
達人「こもだ きよし」が斬る!
職業:モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)、JAF交通安全委員会委員、セーフティドライビング・インストラクター・アカデミー会長、警察庁運転免許制度に関する懇談会委員、BMWドライバー・トレーニング・チーフインストラクターなど...

ボディバリエーションが充実して選ぶ楽しみが増えた
BMW1シリーズといえば5ドアハッチバックを思い浮かべるが、昨年クーペが、今年はカブリオレがラインナップに加わった。これで1シリーズのボディバリエーションは3つになり、選ぶ楽しみが増えた。
1シリーズの5ドアハッチバックは116i(AT)、120i(AT)、130i(AT,MT)の3つのエンジンから選べる。クーペとカブリオレは135iクーペ(AT、MT)、120iカブリオレ(AT)とそれぞれ1タイプのエンジンである。
120iカブリオレはオープンになったことと、補強のための重量増が走りにどう影響するかが心配だ。しかし最近のBMWのボディワークは素晴らしく、オープンによるボディ剛性の弱さを感じることなく走ることができた。また重量増は最低限に収まり、2リッターバルブトロニックの進化型エンジンのトルクの太さにより、充分軽快に走ることができる。ステップトロニックのマニュアルシフトを使えばさらに軽快な走りが可能になる。
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オープン化の影響を感じさせない剛性感十分な走りを実現
わざと舗装の荒れたところを走ってみたが、ウインドシールドを支えるAピラーがブルブルすることはなく、最悪の状態でもルームミラーが少し震える程度だった。フロアがわなわなすることも振動することもないから、安心して走ることができる。Aピラーは二重になっていて自重を支えられるほど補強されている。ちなみに横転しそうになったときには、後席へッドレストの後ろからロールオーバーフープが飛び出してくる。
ハンドリング性能はBMWらしくドライバーの意思に素直に追従するから、市街地でもワインディングロードでも高速道路でも走りやすい。
後席をカバーするようにウインドディフレクターをはめ込み、畳んであるネットを起こせば風の巻き込みはなくなり、高速道路でも快適に走れる。横のウインドウを上げればさらに風は入ってこないから、冬でも重装備しなくても走れそうだ。
カブリオレ専用カシミアシルバーの外装色に、白に近いレモンというインテリアの組み合わせがおしゃれだと思う。
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代表グレード
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120iカブリオレ
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4370×1750×1410mm
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車両重量[kg]
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1530kg
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総排気量[cc]
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1995cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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156ps(115kw)/6400rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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20.4kg-m(200N・m)/3600rpm
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ミッション
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6速AT
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10・15モード燃焼[km/l]
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11.2km/l
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定員[人]
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4人
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税込価格[万円]
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434.0万円
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