中古軽自動車ハイト系 おすすめランキング2015秋

コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この秋おすすめの中古車・軽自動車ハイト系を聞きました。
しかも今回は、中古車選びの醍醐味でもある「知名度が低く新車では人気薄のため、
実は非常に良いクルマなのにお買い得!」な安くて良いクルマも、「裏車種」として厳選してもらいました。

    • RANKING BEST 1スズキ ワゴンR

      スズキ ワゴンR

      現行ワゴンRは、2012年にフルモデルチェンジ。スズキの看板車種ということもあり、多くの先進テクノロジーが搭載されている。今ではスズキ車では当たり前になった低燃費技術エネチャージもワゴンRに初めて搭載された。また、2014年にはマイルドハイブリッド機能をもつSエネチャージもワゴンRに初搭載された。軽自動車は、中古車になっても価格の落ち幅が少なく、年式が古くなってもあまり価格は安くない。そうしたことを考えると、なるべく高年式のモデルを買った方が性能的にも優れていて満足度も高い。ワゴンRも、そうした傾向が強い。

    • RANKING BEST 2ダイハツ ムーヴ

      ダイハツ ムーヴ

      2014年にフルモデルチェンジしたムーヴ。ムーヴもダイハツの看板車種ということもあり、力の入ったモデルチェンジとなっている。まず、基本骨格のレベルが大幅に向上。軽自動車の枠を超えた1クラス上の走行性能を実現。さらに、エネチャージのような技術を使わずエンジン単体で低燃費化し、クラストップレベルの燃費性能を誇る。ムーヴも新型になったとはいえ、旧型の価格はそれほど安くなっていないので、お勧めは現行モデルだ。

  • RANKING BEST 3スズキ ジムニー

    スズキ ジムニー

    ジムニーが、ハイト系ワゴンのジャンルかは少々微妙だが、やや背の高いユニークな軽自動車ということで裏車種3位にした。ジムニーは1998年にフルモデルチェンジされ、現在も発売されている本格派4WD。画一化している軽自動車において、現在ではひと際異彩を放っているモデルでもある。デビューから長い時間が経過しているモデルであることが逆に新鮮さも感じる。軽自動車は生活の足としての側面もある。本格派4WDであるジムニーを生活の足として使うのと同時に、ライフスタイルをアピールする趣味のクルマとして使うのもおもしろい。

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ワゴンR

    最新モデルでマイルドハイブリッド機能をもつSエネチャージを搭載したグレードFZの燃費性能は、なんと32.4㎞/Lでブッチギリのクラストップ。中間グレードでマイルドハイブリッド機能を持たないFXでも30.0㎞/Lとクラストップレベルで、燃費性能は高いレベルにある。お勧めとなるのは、やはりマイルドハイブリッドのFZ。新車価格は約137万円だが、110~120万円くらいが相場となっている。高年式の割には、なかなか買い得感のある価格となっている。スティングレーなら、Xグレードがお勧めだ。

  • ムーヴ

    スズキのエネチャージのように、他の機能をプラスすることなく、エンジン単体の効率をアップし燃費は31.0㎞/Lを達成。マイルドハイブリッドであるワゴンR Sエネチャージの32.0㎞/Lを超えなかったものの、かなり接近した燃費性能だ。色々な機能を追加していないので、ワゴンRよりも価格が安いのも特徴。お勧めは標準車がX SA、カスタムがXハイパーSA。X SAの新車価格は約131万円。相場は100~120万円位だ。高年式だが買い得感が出ている。

  • ジムニー

    最新のモデルでターボのMTで14.8㎞/Lという燃費。もはや、5ナンバーミニバンより悪い燃費なので、燃費を気にして乗るクルマではないというが条件。上級グレードのXC MT車で新車価格は約151万円。2012年モデルだと110~140万円というところが相場。2010年モデルでも90~130万円程度と高値を維持している。こうなってくるとお買い得なのが、登録済み未使用車。2015年の登録済み未使用車が、ランドベンチャーと呼ばれる特別仕様車が140~150万円で売られている。ランドベンチャーは、MTで約158万円、ATで約170万円した上級モデル。ザックリだが20万円程度安くなっている。こうなってくると、高年式の中古車を買うより買い得感がある。2015年式なので、新車保証も継続されるので安心だ。

装備・使い勝手
  • ワゴンR

    安全装備では、30㎞/h以下で作動する低速域の追突被害軽減自動ブレーキや誤発進抑制機能が用意されている。この装備が装着されているモデルがお勧め。FZやFXなら装備は充実。中古車の場合、キーレスエントリーや、ナビ、ETCなどの装備がプラスされているかをチェックしておきたい。ワンタッチで折りたためるリヤシートや収納など、使い勝手面で不満はない。

