ライター紹介

自動車評論家

国沢 光宏 氏

歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど、多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなくWRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。

ワックスがけは嫌いだけど、愛車はキレイに保ちたい!?
 今まで乗っていた2代目プリウス同様に、新型プリウスにもガラスコートというボディコーティングを施工した達人 国沢 光宏。さて、その効果は!? 国沢 光宏の新型プリウス自腹購入日記、第四弾は国沢流愛車お手入れのススメ。

梅雨真っ只中の東京で、屋外駐車20日間!

2回目の洗車を行った。20日間も青空駐車していただけあり、いい感じに汚れている。加えて東京の大気は汚染物質だらけ。水アカ風の汚れまで付いちゃっている。しかし! ホースで水を掛けると、汚れが「黒い水玉」になって落ちて行く。水アカのような汚れのブブンは(写真参照)タオルで拭うとあっと言う間にビッカビカ!
 洗剤もワックスも不要。最近流行の吸水ウエス使い水分をふきとり、10分で新車のような輝きを取り戻してしまいました。やっぱり最新タイプのガラスコートは凄いや、と感心しきり。多少の出費は覚悟しなくちゃならないが(新車なら6〜10万円というイメージ)、一昔前の『ポリマー加工』と比べ圧倒的に長い期間持つ。

水洗い前

水洗い後

せっかく投資をするのなら、評判の磨き屋サンに頼むべし!

今まで乗っていた2代目プリウスの場合、納車直後の2003年10月に施行。都合、3年くらい屋根付きの駐車スペースに止めていたこともあり、6年後の現在もウソ偽り誇張無く新車のようなコンディションをキープ。水洗いだけでワックス掛けしたようなツヤが出てくる(ガンコな油系の汚れは薄い洗剤を使えばOK)。
 日本の磨き屋さんじゃ間違いなくベスト5に入る『ポリッシュファクトリー』(どうやって順位を付けたらいいか難しいのでこういう表現になります)の及川さんに聞いてみたら「屋外駐車で3〜5年。屋内なら10年くらい効果が持続すると考えて頂ければいいと思います」。施行料金は磨き屋さんによっても異なるけれど、新車なら7〜10万円。
 ちなみに半日で仕上がるという磨き屋さんもいるようだけれど、キチンと施行しようとすれば、そんな時間じゃ絶対不可能。ポリッシュファクトリーに頼むと塗装コンディション良い新車ですら早くて3日。数年乗ったクルマだと1週間掛かることだってある。安くない投資をするのだから、評判良い磨き屋さんに頼むべき。

鉄粉除去などの丁寧な下地作り後、マスキングをしてコーティングをスタート

蛍光灯の光のもと、ボディのラインに沿って丁寧にコーティングしてゆく

【ポリッシュファクトリーのガラスコート】 仕上がり

クルマのデザインをも引き立てるスゴ技コーティング、その工程とは

参考までに手順を書いておくと、まず塗装の膜厚など計って全体のコンディションを判定。続いて鉄分の除去(新車でも付着しているそうな)。その後、メッキ部分ゴム類、ガラス類などにマスキングし、納得の行く艶が出るまで磨く。及川さんの行程を見ていると、新車も磨きだけで1〜2日掛けてます。この時点で終了でいいと思うほど。
 そしてガラスコートを行う。やはり単に塗布するだけでなく、ボディの面構成やプレスラインなどを活かすようにするというから驚く。磨きとガラスコートでクルマのデザインの良さを一段と引き出せるそうな。同時に窓ガラスの撥水加工や、アルミホイールの防汚処理なども。
 仕上がりは「お見事でございます!」と言うしかありません。引き取り予定の日が雨だったら、皆さん「天気の良い日まで預かってくれますか?」。ナニを隠そう私も1日待ってもらいました。10万円の購入補助金をガラスコートに投入するのも悪くないと思う。ワックス掛け嫌いだが、キレイなクルマに乗りたいという人にすすめておく。