話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
トヨタ 新型アルファード/ヴェルファイア

広くて豪華な居住空間を特徴とするLサイズのハイルーフミニバン、
<アルファード>がフルモデルチェンジを行った。
同時に姉妹車として、<ヴェルファイア>も加えている。
トヨペット店で扱う車種はアルファード、ネッツ店はヴェルファイアと車名を区分し、
新たに姉妹車の関係を築いた。
ネッツ店には若いユーザーが多く、ヴォクシーは外観を姉妹車のノアとは違う
スポーティな雰囲気にアレンジして成功している。
それと同様の効果をヴェルファイアもねらうわけだ。
今やミニバンも代替え需要の段階に入り、過当競争が激しくなってきた。
トヨタ流の戦略といえるだろう。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所

知の巻:新型アルファード/ヴェルファイアが人気の理由

さらに洗練された<アルファード>、兄弟車<ヴェルファイア>も加わり販売も絶好調! 高価格ながらも高いリセールバリューを誇り、下取査定でも有利に。
トヨタ アルファード/ヴェルファイア
リセールバリュー: 60%〜70%

 先代アルファードは、<エスティマ>と並ぶLサイズミニバンの人気車種。フルモデルチェンジの直前まで、販売台数は前年の70〜80%を保った。ミニバンが好調に売れるジャンルであることを踏まえても、息の長い人気車といえる。
 このようなクルマだから、姉妹車のヴェルファイアも含めて新型の販売も絶好調。先代アルファードの代替えユーザーに加え、まったく新しい需要も呼び込んで売れ行きを伸ばしている。今後、1年から1年半は、高人気で推移するだろう。
 そうなると、当然のことだが下取査定も有利になる。3年後の段階で、査定額は新車時の60〜70%という予測だ。これは輸入車を含めて考えても、ズバ抜けて高い水準。GT-R並みの好条件で売却できる。一般的な国産セダンは3年後の段階で新車価格の35〜45%程度になるから、下取査定は2倍近い。
 従って短期間で代替えするなら、上級グレードを買っても下取りの時に取り戻せる。高価格だが、意外に経済的だ。

 <アルファード>と<ヴェルファイア>は、姉妹車とあって中身は基本的に同じ。エンジンなどのメカニズム、グレード構成や価格まで等しい。
 しかしグレード名は異なり、フロントマスクのデザインも両車で指向性を変えている。アルファードは従来どおりメッキグリルを強調したラグジュアリー指向。対するヴェルファイアは、ヘッドランプを上下に分割してスポーティな雰囲気に仕上げた。
 プラットフォームはエスティマと共通で、現行型に切り換わって床が55mm低くなった。その結果、室内高を10mm拡大した上で、全高は45mm下げられている。低床化されれば乗降性が向上し、重心も低くなるから走行安定性でも有利。実際に走りは先代型を大幅に上まわる。ボディ剛性はエスティマよりも高められ、乗り心地も含めて、ルーフの高いミニバンながら違和感なく運転できる。
 エンジンは直列4気筒の2400ccと、V型6気筒の3500ccを設定。ボディが重いためにバランスが良いのは3500ccだが、価格の割安な2400ccでもさほど不満は感じない。無段変速ATのCVTを採用するなど、メカニズムに手を加えたからだ。
 居住空間は先代型と同様、数ある国産ミニバンの中でも最高水準。1列目から3列目まで、各シートの頭上や足元空間がタップリしている。加えて現行型では、セパレートタイプの2列目シートに漏れなくオットマンを装着。これを持ち上げると足がサポートされて前に伸ばせるから、リラックスした着座姿勢が取れる。寝そべって座るのは衝突安全の面から好ましくないが、Lサイズのミニバン市場では歓迎される装備だ。内装の質も高まり、各部の機能が洗練された。

トヨタ アルファード

SPECIFICATIONS

[代表グレード: 350G Lパッケージ]
■ 全長×全幅×全高: 4850×1830×1890(mm)
■ エンジン型式:2GR-FE型
■ 排気量:3456(cc)
■ 最大出力:280(ps)
■ 最大トルク:35.1(kg-m)
■ 定員:7(人)

