人気中古車 ミニバン おすすめランキング2017冬

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬中古車でおすすめのミニバンを聞きました。

  • RANKING BEST 1日産 セレナ(先代)

    日産 セレナ

    2016年8月にセレナはフルモデルチェンジした。その新型セレナの下取りになった旧型セレナが徐々に中古車マーケットに流れてきている。徐々に旧型セレナの流通量が増えていることから、先代セレナの価格は価格が下がりつつあり買い得感が増している。先代セレナも人気モデルだったこともあり、価格が暴落ということはなく徐々に下がっているといったイメージだ。先代セレナは、2010年に登場した。激戦の5ナンバーミニバンということもあり、何度も改良が加えられていて、年式が新しいほど性能・装備が充実している。そのため、予算内でなるべく高年式車両を選んだ方がよい。お勧めは、マイルドハイブリッド機能が付いたS-ハイブリッド車。燃費も大幅に向上し、年式やグレードにもよるが、歩行者検知式自動ブレーキである「エマージェンシーブレーキ」が装備されたモデルもある。フルモデルチェンジ直前には標準装備化されているので、安全性を重視するならエマージェンシーブレーキ装着車がお勧めだ。

  • RANKING BEST 2三菱 デリカ D:5

    三菱 デリカD:5

    デリカD:5のデビューは2007年と少々古いが、SUVテイストをプラスし4WD車がメインで悪路での走破性が高いというユニークなミニバンだ。多くのミニバンが存在するが、こうしたオフローダー的なミニバンは他社には無い。機能的にも、三菱が得意とする本格的4WD機能を装備しているので、降雪地域の人も安心して使える。こうした機能は、多くの人と荷物を積んでオフロードを走りキャンプ場に行ったり、やや雪深い積雪地域での走行、ウインタースポーツ、アウトドアなどレジャーを楽みたい人には、まさにピッタリの1台。こうしたアウトドアで威力を発揮するのが2013年1月に搭載された2.3Lクリーンディーゼルエンジン車だ。大きく重いミニバンと大トルクを発揮するクリーディーゼルエンジンの組み合わせは抜群。低燃費ながら、力強い走りができる。さらに、三菱は度重なる燃費不正問題でブランドイメージが悪い。そのため、中古車価格も安く買い得感がある。

  • RANKING BEST 3日産 エルグランド

    日産 エルグランド

    エルグランドの新車販売は、もはや青息吐息で、このクラスのミニバンの中で、存在感を発揮できていない。もはや、トヨタのアルファード/ヴェルファイアの一人勝ち状態だが、最近ではオデッセイハイブリッドが善戦している。普通、新車で人気が無くなると中古車でも売れなくなり、価格が下がる。しかし、エルグランドは意外と価格が下がっていない。流通量が少ないこともあり下げ止まり感もある。とはいえ、大人気のアルファード/ヴェルファイアよりは、かなり安めの価格で流通しているので買い得感がある。価格は、比較的安いとはいえ、クルマそのものが悪い訳ではなく高級感は十分。高級車をリーズナブルに楽しめる。ややボディが小さく見えるとか、室内の上方スペースがやや狭いが走行安定性や乗り心地は先代アルファード/ヴェルファイアを上回る。新型アルファード/ヴェルファイア並みだ。

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・価格
  • セレナ

    先代セレナは、モデル途中で何度も改良されているので、年式により燃費は異なるが、総じてその時代のモデルとしては、トップレベルの燃費値を誇っていた。初期モデルで14.6㎞/L程度、最新モデルでは16.0㎞/L前後の燃費性能となっている。新型セレナが17.2㎞/Lなので、比較的新しい年式なら大差ないといったところだ。また、最新のノア&ヴォクシーでも16.0㎞/L。ステップワゴンが17.0㎞/Lだ。先代セレナは、新型セレナの納車が進むにつれ、中古車相場がこれから徐々に下がってくる。まだやや高値傾向で、2011年式で170万円前後の予算があれば程度の良いモデルが選べる。高年式では3年落ちとなる2013年式ので、200万円前後の予算で上質な中古車が手に入るといったところ。順調に寝落ちしているが、もう少し安くなってくれば買い時だ。

