ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

RONUND2 達人によるコダワリ評価

評価するのはこの達人たち

松下 宏
職業:自動車評論家
小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。

片岡英明
職業:モータージャーナリスト
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。

国沢光宏
職業:自動車評論家
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。

走り Driving

マツダ ビアンテ

松下 宏 マツダらしい走りの味付けがなされていて、ミニバンらしからぬスポーティな乗り味を示す。2リッターの動力性能は平凡だが、2.3リッターはそこそこパワフルな印象がある。【8点】
片岡 英明 車重は1640kgもあるが、それなりに軽快な加速を見せる。瞬発力が鋭く、平坦路なら上級の23Sと加速フィールに大きな差はない。ロールを許すもののフットワークに安定感がある。【8点】
国沢光宏 売れ筋の2リッターグレードで車重1640kg。2リッタークラスのライバルより100kg程度重い。ハンドリングはキッチリ仕上がっているものの、動力性能やや不満。【7点】
SUBTOTAL 【23点】

ホンダ ステップワゴン

松下 宏 スパーダはけっこう引き締まった感じの走りを示し、それなりのスポーティさを備えている。2.4リッターエンジンはパワーは大したことがないが、トルク性能に優れている。【8点】
片岡 英明 2リッターエンジンは軽快なパワーフィールで、高回転域の伸びも鋭い。ビアンテを凌ぐほど力強い加速感だ。ハンドリングと乗り心地の妥協点が高く、スポーティ度は一歩上を行く。【9点】
国沢光宏 今やすっかり旧式の4速AT仕様ながら、軽い車重と低回転域からキチンとトルクを出すエンジンに助けられ、不満なく走る。ハンドリングもミニバンと思えないほどシャープ。【8点】
SUBTOTAL 【25点】

スタイル(デザイン) Style(Design)

マツダ ビアンテ

松下 宏 ほかのどのクルマにも似ていない点は高く評価できるが、ファミリーユーザー向けのミニバンにしては顔つきがアグレッシブに過ぎる印象。どれだけ受け入れられるか。【8点】
片岡 英明 どのミニバンとも似ていない個性的なデザインだが、ちょっとクセがある。ボディカラーにも目を引く色を設定。外観だけでなくインテリアも独特の雰囲気だ。メーターは見やすい。【8点】
国沢光宏 よく頑張ったとは思うけれど、ミニバンとしてはボンネットが長過ぎか? プレマシーをベースとしているから仕方ないのだろう。横から見たときのバランスがイマイチ。【7点】
SUBTOTAL 【23点】

ホンダ ステップワゴン

松下 宏 リヤに向かって跳ね上げられたボディサイドのキャラクターラインが印象的ながら、全体的なデザインは普通のミニバンといった印象。スパーダももう少し差別化したいところだ。【7点】
片岡 英明 スポーティ感の強いデザインで、斜めのキャラクターラインがサイドビューを引き締めている。広がり感のあるインパネは大胆なデザインだが、文字が大きく判読性は文句なし。【8点】
国沢光宏 これといった特徴のないスタイルで無難にまとまっている。まぁ「ホンダ顔」です。スパーダを選ぶとマッチョ風。個人的にはベースモデルの知的な雰囲気を好む。【7点】
SUBTOTAL 【22点】

パッケージング Packaging

マツダ ビアンテ

松下 宏 基本プラットホームが大きめなため全幅が拡大された3ナンバー車となった。大きい分だけ広いのは当然のことで、パッケージングがとくに際立っているわけではない。【7点】
片岡 英明 「リビングモード」なら足元は広いが、他のモードなら平凡な広さだ。横方向の余裕はライバルを凌ぐ。セカンドシートは座面が低く、背もたれも短めなのが惜しい。横スライドは便利。【8点】
国沢 光宏 前述の通り、ベースとなったプレマシーのフロアをそのまま使っているため、フロアだけでなく、着座位置も低い。そんなことから、妙に頭上空間だけ広くなってしまった。【7点】
SUBTOTAL 【22点】

ホンダ ステップワゴン

松下 宏 ホンダならではの低床プラットホームの採用で、ボディサイズの割には広さを感じさせる室内空間が作られている。パッケージングの合理性ではビアンテを上回っている。【8点】
片岡 英明 セカンドシートに気持ちよく座れるキャプテンシート仕様が登場した。リラックスでき、おすすめ。ステップが低く乗降性も良好だ。サードシートは広さに関して物足りなさが残る。【8点】
国沢 光宏 広い室内スペースを望むならば、ノア/ヴォクシーやセレナを選びたい(ビアンテも広くありません)。とくに3列目シートの居住性が物足りず。2列+αくらいのイメージでどうぞ!【7点】
SUBTOTAL 【23点】

使い勝手 Usability

マツダ ビアンテ

松下 宏 ボディが大きめなわりには最小回転半径も抑えられている。リヤシートのロングスライドは前後のどちらかでしか固定できないために、使い勝手はもうひとつという印象だ。【7点】
片岡 英明 チップアップ&スライド式のサードシートは簡単に荷室スペースを拡大できるが、荷室の広さはそれなりにとどまる。乗降性も良好だ。運転席まわりの収納スペースももう少しほしい。【8点】
国沢 光宏 このクラスのライバルは基本的に5ナンバーサイズ。ビアンテのみ全幅が1770mmもある。女性ドライバーだとややストレスを感じてしまう車幅かもしれません。【7点】
SUBTOTAL 【22点】

ホンダ ステップワゴン

松下 宏 5ナンバーミニバンとしては平均レベルの使い勝手である。小回り性能ではクラスでも優位に立つし、シートアレンジや収納スペースなどの面でもよくまとめられている。【8点】
片岡 英明 フロアが低く抑えられ、乗り降りしやすい。セカンドシートはワンアクションでチップアップでき、いざというときにはたためる。サードシートの跳ね上げ作業には力が必要だ。【8点】
国沢 光宏 車幅だけでなく全長もビアンテより75mm短い。ハンドル握るとひと回りコンパクトなイメージ。ちなみに室内スペースはいい勝負である。最小回転半径もほぼ同じとなる。【8点】
SUBTOTAL 【24点】

お買い得感 Buyers

マツダ ビアンテ

松下 宏 本体価格ベースではさほど高くはない印象ながら、実際に購入するにはパッケージオプションの装着が必要で、結果的には本体価格にかなりの金額をプラスしないといけない。【7点】
片岡 英明 廉価グレードの20CSはスライドドアが手動式なのが残念だ。が、それなりに装備は付いている。納得の価格設定だ。上級の20Sは最新モデルとしては装備に物足りなさを感じる。【8点】
国沢 光宏 最廉価グレードで219.9万円。「20S」は240万円(ナビはオプション)。現時点だと値引きも少なくて、ステップワゴンよりも20〜30万円程度割高です。【6点】
SUBTOTAL 【21点】

ホンダ ステップワゴン

松下 宏 基本がオーディオレスの仕様であるなど、オプション装着を前提としたラインナップとされている。本体価格にプラスする金額が大きいのはビアンテと同様である。【7点】
片岡 英明 2リッターモデルはベースグレードからお買い得で、安全装備も充実している。とくに販売の主力のFFはお得感が高い。スパーダはフットワークがよく、ミニバン派以外にもオススメ。【9点】
国沢 光宏 ベースグレードである「B」はほぼフル装備で200.55万円。ナビまで標準の「G・L」が240.45万円。値引きも30万円以上期待できるのでお買い得感、大!【8点】
SUBTOTAL 【24点】