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マツダ ビアンテ |
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トヨタ ノア |
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Mクラス&トールスタイルミニバン編 |
マツダ久々のMクラス&トールスタイルミニバンということもあり、登場以来好調な販売を見せているビアンテ。見た目は好き嫌いが分れそうな気もするが、個性を演出という点ではあのデザインは強烈だ。室内も開放感あふれ、全席で余裕のスペースを確保し、デザインだけでないことをアピールする。一方、今回登場させたのは、クラス王者のトヨタ ノア。走りや実用性などもじっくりと煮詰められ、高い人気を誇りつつも、登場からしばらく経っているのも事実。最新のビアンテが後発の強みを活かしてどこまで肉薄できるか? また気になる価格は、ビアンテのほうが高い。もちろんこの点もしっかりと押え、バイヤーズについても本音でジャッジ!
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マツダ ビアンテ
クラストップレベルの室内空間と
マツダらしい個性的なデザイン
ボンゴ・フレンディの実質的な後継である、ビアンテが登場した。まず目を奪われるのが押し出しの強い個性的なデザイン。ライト上部からのラインがサイドウインドの下端を貫き、フェンダーにガーニッシュが設置されるなど、今までにない凝った手法も採用。セレナやステップワゴンなど、ライバルに対しても独自性を演出するのに成功している。クリーンを意識したというインテリアは、グラスエリアが広く取られ、シート配列も余裕たっぷり(室内長、幅ともにクラストップ)。開放感は十分だ。さらにデザイン的にもインパネは左右に対して伸びやかなイメージでまとめられ、ここでも独自性を確保している。そして肝心のシートアレンジについては、先代にあった回転対座も検討されたようだが、結果として派手さはないものの、実用に徹したじっくりと使えるモードを厳選。さらにリアドアの開口部を広く取り、ステップも付けることで自然な乗降性を可能にし、問題になりがちな3列目への乗り降りも2列目シートのアクションを工夫することでじつにスムーズだ。エンジンはプレマシー譲りの2リッターと2.3リッターの2本立て。前者は直噴のDISI仕様で、力強い走りと省燃費性を両立。後者は300ccのアドバンテージで、ゆったりとした走りを楽しめる。組み合わされるミッションは他社に先駆けて導入を進めてきた5AT(4WDは4AT)だ。足回りもフロントがストラット、リアがマルチリンクと、こちらもプレマシー譲りになる。車重の増加などに対応すべく、専用のチューニングが施され、街中から高速までしっかりとした乗り味を煮詰めている。また最小回転半径はたった5.4mと日常的な取り回しのよさにも配慮している。 安全性についてもビアンテが力を入れたポイント。ボディ骨格の構造や接合方法を工夫するなどして、前・後&側面での衝突安全性を高いレベルで確保し、歩行者保護についても配慮されている。価格は最近の原材料高騰の影響を受けてか、最下級グレードでも200万円をオーバーするものの、逆に最上級の23Sでも265万円と、トータルで見るとお求めやすい設定になっている。
[エコ&燃費] 直噴だけでなく、電子スロットルやリニアO2センサーも採用することで緻密な制御を実施。さらに、5速ATの恩恵は大きく、そのワイドレンジぶりはCVTに匹敵するほど。ロックアップもさらに低速域にも広げることで、燃費アップをアシストしている。
[安全性能] 接合方法などから煮詰められた高剛性ボディは安全性向上にも大いに貢献している。全方位的に衝突安全性が確保されているが、ミニバンで問題になる後突にはとくに配慮しており、独自に80km/hでのオフセットもクリアさせている。ただし、トヨタ ノアにはオプションながら装備できる横滑り防止装置が選択すらできないなど、安全面への配慮不足を感じさせる。
[取材時実測燃費] 10.2km/L
[ビアンテ価格帯] 219.9〜265.0万円 |
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トヨタ ノア
走りから使い勝手まで
実用性を徹底追及
日本の道路事情や仕様環境などにベストマッチなMクラスのなかでも、ステップワゴンなどの先行車を凌いで、王者として君臨しているのが、ノアとヴォクシーだ。2代目となる現行型については基本的に初代からのキープコンセプトで、派手な変化はないが逆に着実な進化を遂げた。さらに人気を鉄壁のものとしている。リセールバリューも高く、人気に拍車をかけているし、中古車市場でも高値維持だ。ちなみに初代ではノア/ヴォクシーの順でトヨタ内では表記されていたが、2代目では逆に。これは販売台数の違いが理由となっている。スタイル的には2代目になってより大きな差別化が図られたが、もちろん内容的には同じ。棲み分けもノアがファミリーユーザーを意識したソフトなイメージで、ヴォクシーはスタイルにこだわる人がターゲットだ。トピックスとしてはまず、ミニバン日本初採用となるバルブマチックの搭載。これはスロットルバルブだけの制御ではなく、バルブのリフト量変化によってもエンジン回転の制御を行なうもので、とくに低負荷時での省燃費とレスポンスのよさを両立させ、時代を先取りした自慢の機構だ。さらに命である実用装備面でも、軽々と3列目を跳ね上げられるワンタッチスペースアップシート(世界初)やチャイルドケアモード付きのロングスライドマルチ回転シートなど、さらなる進化を遂げている。ライバルの追従を寄せ付けない充実した内容はのはさすがトヨタといったところ。
[エコ&燃費] バルブマチックは走りと省燃費&環境性能を両立させ、さらに緻密な制御が自慢のスーパーCVT-iもうま味を引き出す。同じ2リッターでもバルブマチック非搭載のエンジンもあるが、本当にエコを重視するなら、全車標準にしてほしかったというのが正直なところだ。
[安全性能] 全方位的に衝突安全性をクリア。同排気量クラストップレベルを確保している。歩行者傷害軽減にも力を入れているのだが、ピラーまわりも吸収構造にすることで乗員の保護にもさらに力を入れている。横滑りを防止するS-VSCは全グレードにオプションながら用意される。だが、マツダ ビアンテ同様、2列目中央席のヘッドレストや3点式シートベルトが装備されていないなど、安全面での不安を感じさせる。
[取材時実測燃費] 12.1km/L
[ノア価格帯] 199.5〜285.5万円 |
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マツダ ビアンテ 20S(FF)
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ボディサイズ(全長x全幅x全高)
