連続生産開始は2008年に予定

【トロント9日CNW=共同JBN】アルコール・カウンターメジャー・システムズ社(ACS)はこのほど、スウェーデンのボルボ社の新しい飲酒運転防止装置アルコガード(Alcoguard、商標)の製造契約を獲得した。この装置は運転者が自動車を運転する前に呼気アルコール濃度テストを受けさせ、飲酒運転を防止することを目的とするもの。
 ACSはほとんどのボルボ車に適応するよう特別に設計された完全な統合製品を製造するため、ボルボ社と緊密に協力した。ACSは1種類ですべてに対応する飲酒防止装置ではなく、ボルボ車が提供する厳密なOEM自動車仕様に合う全く新しい製品を製造した。
 ACSの技術ディレクターであるビル・バーガー氏は「自動車製造業者が補修部品市場のアクセサリーとして既存の製品を自社の車両に組み入れることもある。しかし自動車製造業者が専用の飲酒運転防止装置を大量生産のために注文するのは全く別の話だ」と語った。ACSはそうした注文を獲得した世界で初めての飲酒運転防止装置製造業者である。 
  
アルコガードは車両の外にいる運転者もテスできるように、便利な無線技術を採用している。これまでの飲酒運転防止装置はケーブルに接続されている関係で車両内でのテストが必要だった。アルコガードは比較的新しい無線技術を使用しているが、その信頼性は多くのフィールドスタディーで証明されている。
ボルボ社は品質標準を確保するため同社の親会社であるフォードによって規定されたQ1標準を満たすようACSに求めた。ACSはTS16949という別の自動車標準も近く達成する見通しで、同標準はまもなく既存のISO9001とISO14001認証に加わることになる。
 連続生産開始は2008年に予定されている。アルコガードの購入希望者はスウェーデンのボルボ・カーズ社ディーラーを訪れてほしい。
 ▽ACSについて
 アルコール・カウンターメジャー・システムズ社は呼気アルコール濃度テスト技術の生産者であり、飲酒運転防止プログラムの業界リーダーである。
 世界クラスのカスタマーサービスを提供し、科学的研究を続けるという哲学によって、ACSは自動車、医療検査、法執行機関、産業安全、個人用市場などの業界での主要サプライヤーになった。
 ACSは1976年以来、カナダを本拠として、ACSのグローバルオフィスとビジネスパートナーを通じ欧州、アジア、米州、アフリカ、オーストラリアに製品とプログラムを届けている。