  • デリカ D:5

    三菱は、燃費不正問題の影響でブランドに傷が付き、元々悪いリセールバリューがさらに悪くなってしまった。これは、逆にブランドのイメージさえ気にならなければ、中古車はかなり買い得感が高いということになる。ミニバンで唯一のオフローダー系でユニークな存在であるD:5も同様。燃費不正問題があったため、燃費値は参考値にしかならないが、2.4Lの4WDの燃費は10・15モードで10.4㎞/L。最新モデル11.2㎞/Lへ向上。2.3Lクリーンディーゼルは13.0㎞/Lだ。クリーンディーゼルは、燃料が軽油なのでガソリンに対して20円/L前後価格が安く、燃料経済性は高い。中古車相場は、2013年式で250~300万円がボリュームゾーン。三菱車の中では、値崩れしていない方だ。ディーゼル車は、最大トルク360Nmあるので、重いミニバンにはピッタリの相性。多人数乗車でも、力強い走りを披露してくれる。

  • エルグランド

    新車販売で苦戦していることが、逆にリセールバリューに良い結果をもたらしているエルグランド。新車が売れないので、流通量が少なく意外と価格は下がっていない。それでも、ライバルのアルファード/ヴェルファイアに比べれば買い得感はある。エルグランドの場合、後席用のモニターやナビ、レザーシートなど豪華装備の有無で価格差が出ている。2013年式より新しいモデルは、未だ中古車でも300万円以上の価格が付いているクルマも多いので、今ひとつ買い得感はない。しかし、2012年式より古いモデルが徐々に価格を下げている。狙うならこの年式より古いモデルになりそうだ。5年落ちとなる2011年式になると220~270万円といったところがボリュームゾーンになる。
    エルグランドの燃費は、デビュー当時で2.5Lが10.8㎞/L、3.5Lが9.2㎞/L。困ったことに、現在でも燃費値は進化していない。ただ、最新のアルファード&ヴェルファイアの2.5L車が11.6㎞/L、3.5L車が9.5㎞/Lなので、2.5Lはアルファード&ヴェルファイアの勝ち。3.5L車はエルグランドの勝ちとなっている。どちらも大差ない燃費値といえる。

装備・使い勝手
  • セレナ

    先代セレナは、歩行者検知式自動ブレーキである「エマージェンシーブレーキ」がついたマイルドハイブリッド車S-ハイブリッドがお勧めだ。2015年の改良では、歩行者検知式の自動ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」が全車標準装備された。また、2013年末のビックマイナーチェンジ後のモデルでも、エマージェンシーブレーキがほぼ標準装備化されている。2012年にマイルドハイブリッド機能であるS-ハイブリッドが登場。燃費が向上したのはもちろんだが、マイルドハイブリッド機能の一部を使うことで、アイドリングストップからの再始動による振動が少なく、静粛性も高い。街中では何度も繰り返すアイドリングストップ機能なので、この低振動と静粛性の高さは快適性という面では大きなメリットになる。

  • デリカ D:5

    デリカD:5には、2WDと4WDの設定がある。デリカD:5が唯一のオフローダー系ミニバンであることを考えると、やはり4WD車を中心に選びたい。D:5の4WDシステムは、本格的な電子制御4WD。2WDや4WDオート、走破性を高める4WDロックと、ドライバー自ら選択し走行できるようになっている。最低地上高も210㎜。エルグランドが150㎜なので、他のミニバンとは比べものにならない走破性をもつ。3列目シートは、左右跳ね上げ式だ。

