フィットの500(チンクエチェント)といえば、1950年代に発売されて一時代を画したクルマ。その可愛らしいデザインは今でも人気を集めており、40年くらい前のクルマが100万円くらいの価格で売られていたりする。
そのフィアット500を今の時代に蘇らせたのが今回の新しい500で、外観デザインはまさにかつてのフィアット500をほうふつとさせるというか、丸型ヘッドライトや緩やかなカーブを描くルーフラインなどが、まんま初代500じゃないの!! と思わせるような仕上がりだ。
初代モデルが持っていた極めて特徴的で親しみやすいデザインは、そのまま今の時代にも通用するものだったともいえる。
初代500の持つ良さを少しもスポイルすることなく、今の時代に即したクルマとしてフィアットスタイルセンターがアップデートしたのが今回の500である。随所に配置されたクロームメッキのパーツによって、独特の雰囲気が演出されている。
ボディサイズは全長が3545mmで全幅が1625mmだから、日本の軽自動車規格に比べて全長が50mm、全幅が150mm大きいだけ。マーチよりもずっと小さいサイズだ。