いまならコレを狙え! ボディタイプ別新車オススメランキング 高級セダン ランキング ベスト3

車種選びにお悩みの方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬おすすめの新車・高級セダンを聞きました。

  • RANKING BEST 1メルセデス・ベンツ Cクラス

    メルセデス・ベンツ Cクラス

    ガソリン車の他に、2.5LのPHV、2.2Lディーゼルが加わり、ラインアップを大幅に強化。国産メーカーのセダンでここまでのラインアップを揃えているところは無い。また、世界トップレベルの自動ブレーキ関連の安全装備を備えているなど、このクラスでは最強ともいえる完成度を誇る。

  • RANKING BEST 2BMW 3シリーズ

    BMW 3シリーズ

    2015年8月にマイナーチェンジされた。あまり代わり映えしないが、全体的に洗練度が増している。このマイナーチェンジで、3.0L直6気筒ターボエンジンを搭載した340iが投入されている。国内に早くから投入されていた2.2Lディーゼルエンジンは、コストパフォーマンスに優れ、高い人気を誇っている。この3シリーズには、近い将来PHVモデルも投入される予定だ。

  • RANKING BEST 3トヨタ クラウン

    トヨタ クラウン

    2015年10月にマイナーチェンジが行われた。
    このマイナーチェンジで、構造用接着剤の採用に加え、スポット溶接の90ヵ所以上増し打ちしボディ剛性強化した。このボディの高剛性化に合わせ、サスペンション関係を改良。その結果、抜群の乗り心地性能や静粛性を手に入れている。また、多少燃費の良い2.0Lターボも投入されている。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • Cクラス

    C180の燃費は16.0㎞/Lと、このクラスでは平均的な数値。2.2Lのディーゼルは20.3㎞/Lという燃費値を誇る。このディーゼル車には、9速ATが搭載されている。注目のPHVであるC350eは28.6㎞EV走行でき、約130㎞/hまでEVで走行できる。ハイブリッドでの燃費は17.2㎞/Lとそれほどではない。
    外部から充電した電力を使いきった後は、通常のガソリン車並みの燃費値となる。システム最大トルクは600Nmと6.0L自然吸気ガソリンエンジン車並み。パフォーマンス志向のPHVともいえる。価格も驚きの707万円。559万円のディーゼル車であるC220d のコストパフォーマンスが光る。

  • 3シリーズ

    今や3シリーズの売れ筋となっているディーゼル車の燃費は19.4㎞/L。ガソリン車とディーゼル車の価格差は23万円程度。ディーゼルはエコカー減税が免税な上に、さらに補助金まででる。ハイオクを使うガソリン車に対して、軽油は約30円/L以上安い。
    燃費に優れる上に、燃料費も安いので、この価格差は実質無いも同然。3シリーズは、ディーゼルは506万円からとなっている。

  • クラウン

    クラウンには、2.5Lと3.5Lのガソリン車が用意されているが、もはや旧世代のエンジンでアイドリングストップもしない。燃費も悪くエコカー減税にも対応しておらず、もはや選ぶ理由が見当たらない。
    基本的に、2.5Lハイブリッドを搭載するモデルを中心に選びたい。燃費は23.2㎞/Lという低燃費を誇る。アスリートで価格は431万円から。ハイブリッド車は、リセールバリューも高値となる。マイナーチェンジで2.0Lターボが追加された。しかし、燃費は13.4㎞/Lとやや物足りない。

装備・使い勝手
  • Cクラス

    部分自動運転ともいえる高度な自動ブレーキ関連の安全装備「レーダーセーフティパッケージ」は、C180を除き全車に標準装備されている。
    前走車に追従し、ステアリング操作のアシストまで行う機能や、後方からの追突の被害軽減など車両周辺360度を監視し、もしもの時に備える。この技術だけで、Cクラスを買ってもいいと思うほどの世界トップレベルの技術だ。
    Cクラスの全幅は1,810㎜。都市部に多い立体駐車場の制限幅は1,800㎜となっていて、わずか10mm制限をオーバー。こうした駐車場を使っている人は、物理的にCクラスを購入することができない。最小回転半径は5.1mとなっていて、狭いところでの使い勝手はよい。

  • 3シリーズ

    歩行者検知式の自動ブレーキである「ドライビングアシスト」も一部グレードを除き標準装備されているなど、満足できる安全装備が用意されている。
    3シリーズのボディサイズは1,800㎜。海外では1,800㎜超のボディサイズで売られているが、日本の立体駐車場の制限を考慮して、日本仕様は1,800㎜に変更されている。また、トランク容量は480L確保されていて、このクラスではトップレベルの容量がある。ただし、最小回転半径は5.4mと、このクラスのFR車としてはやや大きい5.4mとなっている。

