フォードエクスプローラー

 

<デュアルパネルサンルーフを装備し価格を抑えたお買い得車>

フォードエクスプローラーエクスプローラーは、2011年にフルモデルチェンジして現在4代目のモデル。4代目から、トラックベースのラダーフレームからモノコックボディとなり、一般的な乗用車となった。このボディの変更は大きく、3代目までトラックベースということもあり、オフローダーとしての性格が強かったが、イッキにアメリカンラグジュアリーSUVとして変貌を遂げた。

全世界的にCO2の低減が叫ばれ、低燃費化が進む現在、以前のようなアメ車ではマーケットから反感を買う時代。そのため、フォードは低燃費性能を大幅にアップするグリーンテクノロジーのひとつであるエコブーストエンジンを搭載したモデルを投入する。エコブーストとは、いわゆるダウンサイジングターボエンジンで、欧州などでも主流となっている手法。なにより驚きなのは、全幅2mという大型ボディをもつエクスプローラーに搭載されたエコブーストエンジンは、2.0Lの直4ターボ! 排気量と気筒数は多い方がよい、そんなアメリカ車が、イッキにダウンサイジングターボエンジンで攻めてきたのだ。

今までのエクスプローラーは、クロカン4WDとしての価値があったが、エコブーストエンジンの搭載により、このモデルは今までのイメージを完全に否定するかの如くFFのみの設定となっている。とても大胆な戦略だ。SUV=4WDという価値観はもう古く、マーケットは変化している。SUVのルックスをしていても求められるのは走破性ではなく、欲しいのはSUVスタイル。その傾向を受け、エクスプローラーの中でも、エコブースト車は、全体の6割をも占める人気グレードになっている。

さて、楽に2トンを超えるクルマに2.0L直4のエコブーストエンジンで、ちゃんと走るのか? 問題はそこだ。ところが、このエンジンは、パワフルで243ps&366Nmというパワーとトルクを発揮する。トルクでは3.5Lエンジン以上であることもあり、パワーに不足を感じることはあまりない。ダウンサイジングターボエンジンなので、低回転から大トルクを発揮させていることも大きなメリットだ。

そんなエクスプローラーに、フォード はXLT EcoBoost EXCLUSIVEを設定し、限定400台で6月14日より発売を開始する。

XLTエコブーストベースに、開放的なパノラマビューが楽しめるデュアルパネルサンルーフを装備。さらに、インテリアカラーに専用のチャコールブラックを採用した特別仕様車となっている。

価格は、ベースモデルから7.2万円アップの468万円。一般的にパノラマビュー装備だけでも7.2万円アップでは装備できないので、なかなかお買い得感がある。今までは、V6ガソリン車のリミテッドに標準装備されている装備だったので、エコブースト車でサンルーフが欲しいと考えていた顧客にとっては、リーズナブルに購入できるチャンスでもある。

このモデルは400台の限定車。フォードにとって、この台数は非常に大きな数字。日本におけるエクスプローラーは、ドル箱的車種ということもあり、とにかく売りたいクルマだ。お買い得モデルなので、限定車として、スグ売れて無くなるかもしれない、という顧客心理を巧みに使い値引き抑制にしている可能性もある。そんな戦術にはまらないように、慌てずジックリと商談して値引きを勝ち取るようにしたい。

商談時には、ジープのチェロキーやグランドチェロキーと競合させるのは基本中の基本。ジープは右ハンドル車があるのが、エクスプローラーは未だ左ハンドル車のみ。全長が5mを超え全幅が2mという大型のクルマで左ハンドルは、日本では乗りにくいのは当然だ。そのあたりを突いて、ジープの方が便利だなぁ、などと商談でアピールして値引きを勝ち取りたい。

価格:4,680,000円(税込)