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比の巻:ライバル研究

トヨタを代表する人気ミニバンの1つである<エスティマ>、
両車に勝るともおとらないリセールバリューを誇る。

VS トヨタ エスティマ

トヨタ エスティマ
リセールバリュー: 57〜64%

 <アルファード>&<ヴェルファイア>と同じプラットフォームを使う<エスティマ>も、Lサイズミニバンの人気車種。登場したのは06年だが、今でも販売ランキングの上位に喰い込む。
 卵型のボディスタイルは、初代モデルから3代目の現行型まで一貫して変わらないエスティマの特徴だ。全高が1700mmを超えるハイルーフミニバンながら、外観を流麗に見せている。内外装の質感も高く、しかもハイルーフのLサイズミニバンでは価格が割安。好条件がそろったこともあり、今ではミニバンの定番モデルになっている。
 従って、数年後の下取査定も有利。3年後の段階で、新車時の57〜64%に達する。06年の登場という点を踏まえれば、アルファードとヴェルファイアに勝るとも劣らないリセールバリューだろう。

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VS 日産 エルグランド

日産 エルグランド
リセールバリュー: 46〜51%

 <アルファード>と<ヴェルファイア>に真っ向から対決するライバル車が<エルグランド>。全高が1900mmを超えるハイルーフボディのLサイズミニバンだから、外観から受けるインパクトは強い。フロントマスクもそこを意識して、上下幅の広いデザインに仕上げた。もちろん居住性も良好。1列目から3列目まで、各シートに十分な空間が与えられる。
 ただし、登場したのは02年。先代アルファードとほぼ同じ時期だ。しかもプラットフォームは先代エルグランドと共通の後輪駆動だから、床の位置が高い。乗降性や走行安定性に設計の古さを感じる。
 従って、3年後の下取査定は新車時の46〜51%。アルファードやヴェルファイアはもちろん、エスティマと比べても見劣りする。それでも日本車の中では優れた部類だ。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

兄弟車<ヴェルファイア>の登場でユーザーの幅が広がった!
オススメグレード
350G Lパッケージ(\4,500,000)
★★★★★
オススメオプション
HDDナビゲーションシステム&トヨタプレミアムサウンドシステム(\694,050)
★★★★★
オススメボディカラー
ホワイトパールクリスタルシャイン(\31,500) ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\5,225,550 60%〜70%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 最高級ミニバンとして人気の<アルファード>ですが、新型には<ヴェルファイア>という兄弟車が加わり、選択肢の幅が広がったことで今まで以上の人気が予想されます。アルファードは「上品」「洗練」を、ヴェルファイアは「力強さ」「先進性」をテーマに開発されており、ノア/ヴォクシーのように明確な色分けがされることで幅広い年代に受け入れられるでしょう。もともとライバルが少なくリセールバリューが高いクルマですが、2代目となってユーザーの幅が広がったことで人気も高まり、高いリセールバリューも維持されるでしょう。おススメとして紹介している350G Lパッケージは、車両本体で450万円(消費税込み)、オプションを加えると500万円を軽く超えてしまうことが欠点といえば欠点かもしれません。しかし、本革シートやビジネスクラスのようなエグゼクティブパワーシートなど豪華な作りは高級セダン以上にゆったりくつろげおススメです。

極の巻:中古車購入には…

先代<アルファード>でもミニバンの中では未だにトップクラスの高級感が味わえる。フルモデルチェンジを受けて先代モデルからの乗換えが増えた今がチャンス!
■ 新型アルファード狙いなら中古のアルファードがおススメ!

トヨタ アルファード V MZ 2005年式

トヨタ アルファード V MZ 2005年式
中古車相場:
300万円前後
(2008/5現在)

 高級感を増し、ミニバン最上級の名を確実なものにした新型<アルファード/ヴェルファイア>ですが、やはり価格もそれ相応となっています。そこでおススメするのが先代アルファード。フルモデルチェンジにより先代モデルからの乗換えが増え、先代の中古車が増加中です。昨年の東京モーターショーでコンセプトモデルが発表され、数多くのメディアで紹介されると共に中古車相場も下降している為、以前より購入し易くなりました。また、現行モデルは高級感を増していますが、先代もミニバンの中では未だにトップクラスの高級感が味わえます。
 実用性が重視されるミニバン市場の中で、ここまで高級感の演出に凝ったクルマはアルファードが一番といえ、それは新型も先代モデルも変わりません。おススメは落ち着いたゆとりある走りが楽しめる3リッターモデル。中古車でもオプション品が装着されるモデルが多いのも特徴でおトクともいえます。

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まずは賢く買える価格を知ろう
トヨタ アルファード
( 350G Lパッケージ )
\4,500,000
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