三菱アウトランダーPHEV
<基本はEVで走るプラグインハイブリッド>
三菱アウトランダーPHEV三菱アウトランダーPHEVは、その名の通りガソリン車であるアウトランダーをベースにしたプラグインハイブリッド車だ。SUVとしては、世界初となる。一般的に、プラグインハイブリッド車の場合、PHVと表記する。しかし、PHEVという呼び名になっているのは、基本的にEV走行をメインに開発されたからだ。

EV走行を基本としているため、アウトランダーPHEVに搭載されているリチウムイオン電池の容量はかなり大きい。その容量は12kWhもあり、プリウスPHVの約2.7倍、EVの日産リーフの50%、i-MiEVの75%というものだ。この大容量リチウムイオンバッテリーを搭載したことで、EVで60.2kmも走行できる。プリウスPHVのEV走行距離が26.4kmなので、倍以上の距離を走行できるのだ

三菱アウトランダーPHEVこの電力が無くなってからが、アウトランダーPHEVの真骨頂。基本的にエンジンは発電機としての役割を負う。エンジンで発電し、電力をバッテリーに送りモーターで走行する。急な登り坂や高速道路など、パワーが必要なときにはエンジンの出力は駆動用にも使われる。

 

 

<リチウムイオン電池の存在が、安定した走りを生んだ>
三菱アウトランダーPHEV搭載されるモーターは、最高出力フロント:60kW、リヤ:60kW 最大トルク フロント:137N・m、リヤ:195N・m。合計すると、120kw&332N・mとなる。エンジンは、PHEV用にチューニングされた2LのMIVECを搭載。4,500回転という低回転で最高出力87kw(118PS)、最大トルク186N・m(19.0kg-m)を発揮する。このエンジンとモーターの組み合わせで、複合燃費67km/Lを達成している。電池容量が多いこともあり、プリウスPHVの61km/Lを上回っている。車重約1800kgもの巨大なクルマが、67km/L走らせるなんて、まさに驚きだ。ちなみに、ガソリン2.4L 4WDのアウトランダーの燃費は14.4km/Lだ。

 

三菱アウトランダーPHEV走りのバランスも良いのもアウトランダーPHEVの特徴だ。大きく重いリチウムイオン電池をフロア下に搭載するので、重心高が低い。アウトランダーに対して、重心が45mmも低い。さらに、前後の重量配分が前55:後45と理想に近いものになった。こういったこともあり、安定感ある走りになっている。

 

三菱アウトランダーPHEV安全装備関連連では、三菱版ぶつからないクルマ、e-Assistを一部グレードに標準装備。衝突被害軽減ブレーキシステムなどが装備される。

 

 

<オススメは、Gナビパッケージ>
三菱アウトランダーPHEVアウトランダーPHEVのグレードは、EとGがあり、Gにはさらに3つのパッケージが用意される。Eは約332万円とプリウスPHVのGグレードより安くのだが、これは完全に価格訴求モデルなのでオススメはできない。そうなると、Gグレードの中から好みに合わせて各パッケージを選択することになる。素のGグレードも、少々装備が物足りないので、プレミアム、セーフティ、ナビというパッケージから選ぶのがベストだろう。e-Assistは、すべてのパッケージに装着されているので、後はナビを付けたナビパッケージにするか、さらにレザーシートなどを装備したプレミアムパッケージにするかという選択だ。ナビパッケージを選ぶと、電動のテールゲートも装備される。さらに、オススメのオプションとして、73,500円で用意される急速充電機能。自ら発電できるとはいえ、外部から給電できるのがPHEVの魅力。外出先などで急速充電器が利用できれば、それだけ無駄にガソリンを消費することはなくなる。

<三菱アウトランダーPHEV価格>
・E 3,324,000円
・G 3,569,000円
・G Safety Package 3,664,000円
・G Navi Package 3,978,000円
・G Premium Package 4,297,000円