日産リーフ
<最新のテクノロジーを凝縮>
日産は、2012年11月にマイナーチェンジしたばかりの電気自動車、リーフを大幅に価格を引き下げ発売を開始した。

日産リーフは、排気ガスを出さないゼロ・エミッションカーとして、日産が持つテクノロジーを結集して誕生した電気自動車だ。高性能なリチウムイオンバッテリーと電気モーターの搭載による力強く滑らかな加速性能をもっている。さらに、大きく重いリチウムイオン電池を床下に配置したことにより、クルマの重心が低くなったことで高い操縦安定性を得て、想像以上にスポーティな走りが可能。また、電気自動車なので静粛性が高いという特徴を持つ。そういった先進性が評価され日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、多くの賞も獲得している。

日産リーフマイナーチェンジでは、大幅な軽量化や新型モーター、ヒートポンプ式のエアコンなど、マイナーチェンジとは思えないくらいの改良が施された。その結果、電気自動車の弱点と言われている航続可能距離も、マイナーチェンジで228km(JC08モード)となり、さらに向上。走行距離の短さも着実に解消されつつある。

 

<大幅価格引き下げの真相>
大幅な商品力の向上を図りながら、286,650円という大胆な価格引き下げを実施した。クルマの価格が販売途中で価格が改定されることは、とても珍しい。これほどまでの価格引き下げをしなくてはならない理由は、日産が想像していたよりも販売が不振であるということだ。日産はグローバルで電気自動車のリーディングカンパニーとなることを目標としている。そのため、世界中に工場などを建設するなどし、多額の投資を行なっている。現在の販売台数では、この投資が回収できない状況になっていることが予想できる。

日産リーフ単純に値下げしたから売れるという単純なものではないが、前年度と同等の購入補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)を受給できた場合に、およそ220万円からという価格になる。リーフが欲しくても予算的に買えなかった顧客に対しては、購入するチャンスになる。

電気自動車が爆発的なヒットにならない理由は、補助金頼みの価格と短い航続可能距離。確実に充電スポットは増えているので、首都圏ではもうほとんど電気自動車が不便に感じることはない状態になっている。自分のクルマの使い方をじっくりと考えれば、リーフでも十分という人はかなり多いと思う。もし、電気自動車への興味があれば、クルマのパフォーマンスも大幅に向上しているし、大幅価格引き下げもありリーフのオーナーになるチャンスだろう。

<リーフのグレード選び。おすすめはGグレード>
日産リーフ 省エネルートの検索もできるEV専用ナビ

リーフの選び方は、基本的に最上級グレードであるGグレードがオススメ。Xになると、ヘッドライトがLEDからハロゲンになるなど、若干装備が落ちる。充電スポットなどを検索できる必須装備EV専用ナビは標準装備されているので、予算重視というのならXでもいいだろう。Sは、価格訴求モデルなので、あまりおすすめできない。EV専用ナビも装備されていないので、充電スポットを探すのも難しい。家で充電し、近所しか行かないというのならSでもいいかもしれないが、満足度も低くなる。

■日産リーフ新価格

G 3,847,200円
X 3,471,300円
S 3,062,850円