  • エルグランド

    2010年にデビューと設計が古いため、エルグランドには、自動ブレーキ関連の安全装備は用意されていない。ライバルのアルファード/ヴェルファイアにも用意されておらず、歩行者検知式自動ブレーキをこのクラスで装備しているのはオデッセイのみ。ただし、エルグランドにはサイド&カーテンエアバッグが標準装備されているので、一定のレベルはクリアしている。また、3.5L車の一部グレードには、「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」が標準装備されるが、2.5L車には用意されていない。また、大きいクルマなのでクルマの周辺を俯瞰で見たように映すことができるアラウンドビューモニターは便利だ。モデル途中からは、周辺の移動物検知もできるようになり、より安全性が高まっている。2014年のビッグマイナーチェンジから、室内高もやや高くなり、3列目シートも前方向240mmのスライド機能を追加。さらに、3列目シートに人が座っていても後部ラゲッジ長の拡大が可能。ゴルフバッグ6個が積載できる広さを誇る。3列目シートは床下収納となる。

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走行性能・乗り心地
  • セレナ

    最新モデルと比べると、走行性能面で大きく劣るとは言えないが、高速道路などでは、もう少し安定感が欲しいところだ。新型セレナは、そのあたりが少し改善されている。際しモデルと比べると少々物足りないが、旧型ステップワゴンや旧型ノア&ヴォクシーなどと比べると、乗り心地などの性能面では勝っている。また、旧型セレナSハイブリッド車は、街中走行時の振動や静粛性が際立って高い。Sハイブリッドには、マイルドハイブッド機能を採用。アイドリングストップからの再始動時に、マイルドハイブリッド機能の一部が使う。一般的なセルモーターとは異なり、エンジンの騒音や振動がほとんど感じられないのだ。市街地走行では、何度もアイドリングストップから再始動を繰り返すので、こうした快適さを味わうと、他のミニバンがうるさく感じるほど。もはや、高級車並みの静粛性といえる。

  • デリカ D:5

    デリカD:5のお勧めは、クリーンディーゼル車。このクリーンディーゼル車の最大トルクは360Nmとなる。自然吸気のV6 3.5Lエンジン車に匹敵するトルクだ。デリカD:5のような大きく重いミニバンに、たくさんの乗員を乗せると総重量はかなり重くなる。そうなると、2.4Lガソリン車の226Nmというトルクでは、少々物足りなく感じる。ところが、360Nmの大トルクを誇るクリーンディーゼル車なら、余裕ある走りを可能とする。それも1,500回転という低回転で発生するので、市街地や高速道路問わず力強い。4WDの走破性は高く、多少雪深い場所でも十分に走行可能なのは頼もしい。しかし、設計が古いため、乗り心地や操縦安定性に関しては、やや物足りなさを感じるかもしれない。古さを感じるが許容範囲といったところ。

  • エルグランド

    2010年デビューとエルグランドの設計は古い。しかし、エルグランドはリヤサスペンションに、マルチリンク式が採用している。この上級なサスペンション形式がいい味を出していて、旧型のアルファード/ヴェルファイアと比較すると乗り心地面では圧勝。旧型アルファード&ヴェルファイアは、トーションビーム式なので、乗り心地や操縦安定性では、エルグランドが勝るのだ。新型アルファード&ヴェルファイアでは、エルグランドに負けたこともあり、リヤサスをグレードアップし、ダブルウイッシュボーン式に変更した。これで、乗り心地レベルは同等になったのが、新型アルファード/ヴェルファイアは全高が高いので重心高も高い。対して、エルグランドは全高を低くしたことによる低重心化で、カーブでの安定感は新型アルファード&ヴェルファイアに勝るほど。

デザイン
  • セレナ

    日産 セレナ(旧型)

    最近の5ナンバーミニバンデザインは、トヨタを筆頭に迫力&強面系が大人気。先代セレナは、そうした流れとは異なり洗練されたスポーティなデザインだったが、新型はかなり迫力&強面系になってしまった。先代セレナの魅力は、品のあるクリーンが印象。こうした基本デザインをベースに、先代セレナにはエアロパーツをまとったハイウェイスターやエアロモード、ライダー、ニスモなど多様なスタイルが用意されている。ハイウェイスター以外は、流通量が少ないがより個性を求めるのなら、ハイウェイスター以外の選択もよい。

