新たに「交通社会」を研究テーマに

 トヨタは、4月1日、北米における研究開発・製造統括会社Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.の研究開発センターである米国ミシガン州 アナーバー市のToyota Technical Center(TTC)内に、先端研究に特化する新部門として、北米先端研究所Toyota Research Institute of North America(TRI-NA)を設立した。
 トヨタはこれまで、北米市場に対応した商品力強化を目的とした研究開発業務の現地化を進めるため、TTCの研究開発体制の強化・充実を行ってきている。また、「エネルギーと環境」「安全」など、米国で高度な先端研究が行われている分野については、人や地球と共生するクルマ社会を目指すとの観点から、TTCにおいても積極的に研究を行ってきた。
 今回設立するTRI-NAは、これまでの先端研究を加速すると共に、新たに「交通社会」を研究テーマに加え、大学や研究機関と協力しながら、北米における先端研究活動を強化していく。これらの活動に対し、トヨタは、今後4年間で1億ドルの予算を投じ、設立時の人員は35名から、年内に10名、2010年末までに更に20名の研究者を増員する予定だという。