輸入車勢強し! 輸入車6台に対して、国産車4台がノミネート
日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会は、2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーを決定する第一次選考会を開催。全35台のノミネート車の中から、最終選考会に進む上位10台となる「10ベストカー」を選出し発表した。
2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーは、この10ベストカーの中から2016年12月9日(金)に決定する。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会とは、35のメディアで構成された一般社団法人。日本カー・オブ・ザ・イヤーを選出する選考委員は、実行委員からの推薦を受け、実行委員会の承認を受けた自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる59名が選考委員の投票により決定する。
今回の10ベストカーの選考結果は、輸入車が6台に対して国産車4台となった。国産車の新型車があまり投入されなかったこともあるが、輸入車メーカーの勢いを感じさせる結果となった。
昨年ロードスターで、一昨年はデミオで日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したマツダ車は、新型車の投入が無かったこともあり、今回10ベストカーに選ばれていない。
10ベストカーは下記の通り。順番はエントリーリスト順。
5代目となる新型インプレッサは、車台となるプラットフォームも刷新された。この新プラットフォームは、スバルグローバルプラットホーム(SGP)と呼ばれ、走行性能を大幅にアップした。また、新型インプレッサには、ガソリン車しかないが、今後ハイブリッド システムなどの電動化技術も投入可能な設計が施されている。そして、国産他社を圧倒しているのが安全装備。このクラスでは、世界トップレベルの高い安全装備を得ている。まず、歩行者検知式のアイサイト が、全車に標準装備化された。そして、国産車初となる歩行者エアバッグも標準装備化した。走行性能と安全性能を高いレベルで両立した。
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4代目プリウスは、大きな進化を遂げた。トヨタ初となるTNGA(トヨタ ニュー グローバル アーキテクチャー)と呼ばれる新プラットフォームを初採用。コスト削減を行いながら、飛躍的に運動性能を高めている。その結果、従来のやや腰高感があったプリウスもかなり低重心化された。この低重心化により、運動性能は飛躍的に向上。燃費だけでなく、走っても楽しいクルマとなった。また、ハイブリッドシステム「THS-II」も呼び名は同じでも、中身は別物となった。エンジンも世界トップクラスの最大熱効率40%を誇る。その結果、最も燃費の良いグレードは40.8㎞/Lとなった。しかし、40.8㎞/Lを達成したEグレードは、広告や販促用のためといえるオトリグレード。実際に購入する顧客はほとんどいない状況。実際の量販グレードは37.2㎞/L。この数値でも十分にクラストップといえる燃費値だ。さらに、このモデルから、電気式の4WD(E-Four) が設定された。今までFF(前輪駆動)しかなかったので、降雪地域の顧客もプリウスを積極的に選べるようになった。
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初代フリードのコンパクトなボディに7人乗りという高効率パッケージングを踏襲。基本的にキープコンセプトだが、ほぼすべての面で先代を上回る大幅な進化を実現した。とくに、ハイブリッドシステムは、最新のスポーツハイブリッドi-DCDに変更された。その結果、燃費性能はイッキに向上。クラストップレベルの27.2㎞/Lとなった。安全性能面では、ライバルのシエンタ には無い歩行者検知式自動ブレーキである「ホンダ センシング」を用意。全車に標準装備化にはならなかたが、このクラスで歩行者検知式自動ブレーキが用意されているクルマは数少ないので高く評価できる部分だ。
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セレナは、フルモデルチェンジながら、プラットフォーム(車台)は、先代と同じものを流用している。しかし、室内スペースや使い勝手面は大幅に刷新された。先代セレナは、かなり使い勝手の良くバランスの取れたモデルだったこともあり、モデル末期でも売れ行きは好調だった。そうしたセレナが新型になったので、まさに痒い所に手が届くといった高い完成度を誇る。その代表例ともいえるのが、バックドアを上下に2分割して開くデュアルバックドア。後方にスペースが無い場合でも、分割してバックドアが開くので荷物の出し入れに便利だ。そして、セレナの最大のウリでももあるのが、自動運転技術を使った運転支援システム「プロパイロット」だ。ストップ&ゴーを繰り返すような渋滞時などで、前走車追従走行が可能。ドライバーの疲労軽減に大きく貢献する。
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日本でも扱いやすいコンパクトな2シリーズクーペをベースにしたハイパフォーマンスモデル。BMWのハイパフォーマンス車を扱うM社が造りだした。M2クーペの魅力は、全長わずか4,475mmというサイズのボディに、、最高出力272kW(370ps)を6,500rpmを発揮する3.0L直6ツインターボを搭載したことだ。465Nm(47.4kg-m)という自然吸気のV8 4.5Lクラスの大トルクを1,400rpmの低回転から5,560rpmまでの広い回転域で発生。さらに、オーバーブースと機能もあり、一時的に500N(51.0kgm)まで最大トルクが引き上げられる。これだけのハイパワーエンジンが、コンパクトなボディに収まているのだから、その走行性能はまさに圧巻。小さなボディということもあり、クルマとの一体感も非常に高く、FR車の走りを思う存分楽しめる。
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アウディA4シリーズの魅力は、選択肢が多いこと。セダンとワゴンだけでなく、クロスオーバー車であるオールロードクワトロもあり、より自分のライフスタイルにあったモデルが選べる。ただ、エンジンラインアップはガソリンしかない。アウディと言えば、欧州ではクリーンディーゼルが有名。しかし、同じグループのVWがクリーンディーゼル燃費不正問題が影響し、残念ながら日本への導入は遅れている。また、ライバルに対してPHV モデルが投入も遅れているだけに、エンジンラインアップが豊富になれば、さらに魅力が増すモデルと言える。今回のフルモデルチェンジでは、歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備が大幅に進化した。