  • デリカ D:5

    三菱 デリカD:5

    デリカD:5は、2007年にデビューしているということもあり、エクステリア&インテリアとも、さすがに古さを感じさせる。不思議なことに、この少々古く感じるデザインも今となっては新鮮に見える。そして、唯一のオフローダー系ミニバンということもあり、アンダーガード的なデザインや、フェンダーガードのように盛り上がったフェンダーなどが採用されている。フロントフェイスは、太めの縦格子グリルとなっていて、ジープのようなオフローダー感を出した。全体的にタフな印象が強いデザインで、アウトドアレジャーなどで、郊外のスキー場やキャンプ場、海などではとても似合うデザインだ。逆に都市部では、少々違和感があるかもしれない。

  • エルグランド

    日産 エルグランド

    とにかく顔がでかいアルファード/ヴェルファイア系に比べ、全高を低くしたエルグランドのデザインは、このクラスでは小顔でやや小さく見える。デザイン的には、大きく見えればいいというものではない。エルグランドも、フェイスメイクはかなりギラギラ系。存在感は十分だ。2014年のビッグマイナーチェンジでは、フロントグリルを大型化。全周をクロームメッキで囲み押し出し感と高級感を高めている。さらに、シグネチャーLEDポジションランプを配して目ヂカラを強調アピールする。小顔ながら、全体的にグッと睨みのきいた顔つきになっており、精悍さが増した。インテリアは、全体的にラグジュアリー感あふれるテイストでまとめられている。一部グレードに用意されているダイヤモンドキルトブラックレザーのシートは、オシャレなアンバーアクセントスペシャルステッチが施されていて、なかなかオシャレだ。

中古車値引き交渉術

先代セレナは、まだフルモデルチェンジし新型セレナの下取り車となった先代セレナが中古車マーケットに増えてきた。これから、さらに先代セレナが増えてくるので、価格は徐々に下がってくると思われる。先代セレナは、モデル末期までよく売れた。そのため、中古車も豊富なので選びやすい。同じような中古車を見つけることは、それほど難しくない状況なので、異なる中古車店同士で、同じような年式・仕様の先代セレナと競合させ値引きを引き出したい。近隣に同様な旧型セレナが見つからない場合、ノア&ヴォクシー、ステップワゴンの近い価格の車両で競合させるといい。
エルグランドも先代セレナと同様な方法がお勧めだ。エルグランドの場合、流通量が多くないので、ライバル車となる先代アルファード&ヴェルファイアと競合させることになる。ただし、同じ年式だとアルファード/ヴェルファイアの方がやや高めの価格になる。価格を同じにして、本命はアルファード&ヴェルファイアというように感じさせることが重要。「エルグランドは人気ないからなぁ」という感じで、多少難色を示し、上手くかけひきしたい。
デリカD:5は、登録済み未使用車が流通していて、予算が許すならこうした未使用車がお勧めだ。
基本的に登録しただけのモデルなので、コンディションは新車とほぼ同じ。それでいて、新車よりかなり安いのでお買い得だ。さらに、こうした未使用車が近隣に複数台あるのなら、こうした未使用車同士を競合させるのもよい。コンディションは、どちらも新車に近いので、価格勝負に持ち込みやすい。三菱車は燃費不正問題でイメージが悪化しているので、そう簡単に売れるとは思えない。デリカD:5は比較的高値を維持しているとはいえ、人気のアルファード&ヴェルファイアやエルグランドの中古車で同等程度の価格帯の車両を競合させれば、値引きしてでも売りたいと考えるだろう。あくまでアルファード&ヴェルファイアが本命で、価格次第でデリカD:5というスタンスで商談にのぞもう。すぐに売れてしまうような人気車ではないので、ジックリ商談する方法が正攻法だ。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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