いまならコレを狙え! ボディタイプ別オススメランキング コンパクト ランキング ベスト3

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この夏おすすめのコンパクトカーを聞きました。

  • RANKING BEST 1フォルクスワーゲン ポロ

    フォルクスワーゲン ポロ

    モデル末期となっているものの、熟成されたクルマ。ある意味、粗探しも困難を極めるほどの完成度といえる。また、標準車や走りを極めたGTI、走りと低燃費を実現したブルーGT、個性派クロスオーバーと、顧客のニーズに合わせてラインアップの幅が広いのも魅力だ。

  • RANKING BEST 2マツダ デミオ

    マツダ デミオ

    スタイリッシュなスタイルで絶大な人気を誇る。質感の高いオシャレなインテリアなど、今までのコンパクトカーの概念を超えた魅力をもつ。小さいクルマは、安いので普段の足として買うというより「これに乗りたい!」という衝動に駆られるクルマだ。このクラスでは、唯一の1.5Lクリーンディーゼル車は低燃費と爽快な走りを両立している。

  • RANKING BEST 3トヨタ アクア

    トヨタ アクア

    37.0㎞/Lという超低燃費は、世界最高レベルのハイブリッド車だ。ただ、燃費の良いクルマというだけでなく、重量物である電池をリヤシート下に配置して、低重心で重量バランスの良いクルマに仕上げている。マイナーチェンジ後は、乗り心地も大幅に向上し、アクアの持つ優れた素性を生かし、完成度を高めている。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ポロ

    1.2Lダウンサイジングターボを搭載し、標準車の燃費が22.2㎞/Lと、このクラスではトップクラスの燃費を誇りながら160Nmという大トルクを誇る。ただし、ハイオク仕様なのでランニングコストという視点では国産車に一歩及ばずというところ。価格も2,284,000円とやや高めなのも悩ましいところだが、価格なりの価値は十分に備えている。

  • デミオ

    ガソリン1.3Lの燃費は24.6㎞/L、ディーゼルは26.4㎞/Lとなる。ディーゼル車の場合、軽油はガソリン車に比べ20円/L以上安いため、燃料費視点ではハイブリッド車並み。ディーゼル車は、ガソリン車に比べ随分高価な価格設定となっているが、ハイブリッド車と比べると同等程度。

  • アクア

    37.0㎞/Lという超低燃費だが、人気のハイブリッド車ということで、価格はやや高めの設定。ただし、アクアの場合、購入時に何らかのオプションを装着することになるが、そうなると燃費は33.8㎞/Lへと落ちる。価格は高価だが、リセールバリューも高値安定なので、短期の乗り換えなどではメリットもある。

装備・使い勝手
  • ポロ

    やや価格は高めだが、プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist Plus”やシティエマージェンシーブレーキ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグなど、安全装備はフル装備状態。国産車の多くは、こうした装備がオプション設定なので、こうした装備を選択すると、ポロの割高感は無くなる。どのグレードのポロを買っても、一定の高い安全装備が担保できているのは、とても素晴らしいことだ。見た目の価格にだまされない、安全意識の高い顧客向けのコンパクトカーだ。

  • デミオ

    ガソリン、ディーゼルともにやや割高感があるもの、飛び抜けた個性やインテリアの質感などを加味すれば納得できるレベル。細かな部分の使い勝手などは改善の余地があるが、ナビ画面の操作で手もとを見ることなくできるコマンダーコントロールは、ドライバーの視線移動が少なく安全性が高い。

  • アクア

    コンパクトカーの魅力は、狭い道などでの取り回しや狭い駐車場での車庫入れなどの使い勝手も重要視される。アクアの場合、ツーリングパッケージと呼ばれるオプションを選択すると16インチタイヤが装着される。そうなると、4.8mだった最小回転半径が、なんと5.7mとなる。5.7mというと、大型ミニバンのアルファード/ヴェルファイア並み。コンパクトカーの機動性を失うことになるので、熟慮して選択したいオプションだ。

