メンテナンスメモvol.7 「最近、キーという音はしませんか?」  最近クルマを走らせていて、ブレーキを踏んだらキーと高い音が聞こえたことはありませんか?
それは、ブレーキパッドを交換する合図です。
クルマにおいてブレーキは“走る・曲がる・止まる”の3大機能のうちのひとつを担うもの。安全ドライブのためメンテナンスで一番気を使うところです。

ブレーキパッドが減ってきた時の合図は、キーと音がする他にも
・停車時に、サイドブレーキを引かないのに、Pのマークが点く
・メーター内のブレーキオイルの警告灯が点いた
などの時もあります。これは「ブレーキオイルを貯めておくタンクから、オイルがホースを伝わってブレーキパッドを押し付ける為に出て行っているよ、でも規定量に足りないほどしかオイルが残っていないよ=パッドが減っているよ!」という印。
大きな音でラジオを聞いていても、ちゃんとわかるようになっているのですねぇ。この印が出た時は、素早く整備工場に持って行きましょう。すぐです。

一昔前ですが、トラックで毎日長い時間走っているお客様がいらっしゃいました。ブレーキからキー音が出ていたのですが、「もう少し大丈夫でしょ」と走っていて、ブレーキパッドの残量がゼロになり、ブレーキパッドを押し付ける油圧ホースの穴の部分が見えておりました。ブレーキの残量ゼロですからもちろん踏んで止まることはありません。ブレーキパッドが押し付けられる側のブレーキディスクにも大きな傷がついています・・・。

幸い事故には至らなかったのですが、キー音に気がついていた時に整備を行っておけばブレーキパッドとブレーキオイルの交換で済んでいたであろうものが、えらい出費になってしまいました。

走行中、ブレーキからキーキーと音が出だしたら、すぐに整備工場へ Let's go!です。

<ちなみに写真のポルシェのセラミック・コンポジット・ブレーキを撮ったのも、むーさん>