メンテナンスメモvol.3「ワイパーの役割って?」 「ワイパーの仕事は、拭き取ることではなく、水を均一に拡げることです」というと、えぇ?と思われるかもしれませんが、雨の降っている時に、“拭き取って乾かす”ことはできませんよね。

自動車ガラスは撥水性ではなく、親水性、つまり水が滲むように出来ています。これは水によって視界を屈折させないようにするため。水が均一に薄い膜を張っていれば、光線は屈折しません。雨粒がガラスについていると、光の道を曲げる小さな鏡の球がびっしり敷き詰められているようなものなんです。
そこで、ワイパーで「つるーん」と調えます。スポンジケーキの上に生クリームを綺麗に平らにしたり、左官屋さんがコテでコンクリートを綺麗に平らにしたりするのと同じですね。

ワイパーゴムの替え時は、早くて半年に一度、少なくとも一年に一回。紫外線などの影響でゴム(ブレード)に弾力がなくなってくると、ガラスに押し付けられている分、たわまなくなります。ゴムが突っ張る→そのままワイパーアームが引っ張る→ゴムが欠ける、ちぎれる、となってしまいます。

間違ってもちぎれたままにしないで!ワイパーゴムを止めているところには金具が使われています。それがむき出しになって、ワイパーアームに引っぱられると・・・ぎゃー!です。ガラスに小学生のときに見たようなコンパスで書いた弧が出来てしまいます。

その昔「ワイパーのゴムも変えられ無い人は彼に出来ないわ」と言われたむーさんでした。できるってばよ!