話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
トヨタ 新型クラウン

08年2月、<クラウン>がフルモデルチェンジを行って13代目となった。
初代モデルの投入は1955年に遡り、国産乗用車では最長寿のブランドになる。
しかも歴代モデルのほとんどが、高い人気を得てきた。
高級セダンの代表であると同時に、トヨタ車の中心的な存在といえるだろう。
その歴史を踏まえれば、日本車の中核といってもオーバーではない。
そのために販売も好調。契約してから納車されるまでに2〜3か月を要する(3月中旬時点)。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所

知の巻:新型クラウンが人気の理由

50年以上にも及ぶ歴史を持ち、絶大な信頼に支えられ続けた「クラウン」
日本のユーザーに向けて開発された高級セダンだ。
トヨタ クラウン ロイヤル
リセールバリュー: 56%〜63%

 運転免許を持っていない人でも、<クラウン>の車名は知っている。50年以上におよぶ歴史に支えられ、クラウンの知名度はきわめて高い。さらにブランド性も抜群。今でも新型のクラウンが登場すると、クルマの概要を把握しないで注文するユーザーが少なくない。いかに富裕層といえども、中心価格が400万円を超えるクルマとなればいい加減な買い方はしないだろう。トヨタというメーカーとクラウン、それを扱うディーラーとセールスマンに絶大な信頼を置くから、概要を知らなくても安心して買えるのだ。
 そのようなクラウンとなれば中古車市場における人気も高く、リセールバリューは自ずから上昇する。下取査定は、3年後の段階で新車時の56〜63%だ。日本車の平均は、3年後で新車時の35〜45%程度。市場の規模が縮小したLサイズセダンとしては、クラウンはかなりの好条件で売却できる。認定中古車制度などにより、意図的にリセールバリューを高めているレクサス<GS>とも肩を並べる。

 <クラウン>が好調に売れる理由は何か。質感の高い内外装、静粛性に優れたエンジン、上質な乗り心地などが挙げられるが、その根本にあるのは「日本のユーザーに向けて開発された高級セダン」であることだ。
 最近は日本のセダン市場が縮小傾向。そのために、各メーカーとも海外モデルとボディを共通化するようになった。車種によっては、世界販売台数に占める国内比率が1%を下まわる。これでは日本の市場は単なるオマケにすぎず、「取り敢えずは買える」という状態だ。
 ところがクラウンは、わずかな台数が海外で売られるものの、基本的には国内専売。日本のユーザーが考える高級車のイメージを研究し、日本の道路事情も踏まえ、マーケットにピッタリと合ったクルマに仕上げている。ユーザーはその快適な乗り味に満足すると同時に、「日本人のために造っている」という心意気を感じ取ってクラウンを購入しているのだ。
 それでも近年はクラウンのユーザーが高齢化。11代目からアスリートと呼ばれるスポーティシリーズをラインナップする。さらに13代目の現行型では、ハイブリッドを独立したシリーズに位置付けた。エコロジーを指向するユーザーまで含め、クラウンの購買層の拡大を図っている。
 搭載されるエンジンは、すべてがV型6気筒。従来から人気の高いラグジュアリー指向のロイヤルサルーンは、2500ccと3000ccを積む。スポーティ指向のアスリートは、2500ccと高出力の3500ccだ。さらにハイブリッドは、レクサスGS450hと同じく、3500ccエンジンを中核にしたハイブリッドシステムを採用している。

トヨタ クラウン

SPECIFICATIONS

[代表グレード: ロイヤルサルーン G]
■ 全長×全幅×全高: 4840×1780×1470(mm)
■ エンジン型式:3GR-FSE型
■ 排気量:2994(cc)
■ 最大出力:256(ps)
■ 最大トルク:32(kg-m)
■ 定員:5(人)

