フォルクスワーゲンポロブルーGT
<走りと環境性能を高次元で融合した1.4L TSI アクティブシリンダーマネジメント>

フォルクスワーゲンポロブルーGTフォルクスワーゲン ポロに、史上最高となる低燃費を実現した「フォルクスワーゲン ポロ ブルーGT」が登場した。

ポロは、2009年にフォルクスワーゲンブランドのエントリーモデルとして導入され、このモデルで5代目となる。通常のハッチバックスタイルだけでなく、SUVテイストのクロスポロ、ハイパワーでよりエキサイティングな走りを可能とするGTIなどのバリエーションをもつモデルだ。また、毎年のように低燃費性能や走行性能に磨きをかけてきたおり、日本マーケットでも根強い人気を誇る。その人気を支える利用のひとつとして、ボディサイズがあげられる。 全長3995×全幅1685×全高1485mmと、国内で使うには非常にコンパクトなボディサイズで、最小回転半径は4.9mと使い勝手もよい。

フォルクスワーゲンポロブルーGT今回登場したポロ ブルーGTは、ポロが史上最高の燃費21.3km/Lを実現した。数値的には、以前のモデルより0.1㎞/Lというわずかなアップだが、内容はとても濃い進化だ。まず、1.2Lから1.4Lへと排気量が増えていること。当たり前だが、排気量が増えれば燃費は悪化する。さらに、77kw&175Nmが103kw&250Nmと大幅にパワーアップしているのだ。排気量&パワーアップしているのに、燃費が向上するというのは、一般的な理屈に合わない。それほど、大きく進化しているということになる。超低燃費を実現していながらも、こんな小さなクルマが、最高速210㎞/hに達する。GTという名は伊達ではない。

ポロ ブルーGTの250Nmというトルクは、なんとパワーこそ違うもののスポーツグレードのポロGTIと同じだ。ポロGTIの燃費16.6㎞/Lに対して、ポロ ブルーGTは21.3㎞/L。低燃費性能は、大幅に違う。このポロ プルーGTに搭載されるエンジンは、1.4 TSI アクティブシリンダーマネジメント(ACT)と呼ばれている。このエンジンの特徴は、大きなパワーを必要としない時は、4気筒のうち2気筒を休止させ、無駄な燃料噴射を極限まで抑えているのだ。一定速で、平坦な道を少ない力でクルージングするようなときに、2気筒となる。2気筒になると、大きな振動を伴うのだが、この1.4ACTは2気筒になったことをほとんど感じさせないくらいスムースだ。また、ブルーモーション テクノロジー(スタート/ストップシステム、ブレーキエネルギー回生システム)、エアロダイナミクスを向上させるための専用エクステリアやアンダーボディトリムの採用などにより、ポロ史上最高の低燃費を実現した。このエンジンは、すでにゴルフ7のハイラインに搭載済みで19.9㎞/Lという低燃費を実現。ゴルフ7よりポロ ブルーGTは、車重が150㎏軽いことなどから、より低燃費となっている。その結果、ポロ ブルーGTは、エコカー減税(75%減税)適用となった。

ポロGTIと同じ250Nmという大トルクを発生することから、エクステリアではポロ GTIゆずりのリヤスポイラーやディフューザー付リヤバンパー、デュアルエキゾーストパイプなどの採用されている。そのスポーティなルックスをさらに生かためや、よりスポーティなハンドリングを実現するために15mm車高を落としたスポーツサスペンションや、17インチアルミホイールを装備した。ハンドリング性能を高める電子制御式ディファレンシャルロックXDSも装備し、走りの質を大幅に高めている。

フォルクスワーゲンポロブルーGT非常に高い完成度を誇るポロ ブルーGT。しかし、価格は263万円。この価格が、ポロ ブルーGTを選びにくくしている。ポロのコンフォートラインが219万円で、ハイラインが246万円、GTIが318万円となっている。ポロのラインアップでは、価格バランスが取れているが、クラスが上のゴルフ7と比較すると、どうにも高価に見えてくる。

例えばゴルフ トレンドラインが249万円。このモデルには、ポロにはない安全装備であるシティエマージェンシーブレーキ、プロアクティブ・オキュパント・プロテクション、ドライバー疲労検知システムなどが装備されている。これらを含めて考えると、ポロは随分高価な印象になってしまっているのが現状だ。さらに、より豪華装備が施されたゴルフ コンフォートラインの269万円とそれほど価格は変わらないのだ。コンフォートラインには、アダプティブクルーズコントロール“ACC” (全車速追従機能付)も装備されていて、ドライバーの疲労軽減に役立つ機能まである。そう考えると、サイズ的にどうしてもポロという人以外は、ゴルフを選んだほうが良いかもしれない。また、ポロは2009年デビュー。モデル中期から後期に入ってきて、新鮮さはないというのも選択をさらに難しくしている。

価格のヒエラルキーが崩れてしまっている感があるフォルクスワーゲンのラインアップ。今後のポロの販売状況次第では、どこかのタイミングでポロの価格を見直すタイミングに来ているようにも思える。そのため、今ポロを購入しようと考えているのなら、大幅値引きが前提だ。

フォルクスワーゲン ポロ ブルーGT価格:2,630,000円


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