クルマでしか行けないVol.9 その5 えほんミュージアム清里
「ぐりとぐら」、「100万回生きたねこ」と聞けば、そう絵本ですよね。皆さん、最近、絵本は読んでいますか? 小さいお子様がいるご家庭ならば、読み聞かせでご覧になられているかもしれませんね。小さな頃に夢中になった童話の世界、実は大人になっても楽しめる場所があります。それが、クルマでしか行けない清里編の最後にご紹介する、『えほんミュージアム清里』です。


森の中に佇む建物は、絵本に登場しそうな中世ヨーロッパの屋敷を思わせる美しいカタチをしています。そして、エントランスはまるで木々のトンネル。そこを抜け、扉を開くと懐かしい本の香りがします。包まれるような柔らかな空気が部屋を満たしています。


ここにある絵本は国内外合わせて約400タイトル。こんなにも、絵本があるんだと驚きます。


この1冊1冊に、作者の世界観があるのだから人間の空想力は量り知れません。


その中からわたしが手にしたのは、『アラジンと魔法のランプ』(アンドルー・ラング再話/エロール・ル・カイン絵/中川千尋訳 ほるぷ出版)。

併設しているカフェスペースでミルクと砂糖をたっぷりと入れたコーヒーを飲みながら楽しむことに。本を開くと、エロール・ル・カインの繊細で力強い絵に圧倒。そんな力強さとは対象的に、物語では、アラジンのだらしなさについつい頬が緩んでしまいます。

いつもコーヒーはブラックで紅茶はストレートで飲むのに、絵本を読むときは何故かミルクをたくさん入れてしまうのはわたしだけ…?


スタッフの小山さんは「絵本を大人になって読み返すと、幼い頃には気づかなかった奥深さを感じます。もう一度、絵本を手に取って、当時を懐かしむだけでなく、今の自分の解釈で読み返してほしいと思います」と、絵本を読むような優しい口調でお話してくれました。

何かあたらしいヒントがほしいとき、
子供のころに読んでいた絵本をもう一度開いてみるのもいいかもしれません。


<アクセス>
えほんミュージアム清里
住所:山梨県北社市高根町清里3545-6079
TEL:0551-48-2220
営業時間:9時30分~17時30分
駐車場:有り
中央道 須玉ICから30分

次回は広大な敷地にハーブが咲き誇る長野のワイナリー&レストラン「ヴィラデスト」
をご紹介します。
お楽しみに。

クルマでしか行けないVOL.9清里編
その1「清里に日帰りで蛍狩り」
その2「清里の北甲斐亭で蕎麦を喰らう」
その3「清里でオルゴールをつくる旅」
その4「清里の伝説ROCKのカレー」