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比の巻:ライバル研究

マイナーチェンジで動力性能と吹き上がりが大幅に向上した<フーガ>
人気の新型<クラウン>と同等の高いリセールバリューを誇る<GS>

VS 日産 フーガ

日産 フーガ
リセールバリュー: 40〜45%

 クラウンのライバル車といえば日産の<フーガ>。<セドリック>&<グロリア>の後継車種として04年に投入された。登場後3年以上を経過することもあり、3年後の下取査定は新車時の40〜45%と予測される。クラウンに比べればリセールバリューは低いが、Lサイズのセダンとしては悪くない。
 エンジンはV型6気筒の2500ccと3500cc、さらにV型8気筒の4500ccも設定される。価格の割安感では2500ccも魅力だが、クラウンやフーガになると、この排気量では廉価グレードの色彩が強い。3年後で新車価格の45%前後をねらうなら、人気の高い3500ccエンジンを積んだ350GTがベストだ。マイナーチェンジで<スカイライン>と同型のエンジンに切り換わり、動力性能と吹き上がりが大幅に向上した。

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VS レクサス GS

レクサス GS
リセールバリュー: 55〜63%

 <GS>は、日本版レクサスのラインナップでは最も古いモデルになる。登場したのは、日本版レクサスの開業と同じ05年。すでに2年以上を経過する。しかし、リセールバリューは高く、3年後の下取査定は新車時の55〜63%という予測だ。新型で人気の高いクラウンと同等になっている。
 レクサスのリセールバリューが高い理由は、国内でのブランドを確立させるために値引き販売を控え、同時に認定中古車制度などをスタートさせたから。トヨタが積極的にレクサス車のリセールバリューを高めている。特にGSのV型8気筒モデルでは、登場当初は排気量が4300ccだったが、今ではレクサスLSと同型の4600ccを積む。設計が新しいために動力性能が大幅に向上し、リセールバリューを押し上げている。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

スポーティさと質の高い高級感を両立させ、高いリセールバリューをキープ!!
オススメグレード
3.5アスリート Gパッケージ(\5,670,000)
★★★★★
オススメオプション
電動ムーンルーフ(\94,500)
★★★★★
オススメボディカラー
ホワイトパールクリスタルシャイン(\36,750)/ブラック ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\5,801,250 56%〜64%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 代々クラウンを乗り換えるユーザーが多く、欠点が少ない<クラウン>は、レクサス登場後も人気は衰えることなく高いリセールバリューを維持しています。新型クラウンは先代のゼロ・クラウンを正常進化させ、スポーティさと質の高い高級感を両立させています。新型も先代と変わらぬ人気を維持することが予想され、最もおススメできる一台。2.5リッターエンジン搭載車をロイヤルとアスリートの両方に、そしてロイヤルには3.0リッターエンジンを搭載し、アスリートには3.5リッターエンジンを搭載し、シリーズにあわせたエンジンを選択しています。

極の巻:中古車購入には…

新型<クラウン>の正常進化は、先代モデルのできが良いから。
先代なら上級クラスの走りが楽しめる上、100万円以上安く購入できる!!
■ クラウン狙いなら中古のゼロ・クラウンはいかが?

トヨタ クラウン ロイヤル ロイヤルサルーン 60th スペシャル 2006年式

トヨタ クラウン ロイヤル ロイヤルサルーン 60th スペシャル 2006年式
中古車相場:
350万円前後
(2008/3現在)

 正常進化で先代のゼロ・クラウンに様々な改良が加えられた新型クラウンですが、やはり新車は価格が高い。しかし、先代のゼロ・クラウンなら中古で100万円以上安く購入することが可能となります。新型が大きく変わらなかったのは先代モデルのできが良かったためといえ、それだけでも先代クラウンをおススメする十分な理由といえます。先代は先々代より大きく変わったことで古さを感じることなく、V6エンジンが搭載されていることにより走りもパワフル。どこをとっても上級クラスの走りが楽しめるところがおススメです。また、新型登場により中古車相場も少し下がり今が買い時といえるでしょう。高級セダンを購入するなら、先代のゼロ・クラウンをおススメします。

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( ロイヤルサルーン G )
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