新グリーン税制開始! 新車はもちろん中古車も対象に!!

新グリーン税制が開始! なんと中古車も対象になる!!

 クルマは欲しいけれど、ガソリン代や維持費が高くて……という人に朗報。4月1日から新たなグリーン税制が始まり、自動車取得税や重量税の減免や免税措置が始まるのだ。
 これは平成21年度税制改正による特例措置で、対象となるのは環境負荷の少ない電気自動車やハイブリッド車、そして低燃費かつ低排出ガス認定自動車などだ。これらのクルマを購入するときにかかる自動車取得税や重量税が免税または減免されるので、実質的な値引きといってもいい。
 さらに注目なのは新車だけでなく中古車も対象になるという。これから新車や中古車の購入を考えている人にはうれしい限りだ。対象になるクルマは下の表を見てもらうとして、その内容とはどんなものなのか? 詳しく紹介しよう。

新グリーン税制対象車
1:電気自動車(燃料電池車含む)
2:天然ガス自動車
A)車両総重量3.5t以下…低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定75%低減レベル(☆☆☆☆)を受けている自動車 B)車両総重量3.5t超……低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定NOx10%低減レベル(重量車☆(NOx))を受けている自動車
3:プラグインハイブリッド自動車
4:ディーゼル自動車
A)車両総重量3.5t以下…平成21年自動車排出ガス規制に適合している自動車(クリーンディーゼル乗用車) B)車両総重量3.5t超…a)平成21年度自動車排出ガス規制に適合しているもので、かつ重量車燃費基準を達成している自動車 b)低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定NOx又はPM10%低減レベル(重量車☆(NOx又はPM))を受けているもので、かつ重量車燃費基準を達成している自動車
5:ハイブリッド自動車
A)車両総重量3.5t以下…低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定75%低減レベル(☆☆☆☆)を受けているもので、かつ燃費基準を+25%以上達成している自動車 B)車両総重量3.5t超……低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定NOx又はPM10%低減レベル(重量車☆(NOx又はPM))を受けているもので、かつ重量車燃費基準を達成している自動車
6:低燃費かつ低排出ガス認定自動車
a)低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定75%低減レベル(☆☆☆☆)を受けているもので、かつ燃費基準を+25%以上達成している自動車 b)低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定75%低減レベル(☆☆☆☆)を受けているもので、かつ燃費基準を+20%以上達成している自動車 c)低排出ガス車認定制度(平成17年基準値)により低排出ガス車認定75%低減レベル(☆☆☆☆)を受けているもので、かつ燃費基準を+15%以上達成している自動車
※ 燃費基準・・・ガソリン自動車・LPG自動車:平成22年度、ディーゼル自動車:平成17年度
※ 重量車燃費基準・・・平成27年度
ホンダ インサイト
ホンダ インサイトやトヨタのプリウスなどのハイブリッドカーは、もちろん対象となる。燃費がとてもいいので軽減率も大きい。
トヨタ パッソ セッテ
ハイブリッドカーだけでなく、コンパクトカーやミニバンなど、幅広い車種で今回のグリーン税制の恩恵を受けることができる。
日産 エクストレイル ディーゼル
エクストレイルのディーゼル仕様など、ガソリン車だけでなくエコなディーゼル車でも対象になる場合があるのだ。