走行性能
  • ポロ

    小さいクルマながら、とても快適な乗り心地が魅力。もっと大きなクルマに乗っているような感覚なる。それでいて、俊敏性も高く、思った通りにクルマが動き、操縦安定性も高い。こうしたコンパクトカーは、ホイールベースの短さから、高速道路などではフラフラする傾向が強いが、ポロの場合、高速道路での安定感も高くロングツーリングでも疲労は少ない。

  • デミオ

    デミオは、ガソリンとディーゼルで、やや走りのキャラクターが変わる。ディーゼルは、クルマの前方に重いディーゼルエンジンを搭載しているため、重厚な乗り味。カーブを曲がって楽しいというよりは、高速クルージング向けで真価を発揮する。ガソリン車は、フロント部分が軽いため、軽快感があり、タイトなカーブが多い道も楽しく走れる。

  • アクア

    重いハイブリッド用電池をリヤシート下に積んでいることもあり、低重心で重量バランスの良いクルマだ。そのため、非常に安定していてカーブも速く曲がれるクルマなっている。そうした性格を生かし、独自のサスペンションセッティングされているのがG’sと呼ばれるカスタマイズカー。アクアG’sの走行性能は、とても気持ちよいものとなっている。走るのが好きという人は、迷わずG’sを選択するといい。

デザイン
  • ポロ

    ポロ

    比較的ハデめのデザインが多い国産コンパクトと比べると、多少地味に見える。ただし、このデザインは、まさに精緻を極めたともいえるもので隙がない。質実剛健とはよく言ったもので、長く使っていても飽きない。また、あまりトレンドに左右されないので、デザインの賞味期限も長い。輝きを失わず長く乗り続けられるデザインと言えるだろう。

  • デミオ

    デミオ

    緊張感とスピード感。そうした、力強くも美しい動きのエネルギーをクルマに再現し、魂を吹き込む「魂動(こどう)」デザインが採用されている。その異彩を放つデザインは、小さいボディながら、街中でも圧倒的な存在感をもっている。また、多くのボディカラーやインテリアカラーから選べるのも魅力のひとつ。

  • アクア

    アクア

    マイナーチェンジで、精悍さが増しよりスポーティな雰囲気になった。このアクアの全高は、1,455㎜とこのクラスではかなり低く、ボンネットから続くルーフラインはなかなか流麗でスポーティにまとめられている。これは、デザイン上だけの問題ではなく、世界トップレベルの低燃費性能を得るため、空気抵抗を減らすためのデザインでもある。

新車値引き交渉術

クリーンディーゼルの高い走行性能と低燃費性能を誇るデミオ。世界トップレベルの低燃費性能のハイブリッド車アクア。この両車は、超人気車なので非常に値引きが少ない。少なくとも、デミオとアクアは競合させてわずかでも値引き額を引き上げたいところ。現金値引きが厳しい場合、オプション関連のサービスに切り替える必要がある。

ポロに関しては、輸入車なので在庫車で商談できれば多少の値引きが期待できる。当然、デミオやアクアと競合させることも必要。輸入車では、アウディA1スポーツバックやプジョー208と競合させるのもよい。
フォルクスワーゲンは、2015年度販売台数を大幅に引き上げようとしているため、値引き額も大きくなりそうだ。

リセールバリューを考えて購入する場合、高めのリセールバリューが期待できるのは、アクアとデミオのクリーンディーゼル車となるだろう。また、人気車ゆえに納期が長くなる可能性もある。ディーラーの下取りは、納車時期に合わせて価格を算出する。当然安くなる。少しでも高く下取り車を処理したい場合は、買取店などに持ち込み早急に処分したほうがよい。最終的には、下取り価格と買取価格を比べて、高い方に売ればよいだけのことだ。

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  • 軽自動車スーパーハイト

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    広くて便利、ファミリーカーの代名詞。

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    デザインと走りを重視する人へ。

クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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