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ジャガーといえば、大型セダンのイメージが強いが、このところ急速に車種ラインアップを増やして存在感を増している。その中でも、とくに注目されているのがF-PACEだ。ジャガー初となるSUVだ。世界的なSUV人気にも後押しされ、新たなジャガー顧客を生み出すモデルとして期待されている。ジャガーにとって、まさに世界戦略車といえる1台だ。日本マーケットには、導入時から2.0Lのクリーンディーゼルエンジンを投入。ガソリン車に対して、価格アップも抑え燃費や燃料費、税金面で大きなメリットを提示した。レクサス系のハイブリッドSUVとも十分に戦える燃料経済性を誇る。
アバルト124スパイダーの基本骨格などは、マツダ ロードスターと共通。まったく同じという訳ではなく、アバルトオリジナルのデザインや数々の専用パーツが投入され、アバルトらしさをアピールする。デザインも大きく異なるが、やはり注目したい点はパワーユニットだ。ロードスターには無い、アバルト製1.4Lターボが搭載された。170ps&250Nmという出力は、ロードスターも含め、最もパワフル。車重はやや重くなり、1,130kg(6MT)となったが、ロードスターには無い余裕ある走りを楽しめる。また、マツダ製ということもあり、国内で生産されている。そうしたこともあり、価格も3,888,000円からと、このクラスの輸入車としてはリーズナブルな設定となった。
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とくに、フロントの外観デザインは先代Eクラスと比べると、あまり変わり映えせずフルモデルチェンジしたとは思えないほど。しかし、中身は劇的に進化。とくに、新たに投入された自動運転技術を使った運転支援システム「ドライブパイロット」には、アクティブレーンチェンジングアシスト機能が追加された。この機能は、ドライバーがウインカーを2秒以上点滅させると、行き先の車線に車両がいないことをクルマが自ら確認。その後、自動で車線変更するというレベルにまで達している。こうした技術は、世界トップレベル。こうした技術を含め、世界トップレベルの安全装備を全車に標準装備化しているのも高評価ポイント。これは、メルセデス・ベンツ日本が日本への導入時に最も安全性の高い装備を標準装備化する判断を下したこと。世界中で最も安全なEクラスが日本に導入された。こうした装備をオプション設定し「安全を顧客の財布の中身次第」とせずに、製造社自らの責任で社会に安全なクルマを増やそうとするメルセデス・ベンツ日本の姿勢は、多くの自動車メーカーに見習ってほしい点でもある。
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ボルボのフラッグシップSUVといえるXC90。ボルボといえば、ドイツ勢とは明らかにことなる北欧デザイン。このXC90には、北欧神話に登場するトール神(雷神)がもつハンマーをモチーフにしたT字型のポジションライトが採用され、ひと際高いオリジナリティをもつ。また、XC90には、エコ時代を見据えた新開発のツインエンジンAWDが採用された。いわゆるPHVで、2.0Lガソリンエンジンと組み合わされ、EVモードでは35.4㎞走行可能。残念ながら、今のところクリーンディーゼルのラインアップはない。そして、ボルボといえば優れた安全装備。歩行者や自転車など、夜間でも対応可能な自動ブレーキを備えるなど、世界トップレベルの安全性能を誇る。
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日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会は、2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーを決定する第一次選考会を開催。全35台のノミネート車の中から、最終選考会に進む上位10台となる「10ベストカー」を選出し発表した。
2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーは、この10ベストカーの中から2016年12月9日(金)に決定する。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会とは、35のメディアで構成された一般社団法人。日本カー・オブ・ザ・イヤーを選出する選考委員は、実行委員からの推薦を受け、実行委員会の承認を受けた自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる59名が選考委員の投票により決定する。
今回の10ベストカーの選考結果は、輸入車が6台に対して国産車4台となった。国産車の新型車があまり投入されなかったこともあるが、輸入車メーカーの勢いを感じさせる結果となった。
昨年ロードスターで、一昨年はデミオで日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したマツダ車は、新型車の投入が無かったこともあり、今回10ベストカーに選ばれていない。
10ベストカーは下記の通り。順番はエントリーリスト順。
■スバル インプレッサ
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■トヨタ プリウス
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■ホンダ フリード/フリード+
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■日産セレナ
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■BMW M2クーペ
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■アウディA4シリーズ
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■ジャガー F-PACE
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■アバルト 124 スパイダー
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「サソリの毒、20ps増強し180psへ!」アバルト595コンペティツィオーネ購入ガイドはこちらから!
■メルセデス・ベンツ Eクラス
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■ボルボXC90
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