走る楽しさを追求したトップモデル
2007年6月に発売されたインプレッサをベースに開発されたインプレッサ WRX STIが10月の東京モーターショー会場で発表された。今回のWRX STIは単なるインプレッサのバリエーションのひとつではない。標準系のインプレッサとは別に専任の責任者を設けて開発が進められたほどだ。
かつてはインプレッサWRXをベースにSTIでチューニングを施したバージョンがWRXのSTIだったが、今や完全にスバル本体で開発されるモデルになった。このため発売時期こそ標準車のほうが先になったが、スバルとしてはWRX STIを優先して開発し、その良さを標準のインプレッサに展開したともいえる。
いずれにしてもインプレッサ WRX STIの基本コンセプトはクルマを意のままに操ることの楽しさを徹底して追求することにある。これは最初のSTI以来、ずっと受け継がれてきたものだ。今回のモデルではそれが一段と高いレベルに引き上げられている。
迫力あるルックスを手に入れた!
外観デザインは標準のインプレッサをベースにいろいろと手が加えられている。ボンネットフード上に大きく口を開けたエアインテークがまず目につくが、ほかにもワイドタイヤを収めるために大きく張り出した前後のフェンダーやリヤのルーフスポイラー、前後のエアロバンパーなどがインプレッサ WRX STIならではの仕様だ。
ちなみにボンネットフードは今回のモデルではアルミからスチールに変更された。歩行者傷害を低減するボディを作る必要があり、それに対応しようとするとアルミではかえって不利になり、スチールに優位性があるためだという。