トヨタ マークXジオ 走り
トヨタ マークXジオ 3.5リッターエンジン

トヨタ マークXジオ 2.4リッターエンジン

搭載されるエンジンは3.5リッターV6と2.4リッター直4の2種類。2.4リッターはCVTと組み合わされ、滑らかな走りと低燃費が魅力的だ。

トヨタ マークXジオ 18インチホイール

トヨタ マークXジオ 16インチホイール

グレードにより18インチまたは16インチのタイヤ&ホイールが装着されている。16インチ仕様は快適な乗り心地だが、18インチ仕様はやや硬めな乗り味だ。

トヨタ マークXジオ 走り

トヨタ マークXジオ 走り

トヨタ マークXジオ 走り

トヨタ マークXジオ 走り

スタイル インテリア 走り&メカニズム

パワフルなエンジンによる滑らかな加速が味わえる

トヨタ マークXジオ 走り

 前述のようにマークXジオはFF車だ。基本プラットホームは前側はエスティマやヴァンガード、ブレイドやオーリスなどと共通するものとされている。後輪側も形式はダブルウィッシュボーンなので共通性はあるが、マークXジオ独自の設計となる部分が多い。
 搭載エンジンは直列4気筒の2.4LとV型6気筒の3.5Lで、エスティマやヴァンガード、ブレイドなどと共通。最近のトヨタの主力仕様ともいえる組み合わせだ。2.4Lエンジンには無段変速のスーパーCVT-iが組み合わされ、3.5Lエンジンには電子制御6速ATの6スーパーECTが組み合わされる。
 3.5L車の走りは余裕十分だ。自然吸気で206kW(280ps)のパワーを発生するエンジンだけに走りのパフォーマンスは豪快なもの。発進時にラフにアクセルを開けるとすぐにトラクションコントロールが効きだすほどだ。3列シート車なのでボディはちょっと重いが、重量を感じさせない加速感が得られる。軽井沢周辺の峠道を走っても急坂をグイグイ駆け上がっていく。

ソフトで快適な乗り心地が魅力の16インチ仕様

トヨタ マークXジオ 走り

 18インチタイヤを履いた足回りはちょっと硬めの味付けとなる。350G専用のチューニング施されたサスペンションが設定されていることも、乗り心地の硬さにつながっている。安定性の高さは上々だし、18インチタイヤにしては乗り心地も悪くないが、パッセンジャーのことを考えるともう少し乗り心地側に振っても良いと思う。
 室内騒音もマークXを名乗る割にはちょっと大きめ。後部に開口部を持つマークXジオではセダンに比べて不利になるとはいえ、ロードノイズが大きめに入ってくる。トヨタの会話明瞭度でという基準で見るとマークXセダン並みとのことだが、マークXのほうがずっと静かだと思う。
 2.4Lエンジンの搭載車は動力性能には明確な違いがあるものの、CVTとの組み合わせによって走りの滑らかさは上々のレベル。6人乗り仕様の240Gは18インチタイヤを履くので、サスペンションのチューニングが異なるとはいえ乗り心地はやや硬め。これに対して240Fなどは16インチタイヤを履くので乗り心地も柔らかめになる。

●お勧めグレード

 6人乗り仕様で16インチタイヤを履いたモデルがあればベストなのだが、残念ながらその設定はない。18インチタイヤを履いた仕様だと最小回転半径が5.7m(16インチタイヤは5.5m)と大きくなるし、スタッドレスタイヤを買ったり、何年か先にタイヤを交換するときに高くつく。そもそも7人乗り仕様を例外的なものにするようなバリエーション設定だったら良かったのにと思う。
 なのでお勧めグレードを選ぶのが難しいが、マークXジオ本来の魅力を考えたら、やはり6人乗りを選ぶべきで、240Gがお勧めとなる。スタッドレスタイヤを買うときにはホイールも一緒に買って16インチタイヤにしたら良いのではないか。

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代表グレード
240G(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4695×1785×1550mm
車両重量[kg]
1570kg
総排気量[cc]
2362cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
163ps(120kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
22.6kg-m(222N・m)/4000rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
12.8km/l
定員[人]
6人
税込価格[万円]
286.0万円
発売日
2007/9/26
レポート
松下宏
写真
野澤廣幸
スタイル インテリア 走り&メカニズム