1. 目次
  2. ■ クラウンの歴史

  3. ■ ハイブリッド車とガソリン車、選ぶならどっち?

  4. ■ おすすめはアスリートSとロイヤルサルーン

  5. ■ 必ずつけたいオプション

クラウンの歴史


2012年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ クラウン。初代トヨタ クラウンは、1955年に誕生。すでに、半世紀を超えた歴史あるモデルだ。今回のモデルで14代目となった。プラットフォームと呼ばれる基本骨格部分は、先々代モデルと共通。一般的に2モデルでプラットフォームも新設される。ほぼ国内専用車となるクラウンは、グローバルモデルに比べると生産台数はとても少ない。そのため、コストがかけられないという現実がある。ただし、その分、14代目クラウンはハイブリッド車の価格が大幅に下がるなどのもメリットもある。

アスリートとロイヤルの違いとは?

トヨタ クラウン  アスリートよりは、控え目なグリルをもつクラウン ロイヤル
そんなクラウンの選び方は、まずアスリートかロイヤルか、どちらかを選ぶことから始まる。
アスリートは、稲妻のようなグリルが特徴でいかにも強面系。
対するロイヤルは、アスリートよりは若干マイルドなフェイスとなっている。
どちらの顔が好きか、で選んでもいいだろう。

走りの違いは、乗り心地重視のロイヤルに対して、アスリートは少しカタメのサスペンションで、楽しい走りが楽しめるセッティングになっている。今回のクラウンから、ハイブリッド車がアスリートとロイヤルにそれぞれ用意された。その他のグレードもロイヤルとアスリートそれぞれに存在する。

トヨタ「クラウン」の各モデルを徹底比較!サイズは?値段は?何が違うの?

ハイブリッド車とガソリン車選ぶならどっち?


トヨタ クラウンハイブリッド 23.2km/Lというまるでコンパクトカーのような超低燃費を誇る2.5Lハイブリッドシステム。
今回のクラウンから、V6 3.5Lのハイブリッド車から、直4 2.5Lのハイブリッドに変更された。振動面で不利な直4だが、徹底的に騒音・振動は抑えられていて、言われなければ直4であることがわからないくらいの高い仕上がりだ。価格は130万円もダウンされ、410万円からとなり買い得感が高い。燃費は23.2km/Lとコンパクトカー並で、世界最高レベルの熱効率をもつ最新のハイブリッドシステムだ。

対して、ガソリンの2.5Lと3.5L車は選ぶ理由が無い。3.5L車は8速ATとなったが、燃費より走り好きに向くが、走りを本気で楽しみたいのなら違うクルマという選択がベスト。ガソリン車は、未だアイドリングストップ機能も装着されていない。そのため、燃費性能は平均以下。当然、初期の受注でも、顧客の約70%がハイブリッド車選択している。ガソリン車は、積極的に選ぶ理由が見当たらない。実際、トヨタでもハイブリッドだけでもいいのでは? という議論があったそうだ。

おすすめは、アスリートSとロイヤルサルーン


トヨタ クラウン ロイヤルのシート
グレードは、アスリートS 469万円、ロイヤルサルーン 469万円がおすすめ。エントリーグレードは、410万円からあるがオーディオレスだったり、パワーシートが無かったりなど、高級車としては少々装備が貧弱だからだ。



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必ずつけたいオプション


トヨタ クラウン アスリートのインパネ。エアコン類は、タッチパネルとなっている
おすすめオプションは、アドバンストパッケージで105,000円。衝突軽減のプリクラッシュセーフティシステムや、アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和するクリアランスソナー&バックソナー、インテリジェントクリアランスソナー、高速道路での長距離ドライブで便利なレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)が装着される。これだけの装備が、プラス105,000円なのだからリーズナブル。ちょっとしたミスで、バンパーを擦っただけで、修理代は10万円をオーバーすることを考えれば、装備しない理由はない。ただ、今時は軽自動車でも低速域での追突軽減ブレーキやアクセルの踏み間違え制御が装備されている時代。日本を代表する高級車クラウンなら、標準装備でもいいと思う。

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◇執筆者プロフィール◇
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。


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