三菱アウトランダーPHEV

 

<ちょっとした装備変更ながら、オプションのエアロ類が約20%OFFに!>

三菱アウトランダーPHEV三菱アウトランダーPHEVは、2013年1月に発売された。いわゆるプラグインハイブリッドで、通常はPHVと呼ばれる。しかし、三菱がPHEVと呼ぶのには訳がある。PHVは、電力が無くなると一般的なハイブリッド車とほぼ同じとなる。しかし、アウトランダーPHEVは、ガソリンエンジンそのもののがエクステンダー的役割をもち、エンジンで発電した電力でEV走行するのだ。もちろん、エンジンは完全な発電機ではなく、状況によってエンジンだけでも走行する。それでも、基本的にEVで走ることをメインとしていることから、EVを強調したPHEVという名で呼んでいる。車重が1,800㎏を超える大型ボディながら、アウトランダーPHEVの燃費は18.6㎞/Lというのだから驚きの低燃費性能だ。

また、世界初となる4WD機能をもつSUVのPHEVである。そうしたユニークな技術が評価され2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー のイノベーション部門賞を受賞。専門家に高く評価された。こうした先進性は、海外でも高評価され世界30ヶ国以上で発売されている。

アウトランダーPHEVは、こうしたことから三菱の基幹車種となった。三菱は新型車を続々と投入できる体力が無いため、アウトランダーPHEVを大切に育てている。そのため、短期での仕様変更など特別車の設定も積極的だ。例えば、デビュー直後は、オプション設定だった急速充電機能だったが、多くの顧客がそのオプションを選択していることから、あっという間に改良し標準装備化。マーケットのニーズをいち早く取り入れ改良を施している。

今回は、特別仕様車が設定された。スポーティで精悍な外観とした「スポーツスタイルエディション(SPORTS STYLE EDITION)」を設定され発売が開始された。

アウトランダーPHEVスポーツスタイルエディションは、ナビゲーションなど充実装備の「G Navi Package」をベースとしている。都会派のスポーティSUVとしての見栄えを重視し、ラジエーターグリルを上下に分割するセンターバンパーをボディ同色からブラックに変更。バンパー下部のスキッドプレートをシルバー色からボディ同色とすることで、ラジエーターグリルを大きく見せ、より力強く精悍な表情とした特別仕様車だ。

また、アルミホイールを一部光輝のシルバー色からダークグレー色に変更。スポーティさを増したフロント部とのコーディネートした。ボディカラーは、ホワイトパール、ブラックマイカ、チタニウムグレーメタリックの3色を用意している。

三菱アウトランダーPHEVこのままでは、あえて特別仕様車と呼ぶには寂しい仕様変更。そこで、よりスポーティなエアロフォルムを求める顧客のために、ディーラーオプションのスタイリングパッケージ(フロントコーナーエクステンション、サイドシルエクステンション、リヤコーナーエクステンションの3点)を、「SPORTS STYLE EDITION」限定の特別価格として設定。単品合計価格より約4割引き、パッケージ価格より約2割引きとなる99,800円(工賃・消費税込)とし、よりカスタマイズを楽しめる配慮がなされた。販売会社では、用品も売れるので一石二鳥という狙いもあるだろう。

このお買い得設定は2段構えだ。スタイリングパッケージを購入した顧客には、「シャークフィンアンテナ」「テールゲートスポイラー」「エンジンフードエンブレム」も特別価格とした。通常価格より約1割引きとなる、「シャークフィンアンテナ」が18,340円、「テールゲートスポイラー」が32,745円、「エンジンフードエンブレム」が6,955円(すべて工賃・消費税込)となっている。せっかくこうしたお買い得な設定をするなら、もう少し割引率を増やしてほしいところだろう。

そんな特別仕様車、三菱アウトランダーPHEVスポーツスタイルエディションの価格は、4,123,440円。ベースとなる「G Navi Package」の価格と同じ。専用装備は、ほぼ色味のみの変更なので、価格据え置きは当然ともいえる。

スポーティなアウトランダーPHEVが好みで、なんらかのエアロパーツを装着したいと考えているのなら「スタイリングパッケージ」中心に選ぶといいだろう。アウトランダーPHEVの場合、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金がもらえるが、車両本体からの値引きをすると補助金がもらえないなどの不都合が発生する可能性がある。つまり、補助金分以上の値引きが無いのなら、あまり買う意味が無くなってしまうのだ。そのため、販売店でもディーラーオプションの値引きやサービスで対応せざる負えない。そうした実情を特別仕様車にも導入したような特別仕様車ともいえる。

実際の商談では、こうした買い方は三菱の狙い通りになってしまう。補助金をもらうのであれば、ディーラーは値引きなしで売るようなもの。こうしたディーラーオプション類は、当然、全額サービスで装着してもらえるように交渉するとよい。また、同時に下取り車を通常の査定より高額で引き取ってもらうという商談もありだ。そのためには、まず、買い取り専門店で下取り車の価格を出してもらい、その価格より、より高い価格で下取り車を引き取ってもらえば、実質、値引きしてもらったようなものだ。まずは、本当の下取り車の価値を知り商談に臨むといいだろう。用品無料サービスと下取り車の価格アップをベースに商談したい。

■三菱アウトランダーPHEV SPORTS STYLE EDITION価格: 4,123,440円