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4715×1770×1835mm
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車両重量
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1640kg
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エンジンタイプ
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直列4気筒DOHC
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総排気量
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1998cc
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最高出力
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151ps(111kw)/6200rpm
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最大トルク
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19.4kg-m(190N・m)/4500rpm
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ミッション
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5速AT
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10・15モード燃費
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12.8km/l
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サスペンション(前/後)
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ストラット/マルチリンク
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ブレーキ(前/後)
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ベンチレーテッドディスク/ディスク
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税込価格
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240.0万円
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トヨタ ノア G(FF)
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ボディサイズ(全長x全幅x全高)
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4595×1695×1850mm
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車両重量
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1590kg
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エンジンタイプ
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直列4気筒DOHC
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総排気量
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1986cc
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最高出力
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143ps(105kw)/5600rpm
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最大トルク
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19.8kg-m(194N・m)/3900rpm
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ミッション
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CVT
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10・15モード燃費
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13.4km/l
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サスペンション(前/後)
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ストラット/トーションビーム
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ブレーキ(前/後)
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ベンチレーテッドディスク/ディスク
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税込価格
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260.4万円
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マツダ ビアンテは車重が重いこともあって、2リッターモデルではパワー不足を感じる場面もある。だがミニバンとは思えないスポーティでしっかり感のあるハンドリングが楽しめ、乗り心地も快適だ。トヨタ ノアは決してスポーティではないが、ミニバンらしい快適な乗り味。エンジンとミッションのマッチングもよく、ワインディングなどでも力強い走りが味わえる。
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