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今月のふせん絵 第21回 シムカ5(サンク)

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フランスで生産されたフィアット


かつてフランス第4のメーカーとして一定の販売台数を持っていたシムカは、本来はイタリアのフィアットを、関税が高いフランス国内で生産・販売するために設立されたフィアット・フランスを始祖とする。設立当初はフィアットのイタリア製部品を輸入し完成車を組み立てていたが、1936年からは当時のフィアットの主力だった「初代500」(トポリーノ)がイタリア本国生産とほぼ同じ姿のまま「シムカ5(フランス語読みで“サンク”)」と名付けられて生産が行われた。

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1940年まで製造されたシムカ5はフランスでも大ヒットを記録し、同社を大きく成長させた。エンジンは水冷直4・569cc、後輪駆動。フィアットとシムカの関係はその後、1960年代後半にシムカががクライスラーに買収されるまで続いた。


【イラスト/文 遠藤イヅル】
フリーのカーイラストレーター/ライター。東京都出身。自動車雑誌、WEBサイトにクルマをテーマにしたイラストや記事を多数提供。世界各国の生活感があるクルマを好み、20年間で18台のクルマを乗り継ぐ。クレイジーなほど深くて混沌としたクルマ知識を持つ元自動車系デザイナー。自身のクルマ体験をもと、独創的な視点で切り込むイラストやインプレッション記事は、他にないユニークなテイストとして定評がある。2015年7月現在の愛車はプジョー309SI。最新の掲載誌は遠藤イヅルのfacebookで確認!

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