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「もはやエコカーなくして、生き残ることはできない!」といった様相を呈していた今年の東京モーターショー。そんな未来への生き残りをかけた各社のエコカー技術をCORISM達人の国沢光宏と自動車ジャーナリストの御堀直嗣が独断で採点! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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現時点で必要かつ考えられる環境技術を全て網羅し、しかも実用が可能なレベルに到達させている。日本車の中で、というより世界の自動車メーカーの中でダントツのECO度と考えていいだろう。中でも得点高いのは、もはやリーチ棒を投げ込んだ状態になっているプラグインハイブリッドです。こいつが今後20年くらい自家用車の中核を担うパワーユニットになると思われるのだけれど、トヨタは年内にも先行発売(リースになる模様)を開始。3年すれば、現行プリウス+30万円くらいで買えるようになるハズ。 また、一般メディアでECOカーの象徴のように取り上げているEVについて言えば、トヨタのコンセプトカーを見て物足りなさを感じるかもしれない。おそらくトヨタとしちゃ「当面普及しない」と判断しているのだと考える。私もバッテリーを大量に搭載するEVは、当面厳しいと予想しておく。そんなことで満点の50点としました。 |
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御掘 50点 |
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「日産の心配」はEV(電気自動車)に傾倒し過ぎている点にある。もちろんバッテリー価格が下がってくればEVだって十分な将来性を持つ。されど「全てのクルマがEVになるか?」と聞かれると、明確に「No!」です。長い距離を走るクルマや、重量のあるクルマはEVに向かないからだ。 日産の会社規模になると、車種ラインナップの中に長い距離を自由に走れるハイブリッドも必要。聞けばプリウス級のハイブリッドの開発も開始したと言わる。もしフーガに搭載されているハイブリッドシステムを小型化したなら興味深い。世界一高い性能を持つバッテリーと組み合わせることによって優れたハイブリッド&プラグインハイブリッドが出来ることだろう。今回のモーターショーに小型のハイブリッド車を出していたなら50点を付けてもいいほど。日産はディーゼルエンジンの開発も続けていて、2011年くらいに、V6をラインナップするらしい。楽しみです。 |
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日産の注目は、来年発売される電気自動車リーフだ。先にスバルと三菱から市販化が行なわれたが、日産は当初の販売台数の規模が一桁大きい。また日本国内だけでなく、海外への販売も視野に入れた大プロジェクトとなっている。電気自動車が使い物になるかどうかという議論を飛び越え、使えるクルマにして行く意気込みは世界一だろう。そこに、カルロス・ゴーン社長直々の強い意思表示がある。また、ルノーとの提携を活かし、互いに補完し合いながら電気自動車普及を世界へ押し進める利点も出てくることだろう。つまり、数を見込めることで、価格を大きく引き下げる可能性を持つからだ。 より身近なクルマとしては、いよいよ日産独自の後輪駆動用ハイブリッド技術と、小型車向けに次世代CVTが公開され、ともに直近の市販車の燃費向上策となる。さらに小型車向けに、アイドリングストップなどより積極的な低燃費策も提案して欲しかった。 |
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ホンダの弱点は「次世代の主役となるプラグインハイブリッドを持たないこと」である。残念ながらインサイトのシステムじゃプラグインハイブリッドにならない。近い将来、必ずや主要パワーユニットのひとつになるクリーンディーゼルの開発を凍結してしまったのもマイナスポイントでしょう。 また、次世代ECOカー作りの大きな要素となる高性能バッテリーの調達にメドが付いておらず(GSユアサと共同開発中)。そんなこんなで、トヨタに次ぐECO技術を持っていると思われているホンダながら、実情を見ると案外厳しかったりして。本来なら25点くらいにしたいトコロながら、ホンダの面白さは「何とか帳尻を合わせれくる」点にある。実際、今回のモーターショーで新しいハイブリッドシステムを開発していることを公表した。おそらくプラグインハイブリッド化も視野に入れているハズ。ヒョウタン型の1輪車(U3-X)は見方によっちゃECO技術か? |
