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今月のふせん絵 第20回 ルノー4(Renault 4)

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言わずと知れたフランス産ロングセラー


小型乗用車の多くは「ハッチバック」が主流である。その利便性を世に知らしめた立役者が、1961年に登場したルノー4(キャトル)である。それまでのルノーはエンジンが後ろに載るRR方式だったが、R4ではそのエンジンをギアボックスごと前に搭載、前輪駆動とすることで広いキャビンを実現した。バン形状のボディ後部にはそれまでの小型乗用車には見られなかったハッチドアが着いた。

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ライバルはシトロエン2CVで、R4は同車を徹底的に研究して開発されたこともあり、直4水冷エンジンを採用するなど、後発ならではのメリットを存分に設計に盛り込んでいる。当初747ccだったエンジンは順次拡大され最終的には1108ccまで大きくなった。登場時からすでに道具として完成されていたR4は数多くのユーザーに愛され、1992年まで命脈を保った。


【イラスト/文 遠藤イヅル】
フリーのカーイラストレーター/ライター。東京都出身。自動車雑誌、WEBサイトにクルマをテーマにしたイラストや記事を多数提供。世界各国の生活感があるクルマを好み、20年間で18台のクルマを乗り継ぐ。クレイジーなほど深くて混沌としたクルマ知識を持つ元自動車系デザイナー。自身のクルマ体験をもと、独創的な視点で切り込むイラストやインプレッション記事は、他にないユニークなテイストとして定評がある。2015年7月現在の愛車はプジョー309SI。最新の掲載誌は遠藤イヅルのfacebookで確認!

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