話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
スバル フォレスター

最近はSUVの市場が縮小傾向だが、
07年には2代目<エクストレイル>や<ヴァンガード>など、新型車の投入が活発だった。
その最後を締めくくったのが、12月に発売された<フォレスター>だ。
スバルは長年にわたって4WDとワゴンの組み合わせで商品ラインナップを
充実させてきたから、乗用車のプラットフォームを使ったSUVは得意分野といえる。
最近は子育てを終えて、ミニバンが不要になったユーザーも増えてきた。
2列シートながら積載性に優れ、悪路の走破も可能なSUVは、
新たな選択肢として注目されている。
フォレスターは、ちょうど良いタイミングを見計らってフルモデルチェンジされた。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所

知の巻:フォレスターが人気の理由

機能を大幅に熟成させ、高い走行性能を実現!!
パッケージングを見直し、ファミリーカーにもオススメな一台に
フォレスター
リセールバリュー: 54%〜62%

 リセールバリューは比較的高めに推移している。特に<ランドクルーザー>などのオフロードSUVは、海外市場における需要が旺盛。中古車の輸出も活発に行われ、供給量を上まわり気味だから、国内の下取査定額も高騰するわけだ。
 <フォレスター>のようなシティ感覚のSUVに、そこまでの中古車需要はない。それでも新車販売の落ち込みを受けて中古車市場への供給量は減っており、その一方で、高価格車が中心のジャンルだから中古車を買いたいユーザーは多い。
 このような事情から、シティ感覚のSUVも概して下取査定が高水準だ。フォレスターは新型車とあって、3年後の下取査定が新車時の54〜62%という予測になる。
 ちなみにセダンを含めた平均的な日本車では、3年後の下取査定は新車時の35〜45%程度。そこを踏まえると、フォレスターはリセールバリューの高いクルマといえるだろう。

 <フォレスター>は、<インプレッサ>のプラットフォームを使ったシティ感覚のSUV。初代と2代目は、200mm前後の余裕ある最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)を確保しながら、全高は1600mmを下まわった。そうなれば重心も下がり、SUVとしての走破力とワゴンの走行安定性を兼ね備えていた。
 それが現行型では、全高がルーフレール非装着車でも85mm高まって1675mmに達する。外観はSUVにありがちなデザインだ。
 しかし、一部のSUVのように床を底上げして、無理にそれらしく見せた造りではない。最低地上高が15mm、室内高も45mm拡大し、背を高くした分だけ走破力と居住性を向上している。
 特に現行型ではホイールベース(前輪と後輪の間隔)を90mm伸ばし、この拡大分をほぼそのままリヤシートの足元空間に割り当てた。歴代モデルは足元が狭く、ファミリーユースに不向きだったが、現行型ならリヤシートも快適だ。ファミリーカーとしても使いやすい。
 走行性能にも目を向けたい。ノーマルエンジンは先代型のシングルカムからツインカムに変更。幅広い回転域で動力性能を強化している。ボディ剛性が高いから、ルーフを持ち上げたものの走行安定性のバランスは良好だ。外観は一般的なSUV風になったが、機能は大幅に熟成されている。

スバル フォレスター

SPECIFICATIONS

[代表グレード: 2.0XT]
■ 全長×全幅×全高: 4560×1780×1675(mm)
■ エンジン型式:EJ20型
■ 排気量:1994(cc)
■ 最大出力:230(ps)
■ 最大トルク:32.5(kg-m)
■ 定員:5(人)

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比の巻:ライバル研究

上質でリラックスできる雰囲気で堅調な人気の<デュアリス>と
中古車ニーズが高いリセールバリュー示す<RAV4>がライバルだ

VS 日産 デュアリス

日産 デュアリス
リセールバリュー: 59〜67%

 <デュアリス>は、欧州市場をねらって開発されたシティ感覚のSUV。パルサーの姉妹車だったアルメーラの後継モデルに位置付けられ、フォレスター以上にオンロード指向が強い。外観を見ても、SUVとハッチバックの中間的な位置付けと分かるだろう。発売当初はイギリスの工場で生産される輸入車だったが、好調な販売と同時にユーロ高が進行。収益性を高めるため、08年からは国内仕様の生産を九州工場に移した。
 従って今の時点で入手できるデュアリスは、欧州製ではない。それでもクルマの中身は基本的に同じだ。上質でリラックスできる雰囲気のミドルサイズSUVに仕上げ、人気も堅調。そのために、3年後の下取査定も新車時の59〜67%と高値が予測される。

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VS トヨタ RAV4

トヨタ RAV4
リセールバリュー: 52〜60%

 <RAV4>はフォレスターやデュアリスに相当するトヨタのミドルサイズSUV。プラットフォームの基本構造はオーリスやエスティマと共通で、前輪駆動のレイアウトをベースにしたシティ感覚のモデルに仕上げている。
 販売が好調とはいえないが、RAV4といえば、今ではSUVのブランド。中古車市場でも相応の人気があり、販売が下降したこともあって供給量が不足しがちだ。これにRAV4の中古車輸出が増えていることも重なってリセールバリューは高い。現行型の登場は05年11月だから2年以上を経過するが、3年後の下取査定は新車時の52〜60%と高値が予測される。
 なお、バリエーションには2WDモデルも設定されるが、SUVというニーズを踏まえると4WDを選んでおきたい。リセールバリューでも有利になる。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

水平対向エンジンが走りの良さを極めた!
オススメグレード
2.0XT プラチナセレクション(\2,646,000)
★★★★★
オススメボディカラー
オプシディアンブラックパール ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\2,646,000 54%〜62%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

SUVの中ではオンロードで最もスポーティな部類に入るスバル・フォレスター。国産ではスバルしか採用していない水平対向エンジンはファンが多く、独特のスバルサウンドは“走り”に対するこだわりを感じさせます。車高が高いSUVにとって走りの良さを極めるには、重心の低下が必要。スバルはその回答として水平対向エンジンを採用しています。また、他のレイアウトよりもトルクが太く、低回転域からパワフルに仕上げられるためオンロードでもオフロードでも楽しめるスペックに仕上がっています。街中でもワインディングでもオフロードでも楽しめるところがおススメといえるでしょう。

極の巻:中古車購入には…

メルセデス・ベンツのMクラスなら、SUVでありながら
高級セダンの雰囲気を楽しめる!!
■ 中古だったらこんな選択もアリ?

メルセデス・ベンツ ML320 1999年式

メルセデス・ベンツ ML320 1999年式
中古車相場:
200万円前後
(2008/2現在)

 乗用車感覚で乗れるSUVがライトクロカン。フォレスターのハンドリングはまるでスポーツセダンを運転しているかのようですが、輸入車でもアウトバーンで鍛えられたメルセデス・ベンツのMクラスなら乗用セダンと同じようなドライビングが楽しめます。Mクラスは、メルセデスの高級セダンのような雰囲気をSUVで楽しめるパッケージとして世界中で人気が高くタマ数も豊富。気になる価格も99年式前後なら200万円前後とお買い得価格といえるでしょう。日本よりも多い距離を走る事を前提として開発されているクルマですから、耐久性は抜群。国産車よりもモデルチェンジサイクルも長く、あまり古さを感じさせないスタイルもおススメポイントです。国産車では味わえない高級感を、フォレスターよりも安く手に入れる事ができるおススメの1台です。

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