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ホンダの注目は、CR-Zコンセプトだ。年明け2月には発売されるという、運転を楽しむハイブリッドカーである。インサイトの成功により、ホンダのハイブリッドカーの基幹技術はひとつ確立した。これによって、ハイブリッドカーの車種拡大という次の段階へ駒が進められたことになる。また、スカイデッキという6人乗りマルチパーパスカーも展示された。ミニバン時代を築いたホンダらしく、ミニバンを愛用してきた人にとって待望のハイブリッドカーの登場だ。 それから、ホンダが力を注ぐ燃料電池車のFCXクラリティも出展されている。法人向けリースという状況を抜け出せてはいないが、ヨーロッパでの精力的な走行試験が進められ、アウトバーンでも高い評価を得ているという。しばらく遠ざかっていた電気自動車も、EV-Nとして出展された。こうして技術は示されたが、いつ商品として出回るのか? そこがホンダへの次なる期待だ。 |
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超現実的なECOカーである『e:S』(イース)が注目されている。e:Sを見て「ウチもこんなクルマを作らなければならないな」とウナったライバルメーカーの首脳陣も居た(直接聞きました)。e:Sの凄さは、30km/Lというハイブリッド車に匹敵する燃費もさることながら、生産する時に排出する二酸化炭素の量まで少ないこと。簡単な構造持つ軽いクルマは、それだけでECOな存在なのだ。しかも価格も大幅に引き下げるという。 もし燃費良い軽自動車が60万円程度で出てくれば、大売れするに違いない。結果的に現在より25%以上二酸化炭素の排出量を削減可能。また、e:Sと併せて発表された2気筒エンジンも素晴らしい! 省資源を考えれば3気筒より2気筒が有利ですから。20点のマイナスは「電気とのコラボが無い」こと。これで簡易型ハイブリッドや、簡易型プラグインハイブリッドの提案あれば、文句なしの50点でしょう |
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御掘 40点 |
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コンパクトカーが主役のスズキは、基本的にECOなメーカーである。現行のモデルラインナップの燃費を向上させるだけで十分かもしれない。そんな中、スイフトのプラグインハイブリッド車を出展してきた。このクルマ、少量のバッテリーを搭載するEV(電気自動車)だと考えて頂ければよかろう。今後数年先まで高値が続きそうなバッテリーながら、少量の使用なら何とか使えるし、そもそも重いバッテリーを大量に搭載する純粋なEVなんてナンセンス。 20〜30kmのEV走行可能距離を確保しておき、それ以上の距離を移動する時はエンジンで発電機を稼働。充電しながら走ればよろしい。トヨタのプラグインハイブリッドと同等の価格設定に抑えられれば商品力だって高いと思う。プラグインハイブリッドの他、ダイハツ『e:S』(イース)のような軽量で燃費の良い軽自動車など開発すれば文句無し。今回のモーターショーの裏番長的な存在に期待したい。 |
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御掘 30点 |
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世界初の量販EV(電気自動車)『i-MiEV』で次世代カーの覇権を握ろうとしている三菱自動車ながら、バッテリーのコストダウンは日産に遅れをとってしまっている。というか、バッテリーしか搭載していない純粋なEVが普及するの、まだまだ先になるんじゃなかろうか。 プラグインハイブリッドも出展してきたけれど、フリーランダー級のボディサイズを持つ。どうやら「三菱自動車はSUVを得意とするメーカーである」という古い考え方から抜け出せないようなのだ。ECOの時代を考えると、こんな大きいボディなど不要。プリウス級のボディサイズを持つ三菱自動車式のプラグインハイブリッドが出てきたら、イッキに評価は10点くらい上がったのに。また、既存のエンジンで燃費を改善しようというコンセプトも無し。スズキやダイハツのような、安価で軽い軽自動車を三菱自動車も提案すべきでしょう。日産と同じくEVに期待しすぎているのは、いかがなものだろうか。 |
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御掘 35点 |
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車体の軽量化+省燃費エンジンの組み合わせて30km/Lを狙うというコンセプトは悪くない。けれどコストアップ無しで軽量化するの、相当難しいと思う。省燃費エンジンも果たして効果あるだろうか? マツダは「従来のエンジンより15%燃費良い」と言っているけれど、あくまで燃費イマイチと評価されているマツダのエンジンと比べたもの。ホンダやトヨタの省燃費エンジンと勝負させたら大差ないと考える。 燃費を決定的に改善させようとするなら、やはり電気とコラボした次世代パワーユニットが必要になってくるんじゃなかろうか? そんなこんなで本来なら0点としたいトコロながら、凄いエンジンを出展してました。3リッターのガソリンエンジンと同等のパワーと価格設定を目標にした2.2リッターの次世代ディーゼル(ガソリンエンジンと全く同じ排気ガスのクリーン度を持つ)であります。こいつが出てくればミニバン用も燃費良くなる。 |
