「人とくるまのテクノロジー展 2008」 08年秋デビュー予定! 日産 エクストレイル クリーンディーゼル仕様(プロトタイプ)

技術・研究者の祭典

 5月21日(水)から23日(金)の3日間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜・展示ホールで「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」が開催された。
 会員数およそ42000人を抱える工学系学術集団、社団法人自動車技術会の主催による技術交流展だ。自動車に関する最新技術の数々が展示され、技術・研究者や学生などを中心に多くの観客を集めた。最近日本でも大いに注目を集める「クリーンディーゼル」に関する展示を中心に、会場の模様を速報でお届けする。

「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」 日産ブース「日産 エクストレイル」 08年秋日本デビューのクリーンディーゼルエンジン
日産ブースでは、他社に先駆け08年秋に国内デビュー予定のクリーンディーゼルエンジン搭載のエクストレイル(プロトタイプ)を展示。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」 トヨタ自動車ブース
トヨタ自動車ブースではプラグインハイブリッド車「トヨタプラグインHV」のプロトタイプ車を中心に環境への取り組みをアピールする。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」スズキブース
2輪と4輪を手がけるスズキブースでは燃料電池二輪バイクのプロトタイプ「クロスケージ」(写真)や「D13Aディーゼルエンジン」などを展示する。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」豊田自動織機ブース
豊田自動織機ブースでは、欧州向けランクル200・70に搭載されるトヨタ初のV8 4.5リッターターボディーゼル「1VD-FTV」エンジンを展示し注目を集めていた。最高出力286ps(210kW)、最大トルク66.3kg-m(650N・m)のハイパワーを誇り、現時点では欧州・ユーロ4の排ガス規制に準拠しているという。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」マツダブース
マツダブースでは次世代ロータリー「RENESIS RE 16X」のほかに。次世代クリーンディーゼルエンジン(写真)も展示。ピエゾインジェクター使用の直噴式で、2ステージターボ付きだというが、排気量や各種性能などの詳細情報について一切明らかにされていなかったのは残念。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」三菱自動車ブース
三菱自動車ブースの1.8リッター「4N13」型クリーンディーゼルエンジン(写真)。ポスト新長期規制にも準拠する新触媒システムを持ち、最高出力100kW、最大トルク280N・mを発生させる。09年より欧州市場を皮切りに世界展開する予定だ。このほか新世代電気自動車「i MiEV(アイミーブ)」なども展示した。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」日産ディーゼルブース
世界に先駆けた超高圧燃料噴射と尿素SCR触媒による排出ガス浄化技術「FLENDS」を実用化した日産ディーゼルのブースでは、早くも次世代尿素SCRシステムを展示。超高圧燃料噴射の改善や高効率高過給に加え、高効率尿素SCR触媒やスーパーPMクリーナーなどを装備し、さらなるNOX・PM低減を目指す。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」日産ブースのバイオエタノール技術展示
日産ブースで異彩を放っていたのが注目のバイオ燃料に対する取り組み。横浜市立大学と共同で植物の研究を行う。光合成の効率を高め成長を促進させることで収穫量を飛躍的に増加させるのだという。最近問題になっている食用農作物の高騰を抑える切り札になるかもしれない!
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」マツダブースに展示された次世代ガソリンエンジン
マツダブースに参考出品されていた次世代4気筒直噴ガソリンエンジン。動力性能15〜20%アップ、燃費性能20%アップを目標とし、高エタノール濃度燃料対応技術も検討されているという。ただし一緒に展示されていた次世代ディーゼルエンジン同様に詳細については明かされないまま。
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」特別展示されたスバル インプレッサ WRカー(プロトタイプ)
「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008」特別展示されたホンダF1「RA108」

( Photo&レポート:CORISM編集部 徳田 透 )

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名称
自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2008
会期
2008年5月21日(水)〜23日(金) 開場10:00〜閉場17:00
会場
パシフィコ横浜展示ホール
主催
社団法人自動車技術会
入場料
展示会入場登録制(入場無料)