メルセデスベンツの対極としての選択肢
ランドローバー レンジローバー 2000年式「858,900円」
※下記は6月29日現在のガリバー ネット割対象 中古車の在庫で、既に販売が終了している場合があることをご了承ください・・
「大きいことはいいことだ」
クルマの存在意義、それはやはり、人間がもともと持ち合わせる自己顕示欲と深く結びついているのではないか。街で、散々エコだと騒がれている一方で、減るどころか増えているようにすら感じられる大型RV車をみているとそう思わずには居られません。私個人的には、こういった消費行動には好感を持っています。ともすると、そもそもの「自動車を使う」こと自体が当然に及ばす環境負荷自体にもふたをするかのような、(筆者にはこう思われてならないのです)浅薄な環境意識を自動車の選択で持ち込まれるよりは、今ある中古車、以前すでに製造されている「ちょっといい道具感」のある名車と共に暮らし、その中で少しでも自分にできることをする、あるいは漫然と行動しないことのほうが、よほどエコロジーなのではないかそう思うのです。端的にいえば「毎日ちょっとそこまで買い物に行くのにしか使わないから、ハイブリッドカーに買い替える」よりは、そもそも「そこまで買い物に行くくらいではクルマは使わない」生活を心がけたいものである、ということであります。
先日、もう亡くなられた作曲家山本直純が森永のチョコレートのためにつくったCMソングをテレビで流していました。「大きいことはいいことだ♪」とみんなで合唱しています。むしろこんな、素直に、正直に、シンプルに、高らかに歌い上げられることの喜び。ちょっと20世紀的かもしれませんが、この珍しくも小ざっぱりしたレンジローバーには、素直なこんな世界観を感じずにはいられないのです。
「ギラギラ」は性にあいません
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今回ご紹介するレンジローバーは、2000年式の最もシンプルなグレード4.0“S”です。当時3グレードで展開されていたレンジローバーで、大きなエンジンにレザーシート、サンルーフが標準で用意された4.6HSE、今回ご紹介する4.0Sと同じエンジンで、サンルーフ以外はHSEに準じた装備を持った4.0SE、遅れて追加設定されたレザーシートを持たないこの4.0Sという構成でした。サンルーフはオプションでチョイスできませんでした。台数的には上級2グレードが多かったのではないでしょうか。日本では「英国車=レザーシート」という暗黙の公式が半ば常識化されていました。当時最上級4.6HSEでも現行のレンジローバーヴォーグスーパーチャージドの半額以下であったこの車は、英国車入門にうってつけとあってか相当数が登録されました。ベンツ・ボルボのワゴンが一般化し、BMWも5シリーズのツーリングが大変人気の出てきたころ、同じくらいの価格帯で英国王室御用達ブランドの、洒落た4WDは、「あの人とは違う」ものを探し求める層にうってつけの選択肢だったのでしょう。
そういうこの車のポジションからすると、この4.0Sは価格で「単なるエントリーモデル」と評価を下すのはいささか早計ではなかろうか、と思うのであります。なぜならエントリーにしてはある意味この車のアイコンとして欠くべからざる芳しい英国車の証「レザーシート」がないのです。(もっともイギリスが世界に発信した功績の一つ産業革命は毛織物に始まったほどで、この柔らかな毛足のシート表皮ももちろん英国車の材質として「亜流」では決してないのですが。)おそらくは、この4.0Sこそが、一番ベテラン輸入車ユーザー向きだったのではと思わずにはいられません。
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そしてこの個体に関しても、これまでのオーナーのこだわりが見て取れます。実はこのモデル先ほどのグレード構成でそれぞれ装着タイヤが異なるのです。本来4.0Sにはこの写真よりもっと細いタイヤが装着されていました。写真のホイールは当時4.6HSE用に標準装着で用意されていたものです。高速クルージングにはこちらの方が安定するでしょう。そしてカラードバンパー+フォグランプは標準装備ではありません。見た目は、オリジナルのものよりもだいぶ精悍になっています。この品のいいドレスアップで、道具としてとても好感のもてる一台です。
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キャンピングトレーラーを引いて
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さて、このレンジローバー、外装色もなかなか渋いではありませんか。英国車にはグリーンも大変よく似合います。ちょっと調べてみたのですが、グリーン系で10色程度存在するようです。もちろん、好みをオーダーすれば、いくらでも可能なのでしょうが、いずれもなかなか「なるほど」と思ってしまう色ばかり。この車に塗られているのは、「ウッドコートグリーン」ではないでしょうか。中がグレーではなくブラウン系の内装色なのがなかなか好ましい雰囲気を出しています。
こんな素敵なレンジローバーで、森がはぐくむ日本の夏を体感してみませんか。この車でキャンピングトレーラーでゆっくりと旅をする。ゆっくり座って日本を楽しむ。上下二分割のトランクゲートを出して腰をかける。お茶でも一服…。この車を眺めていると、とにかくどこか旅に出たくなる。こんな車、いまなかなかないのではないでしょうか。
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レンジローバーのカタログ情報
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- 現行モデル
- 令和3年11月(2021年11月)〜現在
- 新車時価格
- 1687.0万円〜3675.0万円
レンジローバーの在庫が現在3件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。