
ベース車よりも+100万円と高価だが、走りにこだわるのなら価格以上の価値がある1台
このBRZ tSは、これで2代目となる。2013年8月に、初代のスバルBRZ tSの発売が開始された。初代BRZ tSはサスペンションのチューニングやエアロパーツなどの専用用品の追加だけでなく、STI製大径ドライブシャフトや専用VDC(ビークルダイナミクスコントロール)など、こだわりの専用パーツを満載した本格派モデルとして登場した。それから、約2年。2代目となるスバルBRZ tSが投入された訳だが、2代目はFRスポーツであるBRZの「ドライバーが意図したとおりに操れるハンドリングの愉しさ」をレースカー並みに引き上げたうえ、相反する「上質な乗り心地」という二面性を高次元でまとめ上げたSTIコンプリートカーとして登場した。
最近のスバルのスポーツモデルは、とにかく操舵応答性にこだわる傾向がある。ステアリング操作に対して、素早く的確にクルマが反応するかを重視している。こうしたクルマ造りの流れは、BRZ tSでも同様な方向性となった。STI独自に開発したフレキシブルパーツの採用などにより専用チューニングを実施し、操舵応答性を向上し機敏さをアピール。

サスペンションやウイングなどの変更で大人の上質さを追求した外装に
こうした専用パーツの多くは、初代BRZ tSとそれほど大きな違いはない。ある意味、完成されたモデルでもある。2代目は「上質な乗り心地」がテーマとされたこともあり、初代をベースに一部変更された部分がある。まず、上質な乗り心地がテーマということで、サスペンションが変更された。スバルファン待望のビルシュタイン倒立サスペンションが装備された。上質な乗り心地=大人のスポーツカーという判断なのか、外観上では、いかにもレーシングなリヤウイングが廃止された。BRZ tSは高価格帯のクルマということもあり、さすがに、あのウイングは、大人のドライバーには気恥ずかしいという理由なのか、ボディと一体感のあるものへ変更されている。
外観だけでなく、大人のスポーツカーとして静粛性も高められている。パートナーと落ち着いた会話ができないようなクルマではNGということなのだろう。インパネ、トランクトリム、ドアには専用のインシュレーターを装着。これは、ロードノイズなどを遮音するもので、室内の静粛性をアップさせている。高い静粛性をもつことで、快適性が向上。上質な乗り心地と、静粛性の高い空間を得たことで、スバルBRZ tSはひとクラス上のFRスポーツとしての価値を得た。
2代目tSには、専用ボディ色としてサンライズイエロー(100台限定)が用意された。その他、WRブルー・パール、クリスタルホワイト・パール、クリスタルブラック・シリカの4色が設定されている。
BRZ tSの価格は6MTで399万円。ノーマルBRZの最上級グレードSの6MTが2,926,800円なので、100万円以上の増加という高価な価格設定となっている。しかし、装備されている専用パーツの数々を考えれば、逆にかなり買い得感がある設定だ。BRZの購入を考えているのなら、無理をしてでも手に入れたほうがよいクルマに仕上がっている。また、リセールバリューも期待できるモデルだ。
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スバルBRZ tSの価格
6MT 3,990,000円/6AT 4,071,000円
BRZのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和3年8月(2021年8月)〜現在
- 新車時価格
- 308.0万円〜381.7万円
BRZの在庫が現在36件あります
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