め一段と進化。完成度は大幅に向上。運動性能と乗り心地を重視するなら、マイナーチェンジ後のモデルとなる。

  • ノート

    優れた低燃費性能に、歩行者検知式自動ブレーキによる高い安全性能をもっているノートだが、走行性能という面では、あまりいいところがない。乗り心地もややゴツゴツ感があり、直進安定性も微妙な状況。より、楽しい走りを望むなら、ノートニスモと呼ばれるスポーツモデルが設定されている。このモデルは、外観もエアロパーツが装備されていてスポーティ。走りも楽しいが、中古車ではまだ流通量が少ない。ノートには、1.2Lミラーサイクルでスーパーチャージャー付エンジンが搭載されている。通常走行時は、1.2Lで低燃費。だが、いざアクセルをグッと踏み込むと、スーパーチャージャーが作動し、1.5L車並みの力強い加速を誇る。スーパーチャージャーが作動する時間が多いと燃費が悪くなるので、通常時のミラーサイクル状態でいかに走るかが燃費向上のコツだ。

デザイン
  • プリウス

    トヨタ プリウス

    プラットフォーム(車台)の問題で、やや腰高感のあるスタンスになっている。ただ、その分、アップライトに座ることになるため、意外と視界はよい。腰高感があるスタイリングだが、プリウスは低燃費性能を上げるために、空気抵抗を減らすためのデザインが採用されている。センターメーターが採用されているが、視線移動が少なく安全面では優れているものの、モニターそのものが小さいので、高齢者などには少々見にくい傾向がある。

  • アクア

    トヨタ アクア

    世界トップレベルの低燃費性能を得るために、アクアは、空気抵抗を抑えるために全高をかなり低くしている。ライバル車と比べるとかなり低く、全高は1,455㎜となっている。低い。日産ノートの全高が1,525mmなので70㎜も低い。そのため、ワイド&ロー感がより強調されていて、なかなかスポーティなシルエットとなった。ただ、その影響で後席スペースはやや狭く感じる。インテリアデザインは、カジュアルな雰囲気でまとめられているが、質感面ではもうひとつといった印象。全体的にプラスチック感が強いのが残念だ。

  • ノート

    日産 ノート

    ノートは度重なる改良の度に外観デザインが変更されてきて、徐々に洗練さを増してきている。最新のノートは、日産のデザインアイデンティティであるVモーショングリルがより強調されていて、なかなか高級感ある姿となっている。とくに、オプション装備が中心のLEDヘッドランプなどは、ノートのフェイスをより精悍にしてくれるアイテムなので、こうした装備が付いている中古車が狙い目だ。ノートには多くのバリエーションがあるのも魅力だ。エアロスタイル、ライダー、アクシス、ニスモが用意されていて、好みのモデルが選べる。こうしたモデルは、中古車の流通量はまだ少ないが、上手く見つかれば積極的に選んでいいだろう。こうした外観に対して、インテリアはやや地味。最新モデルでは、シートのカラーバリエーションが増えたが、初期モデルのほとんどがブラック系の内装のみだ。

中古車値引き交渉術

プリウスは、非常に流通量が豊富。似たようなグレード、価格、仕様、コンディションのクルマ同士を競合させるとよい。これだけ流通量が豊富だと、中古車店側も一定の値引きを提示するしかない。異なる中古車店3店舗くらいと競合させるといいだろう。
アクアやノートもプリウスと同様に、かなり流通量が多いクルマ。プリウスと同じ手法で競合させて値引きを引き出したい。競合車として、フィットハイブリッドなどを加えてみるのもいいだろう。
商談時に、各店舗が自店のクルマのセールスポイントなどをアピールしてくるが、あくまで「予算重視で、より良いクルマ」という姿勢を崩さないことが大切。「高価で良いクルマ」というのは当たり前。中古車選びは「より良いクルマをより安く」だ。それでなくては、中古車を買うメリットがない。
さらに、注意したいのは車検時期。車検時期がすぐだと、車検の整備代が必要になり、出費がかさむ。なるべく、車検が長く残っているクルマを選びたい。
そして、タイヤの溝も重要。スリップサインが出ている、もしくはもうすぐスリップサインが出そうな場合、購入時に交換してもらおう。
商談時にサービスしてもらうことが一番だが、値引きしてもらうなどの交渉をしたい。新車購入時にこうしたタイヤ交換分もローンに組み込んでしまえば、クルマを買ってからの出費も少なくて済む。ただ、お店側にタイヤの銘柄を任せてしまうと、アジア系のとにかく安いタイヤになることがある。タイヤはある程度のクオリティを担保したいので、ある程度調べて顧客側から指定するといいだろう。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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