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御掘 40点 |
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いろんな技術に手を出しているのだけれど、どれも中途半端になってしまっているような気がする。例えばEV(電気自動車)。三菱自動車と同時期にEVの市販を行なったけれど、搭載するバッテリーについて今だ定まっておらず。独自開発していたバッテリーは日産に取り戻されてしまったし(元々日産がNECと開発していたものをスバルが引き継いだ)、トヨタ系のバッテリーも現時点で供給が決まっていない模様。このままだと価格競争力を持てないままだ。 ハイブリッドは縦置きの水平対向エンジン用を独自開発するという。これまた大量生産でコストダウンするの、なかなか難しいかもしれない。技術レベルに関しちゃ全く問題ならスバルながら、安く売るという大きなハードルを残す。もう少し現実的な路線を選択したなら、全て可能性出てくると思う。現時点では厳しいと考えたい。やはりコンパクトクラスのプラグインハイブリッドと、低価格車が必要。 |
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スバルの注目は、ハイブリッド ツアラー コンセプトだ。2リッターの水平対向ターボエンジンにチェーン式CVTのリニアトロニックを組み合わせているところは、まだ市販車にない取り合わせだ。これに、フロントには発電/駆動用モーター、リヤに駆動用モーターを搭載することで、ハイブリッドの4輪駆動としている。また電気自動車のプラグインステラに使われているリチウムイオン電池を採用する。 モーターとターボチャージャーを併用することが本当にいいのか? こうしたシステム構成はまだコンセプトカーの域を出ていないように見える。一方で、水平対向エンジンを活かすなら、スバルはやはり独自のハイブリッドシステムを持たなければならないだろう。 プラグインステラの性能は非常に素晴らしいが、軽自動車からの撤退が、軽電気自動車の行方を不透明にしている。スバルは、次のモーターショーへ向けた2年が勝負どころだ。 |
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【随時更新!】東京モーターショー 2009 総力特集!
【特集】 written by
CORISM編集部 (2009.11.16)
クルマを愛する全ての人に向けた2年に1度の祭典、「東京モーターショー」が今年も千葉県千葉市の幕張メッセで開催される。期間は10月23日(一般公開日は10月24日)から11月4日までだ。出展はほぼ日本企業のみという異例の事態となった「東京モーターショー」だが、今回もCORISMでは総力をあげて特集する! >> 記事全文を読む |
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【中古車 トヨタ2代目プリウス対 新型プリウス 徹底評価】ザ・対決 比較試乗
【特集】 written by
CORISM編集部 (2009.09.09)
すでに大量のバックオーダーを抱えている新型トヨタ プリウス。納車がすでに9ヶ月後となり、欲しくても手に入らない状況だ。こうなると、それほど差がないのであれば2代目プリウスを中古車で、すぐに手に入れるのも賢い選択のひとつ。新旧プリウス対決の軍配はどちらに上がるか!? >> 記事全文を読む |
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【トヨタ プリウス 対 ホンダ インサイト 徹底評価】ザ・対決 比較試乗
【特集】 written by
CORISM編集部 (2009.07.07)
驚きのロープライスで発表したホンダ インサイトに対し、トヨタ プリウスも戦略的価格で真っ向勝負を挑んできた。何かと比較される2台のハイブリッドカーだが、燃費だけでなく使い勝手などトータルでの評価はどちらに軍配があがる!? >> 記事全文を読む |
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【レクサス HS250h 対 フォルクスワーゲン ジェッタ 徹底評価】ザ・対決 比較試乗
【特集】 written by
CORISM編集部 (2009.10.28)
低燃費とプレミアムを融合させたレクサス初のハイブリッド専用車HS250hが登場した。低燃費といえばフォルクスワーゲンもTSIエンジンを展開している。今回はそんなHS250hとジェッタを比較試乗した。 >> 記事全文を読む |
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スイフトのカタログ情報

- 現行モデル
- 令和5年12月(2023年12月)〜現在
- 新車時価格
- 172.7万円〜233.2万円
スイフトの在庫が現在70件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。