今月のふせん絵 第23回 アルファロメオ アルファ6(セイ)
◆V6に6連キャブレーターの「6(セイ)」
1960年代以来久方の6気筒モデルとして、1979年にアルファロメオがBMW5シリーズやメルセデス・ベンツW123に対抗するミドルクラスに送り込んだのが「アルファ6(伊語読みでセイ)」。同時期のアルファロメオを代表するセダンであるアルフェッタと異なり、トランスアクスルは採用していない。アルフェッタの前後を伸ばしたようなスタイルだったが、内外装は高級に仕立て上げられていた。
エンジンは新開発のV6・SOHC2.5リットルで、のちのGTVや164などの車種に広く使用されたユニットである。デビュー当初はなんと6キャブレターという破天荒さだった。
【イラスト/文 遠藤イヅル】
フリーのカーイラストレーター/ライター。東京都出身。自動車雑誌、WEBサイトにクルマをテーマにしたイラストや記事を多数提供。世界各国の生活感があるクルマを好み、20年間で18台のクルマを乗り継ぐ。クレイジーなほど深くて混沌としたクルマ知識を持つ元自動車系デザイナー。自身のクルマ体験をもと、独創的な視点で切り込むイラストやインプレッション記事は、他にないユニークなテイストとして定評がある。2015年7月現在の愛車はプジョー309SI。最新の掲載誌は遠藤イヅルのfacebookで確認!