同じ車種でもグレードやオプションの有無で対象とならない場合も

 新グリーン税制の対象になるのは上の表にもあるとおり環境負荷の少ない、いわゆるエコカー呼ばれるもの。一般ユーザーにとって関係があるのは、4番のディーゼル車や5番のハイブリッドカー、そして6番の低燃費かつ低排出ガス認定自動車あたりだろう。
 具体的にはトヨタ プリウスやホンダ インサイト、そして排ガス基準が4つ星で燃費基準が+15%以上のクルマなどだ。ハイブリッドの2台はいいとして、6番に該当するクルマはいろいろと注意が必要になってくる。それというのも燃費基準の達成度合いによって減税率が異なってくるからだ。燃費基準は車重によって決められており、同じ車種(グレード)でもオプションの有無によって達成度合いが変わってしまうのだ。
 たとえばトヨタ アルファード/ヴェルファイアの3.5リッター車では車両重量2010kg以下では燃費基準は+5%なので、減免措置は受けられない。だが2020kg以上になると+15%となり、対象となる。つまりアルファード/ヴェルファイアの3.5リッター車の購入を考えているなら元々2020kg以上のグレードを選ぶか、ナビやサンルーフなどのオプションを付けて2020kg以上にならないと減免が受けられないのだ。
 ただ余計なオプションを付けて出費が増えるぐらいなら減免が受けられなくてもいいと思うかもしれないが、車種やオプションの金額などによっては、そちらの方が総支払額が少なくなるケースも多いので、そのあたりは営業マンに聞いた方がいいだろう。
 こういったケースは新車だけでなく中古車の購入時にも関わってくる。単に車体価格だけではなく、総支払額をきちんと確認するべきだ。またこれらの取得税や重量税の軽減措置は、新車の登録時に軽減措置を受けていないなら、初回の車検時に適用されるので、すでに持っているクルマや中古車でも対象になる場合もあるのだ。ただし福祉仕様車や持ち込み登録のクルマ(日産のライダーシリーズなど)は、対象外となるので注意が必要だ。

減免内容
1:電気自動車(燃料電池自動車を含む)
重量税:免税/取得税:新車(免税)/中古車(2.7%軽減)
天然ガス自動車/A車両総重量3.5t以下:☆☆☆☆B 車両総重量3.5t超:重量車☆(NOx)
重量税:免税/取得税:新車(免税)/中古車(2.7%軽減)
3:プラグインハイブリッド自動車
重量税:免税/取得税:新車(免税)/中古車(2.4%軽減)
4:ディーゼル自動車 A 車両総重量3.5t以下1.0%軽減  *H21排ガス規制適合(クリーンディーゼル乗用車)
重量税:免税/取得税:新車(免税)/中古車(1%軽減(H21年10月1日から0.5%軽減)
4:ディーゼル自動車 B 車両総重量3.5t超a) H21排ガス規制適合かつ重量車燃費基準達成
重量税:75%軽減/取得税:新車(75%軽減)/中古車(3.5t〜12t:2.0%軽減*12t超:2.0%軽減*(H21年10月1日から1.0%軽減))
4:ディーゼル自動車 B 車両総重量3.5t超b) 重量車☆(NOx又はPM)かつ重量車燃費基準達成
重量税:50%軽減/取得税:新車(50%軽減)/中古車(軽減措置なし)
5:ハイブリッド自動車A 車両総重量3.5t以下:☆☆☆☆かつ燃費基準+25%(これ以外でも6b)、c)に該当する場合があります)
重量税:免税/取得税:新車(免税)/中古車(乗用車などは1.6%軽減、バス・トラックは2.7%軽減)
5:ハイブリッド自動車B 車両総重量3.5t超重量車☆(NOx又はPM)かつ重量車燃費基準達成
重量税:免税/取得税:新車(免税)/中古車(乗用車などは1.6%軽減、バス・トラックは2.7%軽減)
6:低燃費かつ低排出ガス認定自動車a) ☆☆☆☆かつ燃費基準+25%
重量税:75%軽減/取得税:新車(75%軽減)/中古車(30万円控除※)
6:低燃費かつ低排出ガス認定自動車b) ☆☆☆☆かつ燃費基準+20%
重量税:50%軽減/取得税:新車(50%軽減)/中古車(15万円控除※)
6:低燃費かつ低排出ガス認定自動車b) ☆☆☆☆かつ燃費基準+15%
重量税:50%軽減/取得税:新車(50%軽減)/中古車(15万円控除※)
自動車重量税は税額の減免
自動車取得税は非課税又は税率の軽減
(中古車欄の軽減率は、自家用5%、軽・営業用3%に対する軽減率/中古車欄の控除額は、取得価額からの控除額)
自動車取得税の軽減対象車のうち*の中古車は平成22年3月31日までの措置
適用期間
自動車重量
平成21年4月1日から平成24年4月30日まで※この期間内に、新規検査・継続検査・臨時検査・構造等変更検査・予備検査のいずれかの検査による自動車検査証の交付又は返付を最初に受ける場合に適用
自動車取得税
平成21年4月1日から平成24年3月31日まで※平成21年4月1日登録・届出分より適用

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