  • ムーヴ

    標準車の上級グレードX SAのSAとはスマートアシストの略。スマートアシストは30㎞/h以下の低速域追突被害軽減自動ブレーキや誤発進抑制機能などの機能がある。2015年5月以降のモデルには、より進化したスマートアシストIIが用意されている。中古車を選ぶ場合、こうした自動ブレーキは後から装備できないので、必ずスマートアシスト付のモデルを選びたい。また、LEDヘッドライトやシートヒーターなどもメーカーオプション。ナビやETCなどの装備を含めシッカリとチェックしておく必要がある。

  • ジムニー

    ジムニーは、なるべく上級グレードか特別仕様車を選んだほうが無難。上級グレードでもオートエアコンではなかったりするくらいシンプルな装備だからだ。安全装備面でも、自動ブレーキや横滑り防止装置(ESP)も無いので、最新の軽自動車と比べると大きく劣る。そこを捨ててまでジムニーというクルマの個性を重要視する人が選ぶクルマだ。

走行性能
  • ワゴンR

    マイルドハイブリッドであるSエネチャージは、エンジンをアシストするものの燃費重視。力強さはあまり感じない。何よりも優れているのは、アイドリングストップからエンジンが再始動するときの振動や騒音の無さだ。マイルドハイブリッド用のモーターを使うことで、驚きの静粛性とスムースさを実現している。街中では、エンジンの再始動は何度も繰り返されるので、この機能の素晴らしさを常に感じることができる。他の軽自動車と比べると、その差は歴然。ちょっとした高級車に乗っているレベルだ。

  • ムーヴ

    大幅にボディを強化したことにより、走行性能は驚くほど向上。乗り心地はもちろん、カーブでの安定性など、軽自動車の枠を超え、ひとクラス上のコンパクトカーをも超えるレベルとなった。よりスポーティな味付けとなっているカスタム系は、硬めの足回りとなっていて、より走りが楽しめる仕様となっていてメリハリが利いている。

  • ジムニー

    オフロードなどでの高い走破性や耐久性を重視しているため、骨格はラダーフレーム構造になっている。強固さがウリのボディ構造。4WD機能は、ドライブアクション4×4を採用。街乗りや燃費重視の2WD、4WD、大きな駆動力を必要とする悪路や急な登坂路で使う4WD-Lが選べる。思い切り走れる場所さえあれば、クルマを操る楽しさを存分に楽しめるオフローダーだ。

デザイン
  • ワゴンR

    スズキ ワゴンR

    ワゴンRは、ライバル車と同様に標準車とエアロパーツなどを装着したスポーティなスティングレーの2タイプが用意されている。標準車は、誰にも嫌われないシンプルさをもつデザイン。こうしたデザインが物足りないというのであれば、よりスポーティなスティングレーとなる。

  • ムーヴ

    ダイハツ ムーヴ

    一般的に標準車は、女性を意識してやや優しい印象のデザインにする。しかし、標準車でもムーヴは、なかなか力強いデザインとなっている。さらに、スポーティ仕様のカスタムは、まさにギラギラ。LEDヘッドランプのまわりには、LEDのクリアランスランプがグルリとまわりを囲み、睨みの利いた顔となっている。さらに、LEDフォグランプも加わり、夜でもひと目でムーヴ カスタムであることが分かるくらい個性的だ。

  • ジムニー

    スズキ ジムニー

    スタイリッシュなSUVが増えたこともあり、また、1998年から基本的なデザインは変わっていないことも影響し、やはり少々古臭くも見える。ただ、いかにもオフローダー的な無駄をなくしたデザインが姿を消したこともあってか、逆に新鮮さもあるのも事実。ハイトワゴン系ばかりの軽自動車の中では、とにかく異彩を放ち目立つことは確実だ。

中古車値引き交渉術

軽自動車マーケットで、スーパーハイト系と同じくらい人気のあるカテゴリーであるハイト系ワゴン。そのため、スーパーハイト系と同じように、1年中登録済み未使用車が存在する。軽自動車は人気があることもあり、中古車になってもあまり価格が下がらない。そのため、高年式の中古車を狙うくらいなら、新車より大幅に安くなっている登録済み未使用車が狙い目だ。登録済み未使用車をさらに値引きさせるコツは、同一車種でグレードや装備などもなるべく同じクルマを見つけ、競合させるといい。コンディションは、ほぼ新車と同じで差が無いので「より安い方で買う」という姿勢で商談したい。ディーラー系中古車店で値引きに行き詰まったら、値引きからディーラーオプションに切り替えサービスさせるというのもありだ。

ジムニーは、流通量が少ないのだが意外なほど登録済み未使用車が出ている。中途半端に高年式の中古車を狙うより、多少無理をしてでも登録済み未使用車を選んだ方が無難。売却するときにも有利だし、新車保証の期間が長いのでメンテナンス代も減る。ジムニーの場合、競合車種が無いのでジムニー同士で競合させるしかない。4WD専門店などは、ノウハウや知識が豊富なことがあり、かなり強気な商談になる。専門店で買う理由が無いのなら、専門店は避けてディーラー系中古車店や一般中古車店同士で競合させた方がよい。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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