  • クラウン

    未だ自動ブレーキ関連の安全装備が用意されていないのは、クラウンが最も遅れている部分で、もはや軽自動車以下ともいえる状況。都市部に多い立体駐車場の制限1,800㎜に合わせ、国内専用車であるクラウンも全幅は1,800㎜を守っている。
    ハイブリッド車は、以前トランク容量が小さかったが、今ではガソリン車並みになってきている。また、4,895㎜という全長をもつセダンとしては、最小回転半径が5.2mと小さく、国内専用車としての高い実用性をアピールする。ただし、エアコンなどの操作系であるトヨタマルチオペレーションタッチやタッチパネルのナビは、視線移動も大きく、画面を確認しながら、揺れる車内でタッチパネルを操作するのは難しく使いにくい。

走行性能
  • Cクラス

    Cクラス史上、最もスポーティなモデルとしてデビュー。デビュー直後は、カタメのサスペンションセッティングに驚いたほど。
    しかし、最近では改良が施されたのか、メルセデスらしいしなやかさを持った乗り心地になった。9速ATを搭載したディーゼル車は、スムースそのもの。低回転での大トルクを生かし、どんどん加速。9速もあるので、燃費の良い回転域を自在に使い低燃費化している。

  • 3シリーズ

    50:50の重量バランスにこだわっているだけあり、カーブではドライバーを中心にクルマが動いているようで、まさにクルマとの一体感を感じる
    エンジンにもこだわるBMWらしく、ディーゼルエンジンなのにスムースで良く回る。燃費志向に受け取られがちなディーゼルエンジンだが、なかなかパワフルでスポーティさもある。最近のBMWは、かなり乗り心地重視で、以前はカタメのセッティングだったスポーティなMスポーツでもなかなか快適だ。

  • クラウン

    マイナーチェンジでボディ剛性を大幅に上げ、再度サスペンションを最適化したことにより、驚くほど快適な乗り心地を誇る。それでいて、ステアリング操作時の応答性も良くなっていて、熟成極まったといった印象だ。
    さらに、静粛性も向上されていてハイブリッド車などは、非常に静かな空間となっている。この静粛性の高さは、クラウンならではの特徴だ

デザイン
  • Cクラス

    Cクラス

    ひと目でメルセデス・ベンツと分かる少々威圧感あるデザインをもつCクラス。サイドビューは、切り詰められたフロントのオーバーハングが印象的で、Cクラスがもつ高い運動性能を予感させる。長いフロントノーズは、後輪駆動車らしさをアピールする。
    インテリアは、品質感の高い素材をシンプルにまとめていて、高級車にありがちなギラギラ感は無く好感度も高い

  • 3シリーズ

    3シリーズ

    マイナーチェンジでは、新世代デザインを採用したLEDヘッドライトを初採用している。ただし、代わり映えしないので、オーナーでない限りマイナー後と前の区別がつきにくい。
    大きくデザイン変更されなかったということは、世界的に好評なデザインであるということだ

  • クラウン

    クラウン

    フルモデルチェンジ時に、恐ろしく大きなグリルとなり、クラウンらしくない大迫力を得た。このデザインが、マーケットでは支持され人気モデルとなり、輸入車から乗り換える顧客も増えたという
    アスリートではマイナーチェンジで、グリル枠をフロントバンパー下端まで伸ばし、グリルをさらに大きくしている。押し出し感のあるスタイリングに磨きをかけた

新車値引き交渉術

Cクラスと3シリーズは、どうしても比較の対象となるので、商談の際は必ず競合させたい。また、余裕があればアウディA4やレクサスISなどを加えてみるといいだろう。3シリーズは、マイナーチェンジ後とはいえ、フルモデルチェンジから随分時間が経過しているので、値引き交渉もフルモデルチェンジしたばかりのCクラスと競合させれば、それなりの金額が期待できる。CクラスのディーゼルやPHVは、まだデビューしたばかりなので容易に値引き交渉には応じないだろう。この2台はしばらく待ってから、3シリーズのPHVやディーゼルと競合させ交渉したい。

クラウンは、国産セダンでは完全に一人勝ち状態。そのため、国産セダンを競合車にもってきても、それほど値引き額は多くならないだろう。ややボディサイズが小さくなるが、Cクラスや3シリーズ、レクサスISが価格的に近くなるので、こうしたモデルと競合させたほうが値引き額アップは期待できる。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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