「レクサス HS250h」兄弟車の新型上級ハイブリッドセダン『彩(SAI)』が「トヨタ」からも登場
「トヨタ プリウス」や「ホンダ インサイト」など、エコカー減税のおかげもあり、なにかと話題のハイブリッドカー。そんなエコカー市場にトヨタが新たに登場させるのが、この新型上級ハイブリッドセダンの「トヨタ SAI(サイ:彩)」だ。11月にもデビューが予定されているSAIの詳細情報を手に入れたので、詳しく解説しよう。
トヨタ SAIのボディサイズはプリウスよりもひとまわり大きく、エンジンは2.4リッターの直4を搭載。これにトヨタ自慢のハイブリッドシステム(THS II)を組み合わせている。気になる10・15モード燃費は23.0km/Lと、先日発売されたレクサス初のハイブリッド専用車であるHS250hと共通だ。
このスペックからも分かるとおり、新型トヨタ SAIのパワートレーンやプラットフォームは「レクサス HS250h」と共通で、兄弟車ともいえる存在。ボディサイズはサイの方がひとまわり小さいが、これは前後バンパーの形状に違いによるものだ。フロントまわりのデザインは、どことなくプリウスを思わせるヘッドライトなど、HS250hとはだいぶ印象が異なる。またリヤコンビランプもHSの横長形状に対し、SAI(サイ)は正方形に近い形をしている。さらに細かい部分ではリヤドアのガラスの形状も微妙に異なるなど、全体的にシンプルで控えめな雰囲気だ。
補助金狙いなら要予約! 11月登場で気になる価格は330万円程度か!?
新型トヨタ SAI(サイ)のパワートレーンは、すでに書いたとおり、レクサス HSと共通だ。燃費も23.0km/Lと、まったく変わらない。だが、サイの方が車重が約70kgも軽いので実用燃費は若干良くなるはずだ。
気になる走りはというと、モーターのアシストもあり十分力強いもの。タイヤはHSにはない16インチ仕様も用意され、乗り心地も良く静かな走りが味わえる。
SAI(サイ)のインテリアは基本デザインこそHSと共通だが、メーターやエアコン吹き出し口の形状が異なる。インパネ中央にはリモートタッチを思わせるスイッチが設けられているが、若干形状が変更されているようだ。またシートも形状は同じように見えるが、表皮はファブリックが標準で、オプションの本革シートもHSには用意されるセミアリニン仕様は設定されないようだ。上質さはあるものの、豪華さはHSの方が上だ。
安全装備に関しては、横滑り防止装置のS-VSCやエアバッグは全車に標準装備。プリクラッシュセーフティこそ上級グレードにしか装備されないが、満足できる安全性を備えている。
気になるSAIの価格だが、レクサス HSよりも50〜60万円程度安い価格帯になりそうだ。つまりベースグレードのSで、プリウスのGツーリングセレクション レザーパッケージ(327.0万円)よりやや高い330〜340万円程度のようだ。SAIのデビューは、今のところ11月の予定。すでに多くのバックオーダーを抱えているレクサス HSやプリウスよりも早い納車が可能だろうから、気になる人は早めに予約を入れておいた方がいいだろう。