トヨタ クラウン

<クラウン マジェスタ ハイブリッドの4WDは、3.5Lから2.5Lへ! ようやく降雪地域でもエコカー減税の恩恵>

トヨタ クラウン降雪地域は、やはり路面が滑りやすいということもあり4WD機能は必須という人も多い。とはいえ、多くのクルマの設定は、それほど4WDの設定グレードは多くなく、積雪地域の人々は2WDに比べると選択肢が狭くなっている。その上、4WD機能がプラスされるため価格は高くなるだけでなく、燃費性能も2WDに比べると悪い。そのため、通常のガソリン車も、なかなかエコカー減税の恩恵をフルで受けられることは少なかった。当然、エコカー減税が免税となるハイブリッド車も同様の傾向にあった。

そこで、ようやくトヨタ は、上級セダン であるクラウン シリーズに、初のハイブリッド フルタイム4WD 車が設定され発売が開始された。

今回新投入されたハイブリッドフルタイム4WD車は、2.5Lハイブリッドシステムに前後の駆動力を配分するトルセンLSD付トランスファーと新開発ハイブリッド用トランスミッションを組み合わせたもの。この4WDシステムは、前後輪の車輪速度に速度差が生じると作動するタイプ。通常は、前後輪のトルク配分が40:60とされ、ややFR的なセッティングとなっている。路面状況や走行条件に応じて、前後輪のトルク配分は50:50から30:70の間で、最適なトラクションが得られる仕様となっている。

燃費は、4WD化により若干悪化した。これは仕方のないこと。2WDで23.2㎞/Lだった燃費性能は、4WDで21.0㎞/Lになっている。悪化したといっても、燃費の悪いガソリン2.5L 4WD車の10.2㎞/Lと比べると、約2倍以上の燃費性能となっているので、仕方なくガソリン車に乗っていた顧客にとっては大きなメリットになる。

1405993383驚いたのは、同じクラウンシリーズのフラッグシップモデルであるマジェスタにも4WDシステムが搭載されたこと。マジェスタは、クラウンがベースのモデルなので、4WDシステムの流用が可能。ただし、最上級モデルということもあり、マジェスタのみV6 3.5Lのハイブリッドシステムが搭載されており、圧倒的な動力性能を誇っていた。さすがに、3.5Lのハイブリッドを4WD化することは避け、他のクラウンと同じ2.5Lのハイブリッドシステムが搭載された。元々、マジェスタには最初からガソリン車の設定が無い割り切った設定。今回もマジェスタに関しては、4WD車は2WDと同等のパワーは必要ないと、このモデルも割り切った設定となった。車重の関係で、マジェスタの4WD車の燃費は、クラウンよりやや悪い19.0㎞/Lとなっている。

これで、ようやくというべきか、積雪地域に住む人にエコカー減税免税のメリットが広く提示できるようになった。積雪地域のクラウンオーナーにとって、ようやく燃費の良い4WDのクラウンに乗れることになる。

・価格:ロイヤル Four 4,433,143円~マジェスタ Four 6,480,000円