BMWのカタログモデルだけでは満足できない人たちに向けてBMW M GmbH(通称M社)がプロデュースしたのがMモデルだ。M5、M6、Z4Mクーペ、Z4Mロードスターに加えて、2007年秋に新しいM3が登場した。
4代目になるM3もこれまでと同じくBMW3シリーズクーペをベースにM社で企画、デザインされたものだ。組み立てはBMWのレーゲンズブルク工場で通常の3シリーズのラインに混じって造られている。
3シリーズクーペをベースにしているものの、ボンネット、フロントフェンダー、フロントバンパー、ドアミラー、サイドシル、リヤフェンダー、リヤバンパー、トランクリッドが新デザインになっている。ハイパフォーマンスを発揮するため、タイヤがより大きく張り出したデザインになっている。ルーフも先代M3CSLと同じようにカーボンになり、軽量化と低重心化を図っている。つまりボディはほとんどがM3専用になっているということだ。
最高速度250km/h(リミッター)、0-100km/h加速4.8秒というパフォーマンスを発揮するが、ボディには大げさなウイングはない。これは床下を流れる空気をコントロールしてダウンフォースを得ているためだ。
先代と同じように新しいM3もデザインの派手さはないが、知る人が見るといかに凄いかが判る玄人好みに仕上がっている。