トヨタ カローラ ルミオン エクステリア
トヨタ カローラ ルミオン フロント

スクエアな2BOXデザインがとても個性的だ。全高は低く見えるが1630mmもある。

トヨタ カローラ ルミオン リヤ

まっすぐなルーフラインとほぼ垂直のテールゲートが印象的。このおかげで室内空間は広々としている。

トヨタ カローラ ルミオン フロントマスク

バンパーの開口部やヘッドライトなど、四角をモチーフにしたフロントマスク。

トヨタ カローラ ルミオン リヤコンビランプ

シンプルなデザインのリヤコンビランプ。 レンズカットが複雑で、高級感を感じさせる。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

トヨタ カローラ ルミオン 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

スクエアで個性的なデザインが印象的!

 カローラの名前を冠した新型車ルミオンは、今年だけで10車種に及ぶ新型車を投入したトヨタから、今年最後の発表車種。コンパクトクラスのハッチバック車だが、トヨタにはこのクラスだけで10車種ものラインナップがある。
 カローラの名前が付けられているとはいえ、国内向けカローラであるアクシオやフィールダーとは少し違った素性を持つ。ヨーロッパ向けのカローラであるオーリスやブレイドなどと同じ基本プラットホームを採用するからだ。さらにいえば、プラットホームの前半部分はエスティマ、RAV4/ヴァンガード、マークXジオなどとも共通性がある。トヨタならではの車種展開である。
 なおパワートレーンはオーリスと共通とされ、サスペンションの基本形式は国内外のカローラと同じ作りとされている。
 またこのクルマはかつてのbBを思い起こさせる外観デザインだが、それもそのはずアメリカのサイオンブランドで販売されるxBとして開発されたクルマなのだ。従来のxBはbBをベースにしたものだったが、国内用のbBはより小さいパッソベースに変更されたため、アメリカ用が別に作られることになり、2代目のxBがこのルミオンというわけ。

アメリカ市場を重視したワイドボディを採用する

 国内ではカローラ店向けに投入していたランクスが絶版になったため、その穴埋めとなるモデルがルミオンとされ、カローラ店扱いということもあってカローラの名前を冠して登場してきた。多数の販売チャンネルを持つトヨタならではというか、トヨタの悩みから生まれたクルマといえなくもない。
 外観デザインは見るからにbBだが、ボディサイズは全幅が大幅に拡大されて1760mmもある。同じような素性を持つイストに比べると全幅は拡大されたのに最小回転半径は小さくなっているが、いずれにしても大きめボディのクルマである。
 ボディのワイド化によって全高は低めに見えるが、実際には1600mmを超えており、立体式のタワーパーキングなどには入らない大きさ。あくまでもアメリカ市場をメインにしたクルマ作りがなされている。

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代表グレード
1.8S(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4210×1760×1630mm
車両重量[kg]
1310kg
総排気量[cc]
1797cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
136ps(100kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
17.8kg-m(175N・m)/4400rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
15.4km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
195.0万円
発売日
2007/10/9
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム