- この記事の目次 CONTENTS
- 「勤続年数」短いとローン審査が不利に
- 審査基準の重要な要素「勤続年数」
- 勤続年数が重要視される理由
- 比較的審査が緩いのは自社ローン
- 転職がプラス材料となることもある
- その他の借り入れを整理することが重要
「勤続年数」短いとローン審査が不利に
クルマを購入する際に多くの方が利用するのが自動車ローン(マイカーローン)です。
クルマは高額な買い物となるためなかなか一括で支払う現金を揃えるのは難しいもの。
そんな時にとても便利な自動車ローンですが、誰もが利用できるというわけではありません。
所定の手続きを踏んで、審査に通らなければローンを組むことはできません。
自動車ローンは、年収、年齢、他社からの借り入れなど、様々な項目が総合的に審査された上で結果が出ますので、一番大事な審査項目がどれなのかということは断言できませんが、一般的に特に重要だと言われているものはあります。その中のひとつが「勤続年数」です。
勤続年数が少ないとローン審査に不利になってしまいます。
実際に転職を考えている人で「自動車ローンは転職をする前に組んだ方が良いのか」それとも「転職後に組んでもかまわないのか?」という問題に頭を悩ませる方も多いようです。
そこで今回は、転職前と転職後ではどちらの方が自動車ローンを組むタイミングとして適しているのかを考えてみたいと思います。
審査基準の重要な要素「勤続年数」
自動車ローンとはその名の通りクルマの購入時に利用するローンのことですが、
自動車ローンを利用する場合大きくわけて自動車販売店が扱っている「自社ローン」と銀行などの金融機関(銀行、信用金庫、JAバンクなど)が取り扱っている自動車ローンの2種類があります。
それぞれの違いについては、関連記事も参考にしてみてください。
利用額は200~500万くらいが一般的ですが、ローン審査ではその金額を滞りなく返済できるのかどうかを様々な項目をチェックした上で判断されます。
自動車ローンの審査基準は金融機関によっても若干の違いがあり、どの審査項目が重要視されるのかは判断が難しいところでもあります。
しかしどの金融機関であっても審査基準の重要な要素であると言えるのが「勤続年数」です。
勤続年数が重要視される理由
自動車ローンに限らず、転職後のローン審査は通りにくいと言われています。
その理由は「社会的な信用度が低くなってしまう」からです。
ローンを毎月の支払い続けられる能力に必要なのは「収入の安定性」です。
銀行や会社がローン審査で最も見極めなければならないのは、融資先が「融資した資金をきちんと継続的に返済することができるか?」ということですよね。
確実で安定した収入があることを判断するためには、その人が何年同じ場所で働いているかという視点が重要視されています。
職歴が長ければ長い人ほど仕事を辞める可能性が低いため、安定した収入があると判断されます。
逆に職歴が短い人や転職したばかりの人は、またすぐに辞めたり転職する可能性があると判断され、それが信用度の低さにつながるのです。
勤続年数は1~3年以上だと有利
例え安定した収入が得られる職種であったり有名な企業に勤めていたとしても、辞めてしまっては次の仕事に就くまでは収入が途絶えてしまい、返済が滞ってしまいます。
そのためどうしても審査が厳しくならざるを得ないのです。
勤続年数とはそうしたリスクを回避するための「安定性の根拠」なのです。
勤続年数は一般的に1~3年以上であればローン審査では有利に働くと言われており、自営業の方であれば現在の職業で3年以上営業していることが有利になる条件だと言われています。
比較的審査が緩いのは自社ローン
先述したように、自動車ローンには主に「自社ローン」と「銀行系ローン」の2種類があります。
この2つの自動車ローンの審査基準を比べると、自社ローンの方がやや満たすべき要件が少ない傾向がありますので、銀行系ローンの審査に通りづらい場合でも、自社ローンならが審査に通るという可能性は十分にあります。
ただし、金利は銀行ローンよりもやや高めに設定(4%~10%)されています。
そのことを踏まえた上でよく考えてから判断しましょう。
転職がプラス材料となることもある
自動車ローンは転職前に組む方が無難だという話をしましたが、転職をプラスの材料として受け取ってもらえるケースもあります。
地位の高い役職や高給職への転職といった場合はキャリアアップと捉えられ、ローン審査に有利に働くこともあります。
これまでは次々と職を変えることはマイナスイメージとして捉えられる風潮がありましたが、最近ではそういった価値観にも変化が見られます。
今の社会において転職することは珍しいことではなく「転職=何かしら問題がある人」というイメージはほとんどなくなってきています。
今の仕事より大幅に条件が良くなる転職なのであれば、マイナスイメージどころかアピールポイントとなるかもしれません。
冒頭でもご説明したように、自動車ローンの審査にはいくつか項目があり、総合的に判断されるものなので、勤続年数だけで決まるものではありません。
転職後であっても、あくまでも「評価が低くなる可能性がある」だけで、転職前にローンを組めば必ずしも有利に働くというわけでもありません。
その他の借り入れを整理することが重要
とはいえ、転職によりキャリアアップし、収入要件や年齢要件など他の要件が満たされていたとしても、審査が通らない場合もあります。住宅ローンや教育ローンの返済負担率が収入に対して大きい場合などは、審査に影響がでてしまいます。
また、キャッシングやクレジットカードの枠もその他のローンとみなされることもありますので、不要なカードは念のため、解約をしておきましょう。
しかし、もしも残っているローンが前の自動車のローンの場合は、車の売却価格と差し引きするため、乗り換えがしやすいと言えるでしょう。車の買い替え時のローン処理については、こちらの記事を参考にしてみてください。