ボディサイズが大きいだけに、インテリアには十分な広さの空間が確保されている。今回のモデルではホイールベースが50mm延長され、その大半が室内空間にあてられたほか、パッケージングの進化もあって前席で44mm、後席では146mmもレッグスペースが拡大したという。室内に十分な広さが確保されるのも当然である。
シート配置は2列目を独立式のキャプテンシートとした2-2-3の7人乗り。2列目のシートのゆったり感は相当なものだ。
グランドボイジャーならではの装備としてストン&ゴゥシステムがある。これは2列目と3列目のシートを床下に収納するもので、完全にフラットで広々としたラゲッジスペースを作ることができる。最大では4500Lの容量のスペースになるというから、クルマの室内空間とは思えないくらいだ。
2列目のシートは手動操作で収納するが、3列目のシートは電動(リミテッド)で床下に格納することができる。大きな力を要することなく、女性にでも楽にフラットなスペースを作れるのだ。ただ、2〜3列目のシートが床下に収納するためにやや小さめになっているのは残念なところである。
インテリアデザインは特に豪華なものではないが、四角く大きなセンタークラスターが力強さを感じさせる。このあたりは外観デザインとの統一性が取れた部分だ。
上級グレードのリミテッドにはHDDナビが標準となるほか、レバーシート、メモリー付きパワーシート、3列目電動床下格納シートなどの装備が用意される。大型のパワーガラスサンルーフはリミテッドだけにオプション設定されている。
左側のドアミラーにCCDカメラを設け、左ドアの内側に設けた液晶パネルに死角となる部分を映し出すサイドビューカメラもクライスラー車に特徴的な装備だ。パワーリフトゲートなどとともに全車に標準で装備される。